私たちの体に流れる血液ですが、血液型によって性格が違うって聞いた事ありませんか?
本当に血液型と性格には関係があるのでしょうか?
血液型の話をする前に まずは血液の話をさせて頂こうと思います。
血液とは動物の体内をめぐる体液です。人間の血液の色は赤色をしています。
人間などの大半動物の血液は赤色ですが、カニやイカなどは青色の血液をしています。
それは なぜでしょう?
それは金属の違いにあったのです。
人間の血液は鉄を利用して酸素を運んでいます。
人間の体内にヘモグロビンの中に鉄が含まれていて この鉄が酸化することによって酸素を運びます。
鉄が酸化すると酸化鉄になりますが、この酸化鉄によって血液が赤色に見えるというわけです。
人間が鉄を利用して酸素を運んでいるのに対してカニやイカは銅を利用して酸素を運んでいます。
原理としては、鉄と同じで銅を酸化させることによって血液中に酸素を運んでいるわけです。
銅が酸化すると青色になるため血液の色が青色に見えるわけなんですね。
○血液・血液型とは何なの?!
血液は、全身の細胞に栄養分や酵素などを運搬し、二酸化炭素や老廃物を運びだすために存在します。
血液型とは、血球の持つ抗原の違いをもとに決められた分類なんですね。
血液型は、基本 A型・B型・O型・AB型に分類されているが、実は様々な分類があり、その分類パーターンは膨大で、一卵性双生児でなければ完全に血液型が一緒になることはありえないとされているんです。
このような血液ですが、多くの人が基本となるA型・B型・O型・AB型に分類されている血液型によって、ある程度の性格がわかると思っているのではないでしょうか?
本当に血液型と性格には関係があるのでしょうか?
○血液型と性格の関係は?
日本では、ABO式血液型によって、几帳面、おおざっぱ、いいかがん、などの性格が判断されることがあるが、全くもって根拠のない話しなんです。
血液型によっての占いなどは、統計学が元になっていると思ったので、何らかしらの根拠があると思っていました。
しかし 血液型によっての性格診断について統計学的に否定する研究結果が出ているんです。
そして、血液型性格診断を発案したのは、あの有名なナチス・ドイツです。
血液型で人を差別していると思われる可能性があるため海外などではそういった話をしないほうがいいんですね。
しかし 日本では日常会話で血液型の性格を話題に出されることがある為、それをスルーしたりすると空気が読めない奴と思われることもあるから難しい問題となっているみたいです。
話を合わせる為には、血液型での性格についての話が出たときは、それなりの反応をした方がいい場合もあるんですね。
そして、日本では、サブカルチャー(アニメや小説など)で血液型を決めることがあるが、海外ではそういった物は存在しないようです。
また サブカルチャー(アニメや小説など)の作中で血液型が理由で冷遇を受けたりする場合がありますが、これもおかしなことなんですね。
できるだけ自分から血液型で性格のことを言うのは控えた方が良いかもしれませんね。
もしかしたら血液型の話をして 他人を傷つけているかもしれません。
血液型と性格は関係が無いという事をわかっていただけたでしょうか?
血液型の話しは、おふざけ程度にしましょうね。
血液型によって先入観を持って 人を判断してはダメだという事なんですよ。