オゾン層という言葉を聞いたことがあると思いますが、オゾン層のことをきちんと知っているだろうか?
オゾン層とは、成層圏(せいそうけん)と呼ばれる、雲もない上空10kmから50kmまでに存在するオゾンと呼ばれる物質が多く存在している場所のことです。
ちなみに人間が生活している地上から10kmぐらいまでは、対流圏(たいりゅうけん)と呼ばれています。
基本、オゾン層には明確な定義はなく、大気中の9割以上がオゾンの場所をオゾン層と言われるようです。
☆オゾンとは何なのか?
○オゾンは酸素の仲間?!
オゾンという言葉を聞いたことがあると思いますが、オゾンとは何なのかを知っていますか?
オゾンは酸素に圧力が加わることで生まれるものなのです。
酸素は、酸素原子のOが2つくっついた物質になりO²(オーツー)とですが、オゾンは酸素原子のOが3つくっついた状態の物のことであり、O³(オースリー)なのです。
だから、酸素とオゾンは仲間ってことなのですね。
○大気中にもオゾンがある!?
人間が存在する大気にも微量ながらオゾンが含まれています。
オゾンは、なんと腐食性が強く、大量に体内に吸い込んでしまうと臓器を腐食させて、人間を殺してしまうこともある猛毒になります。
そのため、オゾンは酸素原子が集まった物質ですが、酸素の変わりに使用することはできません。
そして、オゾンという名前の由来は、ギリシャ語で「臭い」という意味であり、実際にオゾンには特有のニオイがあり、臭いニオイであることが知られています。
しかし、大気中に含まれるオゾンの濃度では体には害はありません。
そんな人間の体に害を及ぼすオゾンですが、人間が地球上で暮らすためには、とても重要なモノなのです。
☆オゾン層は、とても大切で必要なモノ!
オゾン層は、太陽から降り注ぐ人体に有害な紫外線を防いでくれているのです。
紫外線とは、人間が目で見ることができない光の色であり、虹の紫より外にある色の光になります。
人間は見えない色なので透明で何も無いよう感じますが、実際には、紫外線が存在しているのです。
しかし、人間には見えない紫外線ですが、昆虫の中には、紫外線を確認できる昆虫がいるので、紫外線を放出すると人間では明かりがどこにあるかわかりませんが、昆虫は近くに寄ってくることがあります。
紫外線は、人間に害を及ぼしますが、現在日本に降り注いでいる紫外線の量は、オゾン層のおかげで気にするほど多くありません。
しかし、最近では、紫外線による体への害が叫ばれるようになり、紫外線防止のグッズが多くでてきています。
そして、問題となっているのが、オゾン層の破壊により、オゾン層が薄い場所があるということです。
オゾン層が薄くなっている場所のことをオゾンホールと言い、オゾン層が薄いので有害な紫外線の除去力が下がり、紫外線が多く降り注ぐことにより、皮膚がんや結膜炎の原因になっているのです。
☆オゾン層が薄くなる原因は?!
オゾン層が薄くなる原因として知られているのがフロンガスです。
フロンガスを排出することによって、フロンガスがオゾン層に到達し、オゾンの生成を分解してオゾンを減少させることが知られています。
しかし、オゾンを減少させるフロンの規制が始まってから数年が経っているので、オゾン量が増加していると言われています。
だから、オゾン層は、フロンなどの規制により、今は薄くなってはいないのですね。
オゾン層だが、2050年には、ほぼ復活すると言われており、オゾン層の破壊は今現在では、あまり深刻な問題ではないようです。
現在、世界的にフロンガスの排出基準が設けられているので、いつかはオゾン層が元の状態に戻るとされており、これからもフロンガスを排出しないようにすればオゾン層は大丈夫だということですね。
〇オゾン問題が環境問題を考える切っ掛けに?
オゾン層により、太陽から降り注ぐ人体に有害な紫外線を防いでくれているので、人間が地球上で生きて行けているということなのです。
自分達を守ってくれているオゾンを人間が破壊していたのです。
環境問題である地球温暖化も人間が原因だとも言われています。
他にもいろいろと環境問題がありますが、地球に住む人間が環境について、もう少し考えるべきことを教えてくれたオゾンの問題について知っておくべきではないでしょうか?
地球の環境を守るために、環境問題について多くの人が知ることが大切だと思います。