ブラックホールは穴ではない?!ブラックホールは光さえも吸収する中性子の塊?!

雑学

ブラックホール
ブラックホールと呼ばれるものをご存じだろうか?

ブラックホールは、宇宙にあり近くにある、あらゆる物を取り込むものです。

想像しただけでも恐怖を感じる存在であるブラックホールですが、何となく聞いたことがあるけど、どんなものなのかを知っていますか?

 

○ブラックホールは穴じゃない?!

ブラックホールという名前から推測すると、ブラックホールは宇宙空間にできた穴で全ての物を飲み込むと思われている人が多いのではないでしょうか?

ですが、ブラックホールは穴ではありません。

全ての物を飲み込むのはあながち間違いではありませんが、ブラックホールは穴ではないのです。

 

では、ブラックホールが穴でないことを知るためにも、ブラックホールと恒星のことを学んでみましょう!

 

○ブラックホールと恒星

恒星というのは、太陽や夜空に瞬く星などのように自ら輝く塊です。

星は太陽に似たものだとおもってもらえばいいでしょう。

その恒星は、宇宙のいたる所にあります。

多くの恒星は、何万光年も離れているところにあるので、地球から見ている恒星は、何万年も前の光なのです。

ちなみに光年とは、年間光が進む速さのことです。

 

そして、太陽と地球の距離は8光分ですので、私たちは8分前の太陽を見ているということになるのですね。

光も進む速度があり、地球上で光の進む速度がもっとも速いといわれています。

 

恒星は、物質で時間の経過により、いつかは壊れる物なのです。

そして、壊れた恒星がいきつく先の一つがブラックホールなのです。

 

太陽も恒星なので、いつかは壊れるの?と思う方もいると思いますが、いつかは壊れます。

(゜Д゜)太陽が壊れる?!って、焦って他の星を探さなくても大丈夫ですよ。

なぜなら太陽の推測年齢は約46億年と言われていて、太陽の寿命は大体 100 億年と言われているので、まだ54億年あるってことです。

 

恒星

○中性子星とブラックホール

恒星は、ある一定の大きさになると、超新星爆発を起こして壊れると言われています。

最後に光って散っていく、打ち上げ花火のような感覚かもしれません。

ちなみに太陽は質量が小さいので、超新星爆発も起こさずに冷えて終わると言われています。

 

恒星ですが、超新星爆発を起こしたあとは、中性子と呼ばれるものが中心に向かって落ちていき、それが、ブラックホールと中性子星になります。

中性子の量がある一定量を超えると重力崩壊をおこし、かなり凝縮した塊ができます。

 

恒星の大きさが太陽の8倍から30倍となるものが、超新星爆発を起こすと中性子があつまり、重力崩壊をしたのちに中性子星となります。

中性子星は、とても重力が強く、太陽の重さと同程度と言われているのにもかかわらず、半径が10kmほどしかないものになります。

なんと、中性子星は、スプーン一杯の重さが5億トンと言われているくらい重たいものになるのです。

 

つまり、中性子星は、半径10kmに太陽を押しこんだようなもので、重くなったことにより重力が強く、そのため結構な物を吸い込みますが、光までは吸い込まないので、そのため見えないわけではないものになります。

そして、ここからブラックホールに話になりますが、太陽の30倍以上の重さの恒星が超新星爆発を起こして壊れるとできるのが、ブラックホールです。

つまり、ブラックホールは穴ではなく、中性子星をもっとギュッと凝縮した中性子の塊という感じです。

 

ブラックホールは、中性子星が作られる原理と同じですが、超新星爆発を起こす時に、あまりにも恒星が重たかったために、中心に圧力がかかり過ぎて中性子星より凄いことになります。

ブラックホールは、小さくて重いために重力が中性子星より強く、なんと光さえも吸収してしまうので、見えなくなるのです。

つまり、ブラックホールは、小さくて重たいので、重力が高くなり過ぎて光までも吸収してしまった結果、光がないので黒くなり、黒い穴のように見えることからブラックホールというのです。

 

宇宙

○ブラックホールをもう少し学んでみる?!

ブラックホールですが、中性子星よりも小さいのに中性子星よりも重いことがわかっています。

ブラックホールの大きさは、米粒以下どころではないなく、細菌以下のサイズで顕微鏡でも確認できないサイズと言われています。

 

ブラックホールは細菌サイズ以下の大きさでありながら、重さは太陽より何倍もあると言われているのです。

だから、想像することもできない重さであると言えます。

 

これほどまでにブラックホールは重たいから、重力がとてつもなく強く、光が吸収されるのです。

ちなみに、太陽と同じ重さのブラックホールがあるとすると半径3kmの光が吸収されると言われていますが、ブラックホールはもっと重いとされており、最小のものでも太陽より3倍の重さと言われているので、最小のブラックホールでも半径約9kmの光が吸収されることになります。

 

ちなみに、ブラックホールの最大のものは、太陽の180億倍の重さとされているので、半径約530億kmの光を吸収するということになります。

太陽が70万kmという大きさであり、地球と太陽の距離が1億5千万kmなのではるかに大きいことがわかりますね。

ブラックホールの最大級は、530億kmもの光が無いぽっかりとした空間ができるのです。それでありながら本体はスプーンより小さいとは驚きです。

 

ブラックホールのことが、少しはわかっていただけただろうか?

ブラックホール、宇宙は凄いとしかいいようがないですね。

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