カマキリ最強伝説を知ってますか?カマキリは人間サイズだと最強!?人間サイズのカマキリは実は弱いかもしれない!?

生き物


強い昆虫と言えば、私はカマキリを思い浮かべますが、あなたはどの昆虫が強いと思い浮かべるでしょう。

そして、いつどこで聞いたかは覚えていませんが、聞いたことがある「カマキリ最強伝説

カマキリ最強伝説とは、人間サイズになったカマキリが生物最強だという説です。

 

なので、一度は、どこかでカマキリは人間サイズにした場合、最強の生き物であるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

私も小学生の頃は、昆虫が大好きだったので、カマキリは人間サイズになると最強なのだと自慢気に友達に話していた記憶があります。

そんな、最強といわれることもある昆虫のカマキリですが、実は人間サイズになったらいろいろと問題があるようなのです。

では、昆虫サイズでは最強だと思われているカマキリが人間サイズでは最強にはなれない理由と、カマキリが最強といわれる理由について紹介します。

〇人間サイズのカマキリが最強といわれるわけ

ここで説明する強さとは、精神的なモノではなく、当たり前だと思う方も多いが肉体的なモノである!

そして、強さを語る上で大切だと思われるモノは、攻撃力と防御力!!

 

まずは、攻撃力ですが、カマキリの前足であるカマの部分は攻撃に特化しており、他の昆虫とは違い4本の脚で動いてすぐに攻撃態勢に移ることができるのです。

そして、カマである前足の挟む力は強いので、あの大きさのカマキリであっても人が挟まれて痛みを感じるほどです。

なんと、人間のサイズにした場合のカマキリのカマである前足の挟む力は3トン程度だと・・・。

 

人間の成人男性の握力が50㎏前後であることを考えると、カマキリの前足の力の凄さがわかりますね。

ちなみに、怪力で有名なゴリラの握力が800kg程度だと言われていますし、屈強な人間であるアメフト選手のタックルが1トン程度の衝撃だということなので、カマキリの力は、想像を絶する力だということです。

なので、カマキリの攻撃力はもの凄くて、カマの攻撃がかすっただけで人間は八つ裂きにされるレベルだということになります。

 

そして、カマキリは攻撃力だけではなく、防御力も兼ね備えているのです。

カマキリは、体の外は外骨格という固い骨格構造に囲まれているので、基本的に人間と違って防御力が高いのです。

しかし、カマキリもお腹の部分は、人間と同様に骨格に守られておらず、急所になるのですが、人間と違いカマキリのお腹は下に向いているので、相手から攻撃しにくく弱点を守る構造になっているので、お腹の部分も人間より防御力が高いといえます。

 

そして、攻撃力・防御力に大きく関係する器官である目も、カマキリの方が人間より戦いに適しています。

カマキリの目の構造は、複眼といわれる広範囲を見ることができるモノであり、視線がわかりにくいので、攻撃・防御共に人間より優れているといえるのです。

 

さらに、カマキリには、羽があり空を飛ぶこともできますので、空からの攻撃、飛んで避ける逃げることもできるのです。

そして、カマキリは虫でありながら、稀に小さな鳥やネズミなどの小動物を捕食することもあるようです。

カマキリは、攻撃力・防御力共に高く、人間サイズになったときに最強だといわれているのです。

 

だから、カマキリは、昆虫界の戦闘民族?サイヤ人?サイヤ昆?!!なのです?!???!

しかし、実際にカマキリが人間サイズになると強くないかもしれないという説が存在します。

〇カマキリは人間サイズになると弱くなる?!

カマキリは、昆虫サイズでは非常に強いのですが、そのまま人間サイズになることは構造上難しいようです。

カマキリは人間とは違い、体を外から支えられる外骨格によって支えています。

外骨格は、昆虫などの小さい生き物にとっては、大きなメリットがあるのですが、大きな生物には外骨格は向いていないのです。

 

外骨格はその性質上、体を支える筋肉は骨格内部にあり、筋肉の大きさが制限されます。

カマキリが大きくなるほど、強固な外骨格が必要となり外骨格を分厚くする必要がありますが、外骨格が分厚くなるほど内部の筋肉量が少なくなって立つことさえできなくなるようです。

 

そして、立てるほどの筋肉量にするためには、外骨格を薄くする必要がありますが、そうなると重さに耐えられずに外骨格が折れてしまうのです。

人のように内部に骨がある生き物は、体の外が骨で覆われているわけではないので、骨を大きくしても、筋肉を大きくすることで体を支えることができるのですね。

 

でも、カマキリのようにカニやエビも外骨格だけど、大きいのもいるじゃない?って、思う方もいるかもしれませんが、それは水中という浮力がある環境だから大きくても大丈夫なのです。

実際に、陸上にいるカニは小さく、ズワイガニやタラバガニのように大きなカニは陸上では生きていくことはできません。

 

カマキリが人間サイズになると凄いと思うかもしれませんが、カマキリは人間サイズでないから凄い力を発揮することができるのですね。

生き物は、それぞれ、その環境にあった進化を遂げているのです。

だから、カマキリを人間サイズになると、ヨチヨチ歩きしかできない弱い生き物になる可能性が高いのです。

 

そして、カマキリ最強説に関係する飛行力ですが、大きくなるとカマキリは飛べなくなる可能性が高いのです。

〇カマキリは大きくなりすぎると飛べなくなる?!

カマキリの強さには、空からの攻撃、飛んで避ける・逃げるなど、飛べる力も関係していますよね。

しかし、カマキリが人間サイズになった場合、空を飛べないと思われます。

地球上で大きくて空を飛ぶことができる生き物といえば鳥ですが、鳥類で最も大きな体をしているダチョウ(体重は150㎏)は空を飛ぶことができません。

 

そして、現在、地球上で空を飛ぶことができる鳥として最も大きいのがコンドルですが、コンドルは最大で20㎏に満たない重さにしかなりません。

だから、空を飛ぶためには体が軽くて小さいことが重要であり、人間サイズになってしまうと空を飛ぶのは非常に難しいことなのです。

 

現在、地球上には生きていない過去の動物ですが、翼竜といわれている大型の爬虫類が空を飛んでいました。

翼竜の中でも最大級の大きさがあるケツァルコアトルスは、足から頭までが5.5mあり、翼を広げた時のサイズが12mほどあるといわれています。さらに、体重に関しては100㎏前後あったと予想されています。

このように体が大きい生物が空を飛ぶためには、かなり翼を大きくする必要性があります。

 

なので、カマキリの状態で人間サイズになった場合は、飛ぶことは難しいということなのです。

ちなみに、恐竜映画などで翼竜のプテラノドンが人を持ち上げたりすることがありますが、体重と飛行力から考えると、人は重すぎてもちあげるのは不可能と言われています。

 

人間サイズになったらカマキリ最強説ですが、実際には、カマキリが人間サイズになったら、飛べないしヨチヨチ歩きしかできないので、普通に生きていくことも難しく絶滅すると考えられます。

カマキリは、あのサイズだからこそ生きていけるのですね。

逆に考えると、全ての生き物が現在のカマキリサイズになれば、カマキリが最強かもしれませんけど・・・。

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