日本人にとって温泉は、心も体も癒してくれる特別な存在です。ただ「気持ちいい」だけでなく、科学的にも健康や美容に良い効果がたくさんあるのをご存じでしょうか?ここでは、温泉にまつわる雑学に加えて、知って得するメリットをご紹介します。
世界一の温泉大国・日本
日本は世界有数の火山国。源泉は約3万、温泉地は3,000以上と、まさに温泉大国です。地域ごとに泉質や効能が異なるため、ただ入浴するだけでなく、場所によって体へのメリットも変わるのが面白いところです。
泉質で得られる健康と美容効果
温泉には「泉質」という個性があります。泉質ごとに体にもたらす効果が違うので、知っておくとより楽しく入浴できます。
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硫黄泉:血行を促進し、疲労回復や美肌に効果的。
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炭酸水素塩泉(美人の湯):肌の古い角質を落としてスベスベに。美容目的で人気。
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塩化物泉(熱の湯):体を芯から温め、冷え性や関節痛の改善に。
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二酸化炭素泉:炭酸ガスが血管を拡張し、血圧を下げる働きも。
まるで天然の「入浴療法」。温泉地によって効能が違うので、目的に合わせて行き先を選ぶのも旅の楽しみ方です。
温泉に入るメリットいろいろ
1. 血流促進と疲労回復
温泉に入ると体温が上がり、血流が改善されます。これにより新陳代謝が活発になり、疲れた体が回復しやすくなります。仕事や家事で溜まった疲れも、温泉に浸かればスッと軽くなるのはこのためです。
2. リラックスと安眠効果
お湯に浸かることで副交感神経が優位になり、リラックス状態へ。心身の緊張がほどけ、睡眠の質を高めてくれます。温泉地でよく眠れるのは科学的にも納得の効果です。
3. 美肌効果
「美人の湯」と呼ばれる泉質があるように、温泉には肌を柔らかくし、保湿力を高める効果があります。入浴後の肌がしっとりスベスベになるのは温泉成分のおかげ。化粧水いらず、なんて声もあるほどです。
4. 免疫力アップ
体温が一時的に上がることで、免疫細胞が活性化されると言われています。季節の変わり目や体調を崩しやすいときこそ温泉はおすすめです。
雑学でさらに楽しむ温泉
温泉卵の科学
旅館の朝食でよく見かける「温泉卵」。あの絶妙な半熟具合は、実は科学のたまものです。卵黄は70℃前後で固まり、卵白は80℃以上で固まる性質があるため、65〜70℃ほどの温泉にじっくりつけることで、黄身だけトロリと仕上がります。温泉街を歩いて「温泉卵体験」を見つけたら、ぜひ立ち寄ってみましょう。
正しい温泉の入り方
温泉に入るときは、ちょっとしたマナーとコツがあります。まずは「かけ湯」で体をならし、心臓から遠い足元からゆっくり入るのが基本。そして長湯よりも「短く何度も」浸かるほうが体に優しく、効果も得られやすいといわれます。さらに温泉と休憩を交互に繰り返すことで、自律神経が整い、心身ともにリフレッシュできるのです。
飲める温泉もある?
温泉といえば「入るもの」と思いがちですが、日本には「飲泉」ができる場所もあります。草津温泉や有馬温泉など一部の温泉地では、専用の飲泉所があり、胃腸の調子を整える効果が期待されると言われています。ただし、すべての温泉が飲めるわけではなく、必ず「飲泉可」と表示された場所で楽しむのがルールです。
温泉マーク♨の由来
誰もが知っている「♨」マーク。実はあれ、湯気が立つ温泉を真上から見たイメージなのです。江戸時代の地図記号にも使われており、日本独自の歴史あるシンボル。海外の人に「このマーク知ってる?」と話すと、ちょっとしたトリビアになります。
温泉上がりの楽しみ
温泉でしっかり汗をかいたあとの一杯、ビールやラムネが格別に美味しいのには理由があります。発汗によって喉が乾き、血流が良くなることで味覚が冴えるため、あの瞬間の飲み物は普段以上に爽快に感じるのです。とはいえアルコールの飲みすぎはのぼせや脱水の原因になるので、まずは水分補給を忘れずに。
まとめ
温泉は「気持ちいい」だけでなく、血流促進や疲労回復、美肌効果、安眠など、数え切れないほどのメリットがあります。そして泉質の違いや温泉文化の雑学を知れば、旅の時間がより豊かになること間違いなし。次に温泉へ行くときは、ちょっとした知識を頭に入れて、体と心の両方から温泉を味わってみてください。