日本の昔話などに出てくる河童とは、皆さんはどのような生き物だと思っているでしょうか?
現在の河童のイメージは、緑色の体、亀の甲羅、黄色のくちばし、頭には皿だと思います。
そして、イラストとしても、使用されることも多く、河童を可愛い生物だと思っている人もいると思いますが、河童には実はいろいろな姿があったのです。
意外と知られていない、河童の真実?!を、紹介していこうと思います。
とは言え、河童の存在を確認できていないので、存在が不確かなモノです。
河童は伝説の中の生き物ということも忘れずに!(笑)・・・・・。
〇実は河童は地方によって見た目に違いがある?!
河童といえば、亀のような甲羅があり、緑色の体色に黄色い口ばし、頭には皿が付いているというイメージですよね。
私も河童といわれて思い浮かべるのは、緑の体色をした生き物なのですが、実は河童は伝承されている地域などによって姿に違いがあるのです。
一般的に知られているのは、亀のような甲羅を持ったタイプの河童ですが、猿のように全身が毛皮に覆われたタイプの河童もあるのです。
また、一般的な河童といえば、体の色が緑色の河童だと思いますが、黒色の河童や赤色の河童など、地域によって河童の色にも違いがあるのです。
さらに、河童といえば、くちばしのような口ですが、猿型の河童には、牙が生えていたという話しもあり、一言で河童といっても多くの種類が存在しているのです。
河童の伝説は、いろいろな地域に残っていますので、気になった方は、自分が住んでいる地域の河童を調べてみてはいかがでしょう。
ちなみに、私が住んでいる地域の河童は、「猿猴(エンコウ)」と呼ばれる猿タイプの河童の伝承が残っています。
自分の地域の河童のことを調べてみると、イメージした物と違うものかもしれませんので、面白いかもしれませんよ。
そして、河童といえば、多くの人が思い浮かべるのは「キュウリ」ではないでしょうか?
〇河童はキュウリ以外に好きなものがある?
河童の好きな食べ物と聞かれて多くの人が答えるのはキュウリだと思います。
寿司に出てくる河童巻きは、河童の好物であるキュウリを使用しているからという説があるくらいなのです。
このように、河童の好物はキュウリだと知られていますが、河童はキュウリ以外を食べるといわれており、川の中の魚や貝、木の実などを食べていたという説もあるのです。
また、キュウリは非常に栄養価の低い野菜で、ほとんどが水分であるため、キュウリばかり食べていると栄養失調になる可能性が高いのです。
人と河童は体の構造が違うのでそれでも問題ないのかもしれませんが、川の中に住んでいることを考えると、キュウリを食べるよりも魚や貝を食べていた方が現実的ですね。
さらに、河童の好物といわれる物の中には、人間の肝が存在しており、河童は人の内臓を食べるともいわれているのです。
現在では、多くの人に知られており、可愛いと言われることもある河童ですが、人の内臓が好物で食べるのであれば、かなり河童は恐い存在なのではないでしょうか?
しかし、人間も牛や豚、鶏の内臓を食べるので、一概に内臓が好きだということで恐がるのは、人間の都合のような感じもしますが・・。
そんなキュウリ以外にも好物が存在する河童は、我々人間が勝手に可愛くデフォルメしただけで、本当は可愛い生き物では無い可能性が高いのでは?
〇河童は可愛い生き物ではなかった?!
現在では、河童は可愛い生き物として描かれることが増えていますが、河童には恐ろしい伝承が残されています。
例えば、川の近くで遊んでいると、河童が足を引っ張って川に引きずりこんで溺死させるといった話や、人のお尻から、しりこだまと言われる魂のような物を引きずりだして、人を腑抜けにするという話しがあるのです。
そして、河童は、相撲が大好きという説があり、子供と相撲をして、子供が相撲で負けるとしりこだまを抜くという話しもあるのです。
このように河童には、多くの人が知っている河童とは違った一面が存在しているのです。多くの人が思っている河童のイメージとは違ったのではないしょうか?
ただし、河童は地域などによって姿形、好物が違うので、恐い河童もいれば、優しい河童がいるのだと思いますし、種族も違うのかもしれません。
人間でも、人種が違いますし、良い人もいれば悪い人もいますよね。
そんな感じで河童といっても、いろいろな性格の河童が存在するから、地域によって伝わる情報が違うのだと思います。
もしかすると、あなたの地域に住んでいる河童は恐い河童かもしれませんので、河童と出会った場合には十分に注意してくださいね。