あなたの舌は大丈夫?食生活の乱れが味覚障害を招く?!味が分からなくなる「味覚障害」の危険が忍び寄っているかも?!

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味覚
「美味しいものを食べること」が楽しみの一つあり、幸せを感じる人も多いのではないでしょうか?

皆さんは、ご飯を美味しく食べることができていますか?

 

私は、つい先日、お昼のお弁当を食べる時に「あれ?ご飯が酸っぱく感じる」という経験をしました。

昨日まではそんなことを感じなかったのに、今日はご飯が美味しくない。

どうしたのだろう? ご飯が痛んでいるのかとも疑いましたが、今朝炊いたご飯がお昼までに痛むなんて・・・もしかしたら、私の味覚がおかしくなってしまったのでは?

 

そんなこんなで、味覚について気になり調べてみることにしたのです。

〇味覚とは

舌の表面には味蕾(みらい)という花の蕾状の器官があり、その味蕾が食物中の味分子を感知し脳へ伝えることにより、私たちは甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つの基本味を感じることができます。

そして、なんとその味蕾が人間の舌には約10,000個もあるのです。

もし、味を感じることがなければ、どんなにつまらない食事の時間になることでしょう。

私たちは、味覚のおかげで食事を美味しいと感じることができ、人生を楽しむことができるのですね。

食事を楽しむ

でも、もしその味覚の感度が低下していくとしたら・・・。

そんな味覚に異常をきたす障害を味覚障害といいます。

〇味覚障害とは?

味覚障害とは、味覚の感度が低下したり、消失したりする症状で、「何を食べても味がわからない」「料理の味が薄いと感じる」「料理の味付けが濃すぎると家族に言われた」などの症状がでます。

また、口の中に何もないのにも関わらず苦味を感じる、何を食べてもまずく感じるなどの症状もあります。

思い当たる方はいませんか?

 

1日に基本3度も行い、体にとって重要であり、本来であれば楽しみであるべき食事が、美味しくない(味がしない、または不味い)としたら、毎食がとても苦痛となるのではないでしょうか?

味覚障害は、知らず知らずのうちに少しずつ進行し、気がついた時にはかなり症状が進行しているということも少なくないようです。

味覚障害は、早期発見、早期の治療で改善する症状ですので、ちょっとした味の感じ方の変化を感じた場合は、味覚障害を疑って早めの対処が必要になります。

味覚障害

〇味覚障害の原因は?

風邪をひいた時に食事が美味しくないという経験はありませんか?

私たちは舌の表面の味蕾(みらい)から味を感じるのですが、舌の表面を舌苔(ぜったい)が覆うことで味蕾まで味分子が届かず、味を感じにくくなってしまうことがあります。

舌苔は、舌の表面に食べ物のカス、口の中から剥がれ落ちた粘膜細胞、白血球の死骸など老廃物が溜まったものですが、風邪をひくことでこの舌苔が厚くなり、味を感じにくくなるようです。

ちなみに風邪が原因の味覚障害は、一週間程度で自然治癒しますのでご安心あれ。

 

味覚障害の原因のほとんどは「亜鉛不足」により、味蕾の働きが低下することで起きるとされています。

では、亜鉛が不足するとどうして味覚が低下するのでしょうか?

実は、味を感じることができる味蕾という器官は、新陳代謝により約1か月で生まれ変わっています。

しかし、亜鉛が不足すると味蕾を再生することができず、味が分からなくなってしまうのです。

喫煙

具体的には、ビタミンやミネラル不足により亜鉛の合成を妨げたり、アルコールの飲み過ぎや喫煙により亜鉛不足が不足したり、ファストフードの食べ過ぎ、抗うつ剤や抗アレルギー剤などの薬の影響により引き起こされる亜鉛不足による場合もあります。

そのほかにも、脳腫瘍などの脳の病気、精神的なストレスやうつ病なども味覚障害の原因となる場合があります。

 

〇味覚障害を予防するには?!

味覚障害の原因のほとんどが「亜鉛不足」によるものですので、「亜鉛不足」を解消することが味覚障害を予防することに繋がります。

1日に必要な亜鉛の量は、成人男子で10mg程度、成人女子で8mg程度といわれています。

日本人は、この量に少し足りていないようです。

 

亜鉛を多く含んだ食物には、牡蠣をはじめ、うなぎ、牛肉、豚レバー、卵黄、チーズ、大豆、納豆、ごま、豆腐、そば、緑茶、抹茶、カシューナッツ、アーモンド、黒米、赤米などがあります。

このような食物を積極的に摂り、栄養バランスのとれた食生活をおくることが味覚障害を予防するためには重要なのです。

また、香辛料のかけ過ぎにも注意が必要です。

激辛好きといって香辛料をかけ過ぎることで、その刺激で味蕾を破壊してしまいます。

 

そして、味覚障害を予防するためには、口の中の環境を整えることも必要です。

食事の際は、唾液がしっかり出るように、よく噛みましょう。また、食後の歯磨きなどで、口の中を清潔にすることも大切です。

 

さらに、精神的なストレスやうつ病も味覚障害の原因になりますので、ストレスを解消することも味覚障害の予防になるのです。

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そして、ストレスは味覚障害だけではなく、いろいろな症状の原因になるのです。

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味覚

味覚障害は、直接命に関わる病気ではないため、放置してしまいがちですが、美味しく食事がとれないことは、とても寂しいことですし、濃い味付けを継続することで糖尿病などの病気になる危険性もあります。

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「あれ?おかしい」と気になる症状があれば、「耳鼻咽頭科」を受診することをオススメします。

美味しい食事をとり、毎日を楽しく過ごすためにも、味覚の大切さを知って味覚障害にならないための生活を心がけることが大切ではないでしょうか?

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