多くの人は、子供の頃から嘘はダメ!嘘つきはダメ!だと言われてきたと思います。
嘘つきは泥棒の始まりという言葉を聞いたことがあると思いますが、それは平気で嘘をつくようになれば、泥棒も平気でできるようになるという意味です。
ことわざでも嘘は悪であり、悪への第一歩であるという感じで説明しています。
だから、嘘をつくことはダメなことで、正直が良いことだと思っていると思います。
しかし、全て思っていることを正直に言うと誰かが傷つきますし、多くの人が不快に思うことがありますよね。
嘘つきはダメだと言われるが、正直すぎる方が多くの問題が生じるのではないでしょうか?
本当に嘘は全否定でいいのでしょうか?どんな場面でも正直の方がいいのでしょうか?
嘘も必要なときがあるのではないでしょうか?
なので、嘘について考えてみることにしたのです。
〇嘘には種類がある?!
一言で嘘といいますが、嘘には種類があると思います。
人を騙すことが目的の嘘もあれば、人を気遣ってつく嘘もあります。
何となく曖昧な記憶によってついてしまう嘘もありますし、冗談で嘘をつくってこともありますよね。
そして、言い訳するための嘘や嫌われないためにつく嘘もあると思います。
嘘には、悪い嘘と良い嘘があるのではないでしょうか?
嘘は悪いという印象が強いですが、嘘も方便という言葉もあります。
嘘も方便とは、嘘をつくことは良くないことだが、時と場合によっては嘘が必要なときもあるということです。
嘘を全否定するのは、良くないということではないでしょうか?
〇誰もが嘘をつくのだ!
しかし、嘘はダメだし、嘘を絶対につかないと思っている人もいるかもしれません。
でも、完全なる正直者は絶対にいないと断言しておきます。
なぜなら、嘘をつかなければ、人間社会では生きてはいけないからです。
全て正直に思っていることを言っていたら必ず人間関係が崩壊してしまいますし、嘘をつくきがなくても結果嘘になるということもあります。
だから、誰もが人と関わる以上、嘘をつく場面は絶対にあるのです。
嘘を誰もがつくという結論がでましたが、かなり正直な人もいるのも確かです。
では、正直の方が嘘よりいいのかを考えてみますね。
〇正直者は馬鹿をみる?!
正直者は馬鹿をみるという言葉もありますが、正直な者はうまく世の中を立ち回ることができないので損をするという意味です。
そんなことを言われると、正直に生きて行くのが嫌になりますが、嘘をつきすぎる者も最終的に損をすると思います。
人間は建前という嘘をつかなければ、集団の中で生きて行くことは難しいのです。
もし、お店の店員が正直者で、お客様に「これどうかしら?」と聞かれたときに、似合っていないと思い「全然似合っていませんよ」と言ったらどうなるかわかりますよね。
だから、正直に言っていい場合と正直に言わない方がいい場合があるのです。
正直に言うことは良いことですが、空気を読んで嘘の必要性を知って正直に生きることが大切なのではないでしょうか。
〇ダメな嘘!!
嘘はやはり嘘であり、嘘は基本ダメです。
人を傷つけないためや相手のことを思ってつく嘘は必要ですが、人を騙すためや自分を良く見せるための嘘はつかない方がいいのです。
誰かを騙すために嘘をつけば、最終的に自分の価値を下げる可能性が高く、自分を良く見せるための嘘をつけば、その嘘を隠すためにまた嘘をつき最終的にバレますよ。
そして、いつも嘘をついていると、いつかは誰かに嘘がバレて誰も信用してくれなくなります。
嘘つきだというレッテルを貼られてしまうと絶対に損ですよね。
だから、バレる嘘もダメだということです。しかし、バレなければ嘘をついても大丈夫だということではありませんよ。
なるべく、嘘をつかない方がいいけど、相手のことを思ってつく嘘はいいときもあるということですね。
〇嘘を見抜く方法
しかし、嘘によって騙されたくないと思いますよね。
そんな方は、信じるためにも嘘を見抜く方法を身につけた方がいいのかもしれません。
嘘を見抜くためには、完璧ではありませんが行動心理学です。
行動心理学的には、人は右上を見ながら考えて話す場合は、嘘をついている可能性が高く、話しているときに、口を覆うような仕草や顔の周りを触るような仕草をしている場合も、嘘をついて
いる可能性が高い行動だといわれています。
→ 行動心理学を知れば、いろいろなことが上手くいくかも?!行動心理学で行動の意味を知ってみてはいかが?!
☆嘘のまとめ
嘘のまとめと小見出しを書きましたが、この内容が嘘だということではありません。
嘘は基本的にあまりよろしくありませんが、コミュニケーションを円滑にするためにも必要な嘘はあるということです。
嘘は誰かを騙すモノだと思っているかもしれませんが、誰かのためになる嘘もあるということです。
だから、悪い嘘はダメですが、良い嘘は良いということなのです。
一括りに嘘という表現がダメなのかもしれませんね。
・ちょっとだけ嘘の大切さを知ることができる例え
偽薬という言葉を聞いたことがありますか?
偽薬とは、偽物の薬ということで、悪いモノだと思うかもしれませんが、患者を安心させるために処方する気安めの薬のことで、なんと実際はただのビタミン剤でも症状の緩和が見込めることがあるようです。
人間は思い込みによって、薬の効果を得ることができるということなのです。
これも嘘ですが良い嘘ですよね。
子供の頃にケガをしたときに「痛いの痛いの飛んで行け!」と唱えると、痛いのが飛んでいった経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
これも嘘ですが、思い込みによって痛みが無くなるのです。
こんな感じで、ついていい嘘があるということですね。
人を傷つける嘘もありますが、人を幸せにする嘘もあるということです。
だから、嘘をつくなら、周りの人が幸せになれる嘘をつきましょうね。