日本で「こどもの日」といえば5月5日であり、緑の日や憲法記念日などの祝日と重なりゴールデンウィークの休日の一つとなっています。
日本は、こどもの日を5月5日に制定していますが、国際連合では、こどもの日を11月20日制定しており、世界のこども日といえば11月20日のことなのです。
ただし、世界的にみれば6月1日をこどもの日としている国の方が多いのが現状となっています。
○日本のこどもの日は端午の節句から?!
日本のこどもの日が世界のこどもの日とずれているのは、日本のこどもの日が中国から伝わってきた端午の節句を元にして作られてためになります。
端午の節句は、元は厄払いの行事ですが、こども全体の行事になったのです。
こどもの日は、基本、男女区別なくこどもの健やかな成長を願って祝いする日なのですが、日本では3月3日が女の子の節句なので、5月は男の子の節句という風潮が強いようです。
そして、こどもの日には5月人形やこいのぼりなどを飾ることで知られています。
ちなみに、韓国も5月5日がこどもの日であり、5月5日をこどもの日としているのは日本と韓国になります。
端午の節句の元となった中国に関しては、6月1日がこどもの日ですが、端午の節句は、旧暦の5月5日に行うのが一般的とされています。
〇日本のこどもの日
日本のこどもの日は、祝日法2条によって定められており、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨であるようです。
こどもの日は、こどものことも大切ですが、母のことも大切にして感謝をする日なのです。
だから、こどもの日に母に感謝することも忘れずに!!
○国際連合によって制定されている「こどもの日」は11月20日
日本では、中国から伝わった端午の節句により、5月5日がこどもの日とされていますが、1954年に行われた国連総会(国際連合加盟国が行う会議)で11月20日を「世界のこどもの日」に制定しました。
そのため、世界こどもの日といった場合は、11月20日を指すことになり、その日は、こどもの権利について考える日になります。
そして、世界こどもの日が制定された1954年に国際連合のすべての加盟国に、こどもの日を制定することを勧告しました。
しかし、こどもの日の日付に関しては、各国が自由に決めて良かったため、他の日付にした国も多く存在します。
また、日本がこどもの日を制定したのは、1948年であるため、1954年に世界的に勧告されるよりも前に、5月5日のこどもの日は制定されていました。
○世界的に見ると6月1日がこどもの日のことが多い?!
国際的に世界こどもの日とされるのは11月20日なのですが、世界の各国を見ると11月20日よりも6月1日をこどもの日としている国が多いのです。
6月1日をこどもの日にする理由は、1925年に福祉世界会議にて6月1日を国際こどもの日と制定したところからきています。
福祉世界会議が国際連合よりも早い段階で、6月1日をこどもの日と制定していますので、こちらをこどもの日として制定した国も多く存在し、数十の国が6月1日のこどもの日としています。
11月20日が世界こどもの日で、6月1日が国際こどもの日となります。
国際機関が制定した国際デーとされるのは、11月20日になります。
日本に住んでいる限り、こどもの日が5月5日であることは変わらないので、他の日付はわざわざ覚えないでいいかもしれませんけど・・・。
○多くの国は独自のこどもの日を制定している!
確かに6月1日をこどもの日として制定している国は多く存在しますが、国際連合は各国で自由に判断して良いとしているので、国によって独自のこどもの日をもうけている国も多く存在しています。
日本も他の国とは違う独自の日付をこどもの日にしている国の一つになります。
そして、国際連合の勧告によって多くの国でこども日が制定されましたが、こどもの日が制定されていない国も少なからず存在しています。
このように、こどもの日は国々によって違い、いろいろな日付が存在しますが、いつであれこどもの日はこどものことを考えて、こどもと一緒に過ごしてあげることをおすすめします。
日本のこどもの日は、ちょうどゴールデンウィークなので、何処も混んでいますが、こどもと一緒にどこかにでかけるのもいいかもしれませんね。