あなたは、虫を触ることができますか?
私が子どもの頃は、子どもたちの夏の外遊びといえば「虫取り」をしていたように思います。
虫取り網と籠を持ち、カブトムシ、クワガタ、セミ、蝶々、バッタなどの昆虫を捕まえたりして遊ぶことも多く、そして昆虫を触ることも平気でした。
私は、他の子どもと比べると虫が苦手で、カブトムシの幼虫など芋虫のような虫には触ることができませんでしたが・・・。
子どもの頃は、平気で素手で虫を触っていたのに、多くの人は、大人になるとなぜか虫が苦手になり、触れなくなる傾向にあるように思います。
私も今では、昔は触れていたセミや蝶々ですら触れなくなってしまいました。
少し前のことですが、近所の子どもと一緒に子どもたちが外で遊んでいるときに、
「ちょっと、預かってて」と頼まれたものが、かわいくまあるくなっている“ダンゴムシ”で、ゲッ、持てない!という出来事がありました。
たぶん私も子どもの頃は、平気で触っていたような気がしますが、子どものお願いに応えることができませんでした。
また別の日には、息子が幼稚園から“ヤモリ”を持って帰ったことがありました。
幼稚園の先生から「園でヤモリを捕まえて、どうしても家に持って帰るというので、箱に入れて持って帰らせました」と電話が掛かってきました。
子どもの好奇心ですごいですよね。なんでも触ってみようと思えるのですから。
どうして、虫が触れなくなったかを考えてみると、虫を異質で気持ち悪いものと私が感じるようになったためだと思います。
子どもの頃は、異質で気持ち悪いと思う気持ちよりも知的好奇心が旺盛で、興味の方が優先されるのだと思います。
大人になるにつれて、知的好奇心も薄れ、虫に触る機会も減ることから、触れなくなってしまうのです。
最近、虫に触れない子どもが増えているようです。
幼少期に虫に触れた経験がないまま親になり、子どもに虫を触る経験をさせないという連鎖が続けば、益々、虫を触れない子どもが増えていくことになりそうですね。
〇子どもは昆虫と触れさせた方がいいかも?!
私たちが子どもの頃にふつうにあったのに、今は見ることができないアイテムの一つ『昆虫採集キッド』をご存知でしょうか?
「昆虫標本」は、夏休みの自由研究の定番で、昆虫採集キッドを使用し、捕まえてきた蝶々などに殺虫剤を注射し死に至らしめ、防腐剤を注射し腐らないようにし、ピンで刺して標本を作製していました。
今思えば、なんと惨いことをしていたのかと思うのだか、普通におもちゃ屋で販売されていたのだから、びっくりである。
でも、昆虫採集は知的好奇心をかきたてることに関しては、一役かっていたに違いありません。
そして、大自然の中で虫を捕ることは、自然の偉大さ大切さを肌で感じることができる行為なのです。
自然破壊による環境問題が深刻化し、自然の保護が求められている現在、自然に触れた経験がなければ、本当に自然を大切だと思うことができるのでしょうか?
昆虫と触れることで命の大切さを現実として知ることもできますよね。
昆虫標本は、昆虫を捕ってすぐに殺してしまうので、問題だという人もいると思いますが、自然に触れ昆虫と触れあうことは子どもにとって良いことだと思いますよ。
だから、虫が苦手な親であっても、子どもに自然・虫と触れる機会をつくってあげてはいかがでしょう。
そんな昆虫ですが、世界を救う救世主になると言われていることを知っていますか?
☆昆虫が世界的な食糧不足を解決する!?
昆虫に対する嫌悪感を持つ人が増える一方で、2013年5月に、国際連合食料農業機関(FAO)が、食糧不足の切り札としての昆虫食を推奨する報告書を発表したためだ。
昆虫は、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを多く含み、栄養価も高い。その上、野生で捕獲するにしても生息が多く、また、養殖するにしてもスペースが狭くてすむため環境への負荷が少ないのです。
多くの国では、昆虫を食料としている事実を知っていますか?
私は食したことはないが、日本にもイナゴや蜂の子やゲンゴロウなどを珍味として食べている地域があります。
そして、日本の沖縄では蝉を食べる食文化もあるのです。
ちなみに蝉は、東南アジアだけでなく、アメリカでも食用にされることのある昆虫です。
私には、相当な抵抗感があるが、虫を食べるのは食文化として継承されている事実があるのですね。
そして、世界各地の食文化には、昆虫を食するという国が多く存在しているのです。
日常的に昆虫を食べている地域は、中国、韓国、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどが有名であり、日本にとても近い国で日常的に昆虫を食べているのです。
また、私は信じられませんが、昆虫によっては、高級食材として高い人気を誇り、好んで食べているのです。
手軽に昆虫食を食べてみたい人は、ネットで簡単に購入できますのでお試しあれ!!
〇昆虫食で救われたいですか?!
虫を触ることもできないのに、食べることなんて絶対無理!!
近い将来、おやつやおかずとして、当たり前のように昆虫が食卓に上がる日が来るのだろうか?
もし、虫しか食材のない時代になったとしたら、私は餓死を選ぼうと思っていますが。゚(゚´Д`゚)゚。
今はものが溢れ、選ぶことができますが、虫しかなく、これを食べないと死ぬといった切羽詰まった状態なら虫を食べてしまうかもしれませんね。
そして、昆虫は食材だけではなく、いろいろと役だっていることを知っていますか?
〇食材だけではなく昆虫は役立っている?!
誰もが知っている人の役立っている有名な昆虫は、「ミツバチ」ですね。
ミツバチは、はちみつを作ってくれますし、果物などの受粉を手助けしてくれる昆虫です。
そして、カブトムシの幼虫が作り出す抗菌性タンパク質「ディフェンシン」は、新しい抗生物質として人間の役に立つと期待されているのです。
ちなみに多くの人が忌み嫌う「ゴキブリ」からも新しい抗生物質が発見されて、人の役に立つと期待されているのですよ。
他にも農作物を荒らす害虫を退治してくれる昆虫もいます。
昆虫は、いろいろと人のためになっているモノもいるのですね。