日本の国蝶(こくちょう)を知っていますか?知らない人も多い日本の国蝶「オオムラサキ」ってどんな蝶なの?


日本には、国の象徴となる「国蝶」がいることを知っていますか?

日本の国鳥が「キジ」であることを知っている人は多いと思いますが、国鳥と同じ読みである国蝶を知らないという人も多いのではないでしょうか?

ちなみに、学名Nipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)と言われる、日本を象徴する鳥と呼ばれることもある「トキ」のことを国鳥だと思っている人もいると思いますが、トキは日本の国鳥ではありません。

日本の国蝶は、青紫色の綺麗な羽を思っているオオムラサキと言われる蝶になります。

そんな日本の国蝶である「オオムラサキ」とは一体どんな蝶なのか知っていますか?

〇オオムラサキはとはどんな蝶なの?

オオムラサキは、タテハチョウ科に分類される蝶であり、タテハチョウ科の中では、大型の蝶であるため、大きいという意味のある「オオ」という名前が付いています。

また、羽を広げることで見える、特徴的な青紫色の羽から、「ムラサキ」という名前が付けられ、オオムラサキという名前になっています。

ちなみに、同じタテハチョウ科の中には、オオムラサキよりも小型の「コムラサキ」と呼ばれる蝶も存在しています。

そして、蝶の大きさは、前翅長と開長という2種類の測り方が存在しており、前翅長は前翅(頭の側の羽)の一枚の付け根から端までの大きさで、開長は、蝶が羽を広げた時の、端から端までの大きさになります。

オオムラサキのオスは、開長90mmほどあり、メスでは開長100mmほどの大きさがあります。

だから、オオムラサキを見た多くの人は、大きな蝶だと思うでしょう。

さらに、オオムラサキの羽は、表と裏で羽の模様に違いがあり、特徴的な青紫色の羽は、表側の模様にあります。

オオムラサキの羽は、閉じている状態では、裏側の羽が見えるのですが、裏側の羽は白や黄色くなっており、青紫色を確認することができません。

そして、オオムラサキの特徴的な青紫色の羽は、オスのオオムラサキに見られる特徴であり、メスのオオムラサキでは、黒色の羽に白や黄色の斑点という感じで、オオムラサキだと思えないかもしれません。

そんなオオムラサキですが、どこで見ることができるのかを知っていますか?

〇日本の国蝶であるオオムラサキはどこで見ることができるの?

オオムラサキは、日本の象徴となる日本の国蝶なので、一度は見てみてみたいと思う人もいるでしょう。

オオムラサキですが国蝶に指定されているので、珍しい蝶だと思うかもしれませんが、オオムラサキが国蝶になっている理由は、国内のほとんどの地域に生息し、見た目がキレイな蝶であるためです。

しかし、環境変化や蝶の採集によって、オオムラサキの個体が減少しているため、探すのが難しい場合もあるようです。

だから、オオムラサキを見たいという人は、日本であれば6~7月に雑木林を探すことで、発見できる可能性があります。

しかし、地域によっては、オオムラサキの個体数が大幅に減少しており、オオムラサキを発見することが難しい場合もあります。

どうしてもオオムラサキを見たいという人は、ネットでオオムラサキが多く生息している地域を探して出かけみてはいかがでしょう。

オオムラサキは、広範囲に生息している蝶なので、探しに行ってみても良いかもしれませんね。

そして、オオムラサキが国蝶と決まっている理由は、日本国内のほとんどの地域に生息しているからだと説明しましたが、国蝶を決めたのは、国ではないのです。

〇国蝶は法律で決まっているわけではない?!

国蝶は、国の象徴の蝶なので、国の法律や条例によって定められていると考える人もいるかもしれませんが、国蝶を選んだのは、日本昆虫学会になります。

国蝶が法律や条例によって決められている生き物でないことにガッカリするかもしれませんが、国花である桜・菊や、国鳥であるキジも法律や条例によって定められている生き物ではないのです。

国花や国鳥が法律で決まったものでないことを考えると、国蝶が法律によって定められていないのは普通と考えることができますね。

ちなみに、法律で定められている日本の象徴は、国歌や国旗になります。

オオムラサキは、法律によって決められている蝶ではありませんが、日本を代表する蝶であることは確かなのです。

そして、オオムラサキは、法律や条例で国蝶と定められていませんが、オオムラサキは一部の地域では、絶滅の恐れから条例によって採集が禁止になっているところもあります。

オオムラサキを採集したいと考えている人は、禁止になっていないかしっかり確認してから、採集するようにしましょう。

人生に一度ぐらいは、日本の象徴にもなっている国蝶「オオムラサキ」を見に出かけてみるのはどうでしょうか?

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