日本には外来種が2000種類以上いる!外来種は生態系に悪影響を及ぼす?!外来種の悪影響は生態系だけじゃない?!

外来種
日本には、数多くの生き物が存在していますが、中には人の手によって国外から連れてこられた外来種も多く生息しています。

外来種は、日本に元から存在していた在来種に悪影響を与えることも多く、日本で確認されている外来種だけでも、2000種類を超えているのです。

そんな外来種がもたらしている悪影響について考えてみましょう。

〇最も多い外来種は植物!

外来種といわれて多くの人が思い浮かべるのは、虫や哺乳類、両生類などの生き物かもしれませんが、日本で最も多く確認されていう外来種は植物です。

日本で確認されている外来種の4分の3が植物であり、多くの人が最もよく見かける外来種は植物だといわれています。

街を歩いていて見かける植物は、もしかすると外来種なのかもしれませんよ。

タンポポ

例えば、日本に生息しているタンポポの8割は。外来種か外来種と在来種の交雑種といわれており、タンポポの多くは外来種なのです。

日本の在来種よりも外来種の方が、繁殖力が強い場合、在来植物の生息地を奪ってしまうことも多いのです。

また、外来植物が大きく育つ種類であれば、光を遮断して小さな植物を枯らしてしまうこともあるのです。

外来種は、植物が多く、そして外来種の植物は在来種に悪影響を及ぼしている物もいるのですね。

〇外来種は生態系を崩してしまうこともある?!

日本に生息している在来種は、何百年~何千年もの時間をかけて、生態系のバランスを保ってきています。

しかし、外来種が入ってくることで、生態系のバランスが崩れて、在来種が減少する原因になることがあるのです。

在来種よりも強い外来種が島国の日本に侵入してくれば、外来種に餌や生息地を奪われてしまい、在来種を駆逐することもあるのですね。

また、日本国内に外来種の天敵がいない場合が多く、外来種を狩る生き物いないので、どんどん外来種が増えてしまうことも多いのです。

そして、外来種に近い在来種が存在していれば、交配して交雑種が誕生してしまうことも多く、日本の固有種が減少することもあります。

さらに、外来種は、生態系に悪影響を与えるだけでなく、人にも悪影響を与えることもあります。

外来種による農作物被害もありますし、毒を持っている昆虫や獰猛な危険生物によって人が怪我をすることもあるのです。

外来種

なぜ、外来種が増えたのかというと、貨物船に紛れ込んで運ばれたり、人が運んで国内で逃げてしまったりなどの理由があります。

だから、外来種を増やさないためには、絶対にペットを逃がしてはいけないのです。

〇外来種のペットは逃がさないでください!

自宅でペットを飼っている人も多いと思いますが、ペットを飼えなくてもなっても、絶対に逃がしたりしてはいけません。

ペットを逃がすことで、外で繁殖してしまい、日本の在来種に悪影響を与えてしまうことも多く、ペットを逃がすことが問題となる外来種が増えてきているのです。

ペットは逃がすのではなく、誰かに引きとって貰うようにしましょう。

多くのペットは、逃がしても野生で生活することが難しく、死んでしまうことも多いですし、逃がしたペットが、運よく生き残ってしまうと、生態系に影響を与えてしまうことになるのですよ。

カブトムシ

〇国内に生息している生き物でも逃がすのはダメ?!

外来種といえば、日本国外からもってきた生き物や植物を指すことが多いですが、日本国内に生息している生き物でも、逃がす場合には注意が必要です。

なぜなら、日本は縦に長く、島国であるため同じ国内である九州と北海道では生息している生き物に若干の違いがあります。

また、同じ生き物であっても、地域によって個体差があり、私たちには同じ生き物に見えても、違った特徴があることもあります。

そのため、国内で捕獲した生き物であっても、捕獲した場所から遠い場合は、外来種と同じように悪影響を及ぼすこともあります。

虫の中で最も人気があると思われる「カブトムシ」ですが、北海道には存在していませんでしたが、現在では北海道にもカブトムシが生息しています。

本州では、在来種になりますが、北海道では外来種であり、生態系に影響を与える可能もあります。

このように、同じ国内に生息している生き物であっても、外来種になることはあるので、国内で捕まえた生き物であっても逃がす場合にも注意が必要です。

日本の在来種であっても逃がす場合は、捕まえた場所で逃がす必要性があるということですね。

生態系に悪影響を与えないように、生き物を逃がす場合には、十分に注意してください。

アライグマ

日本国内には、多くの外来種が存在しています。外来種を増やさないためには、多くの人の協力が必要なのですよ。

では、有名な外来種の悪影響について紹介しておきますね。

○外来種の悪影響

・アライグマ

アライグマと言えば、かわいい生き物というイメージがあるかもしれませんが、農作物に被害を与えますし、家の屋内に侵入して、糞尿や騒音等による生活環境等被害をもたらすこともある外来種なのです。

さらにアライグマは、恐ろしい「狂犬病」や「アライグマ回虫症」などの感染症の媒介もするので、とても危険な生き物なのです。

・ブラックバス

ブラックバスは、釣り好きなら聞いたことのある名前であり、有名な魚ですが、外来種であり、在来魚類等の捕食による生態系被害や漁業被害をもたらしているのです。

・セアカゴケグモ

セアカゴケグモは、咬まれると針で刺さされたような痛みがあり、咬まれた箇所に熱感を感じることがあります。

そして、毒を持っているクモであり、咬まれると脱力感、筋肉痛、頭痛などの全身症状が現れることがあり重症化すると筋肉がまひするなどの症状があらわれます。

セアカゴケグモは、とても危険な外来種なのですね。

・アメリカザリガニ

アメリカザリガニは、繁殖力が強く絶滅危惧種を含む水生昆虫や魚類を捕食するので、多くの在来種に影響を及ぼしています。

・ヌートリア

ヌートリアは、農作物被害をもたらしますし、河川の土手や畔などに巣穴を作るので、生活環境等被害も及ぼしているのです。

ヌートリア

このように多くの外来種によって、悪影響がでてきているのですね。

だから、外来種を増やさないために多く人が注意する必要があるのですよ。

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