蚊に血を吸われて、毎年のように痒い思いをする人もいると思いますが、日本には約100種類の蚊が生息しており、人を刺すのはその中の10種類程度といわれています。
だから、残りの蚊は、人の血を吸わなかったり、離島や山にいて他の生き物の血を吸ったりしており、すべての蚊が人を刺してくるわけではないのです。
特に日本で日常的に良く見かける人の血を吸う蚊は、ヒトスジシマカ、アカイエカ、チイエカの3種類であり、これ以外の蚊で人を刺す蚊を見かけることは少ないのです。
そして、蚊は、メスのみが人を刺して血を吸うのです。
○人を刺すのはメスの蚊のみ!
知っている人も多いと思いますが、人を刺してくるのは、全てメスの蚊で、オスの蚊が人を刺すことはありません。
メス・オスともに主食は、花の蜜や果物ので、常に人の血を狙っているわけではなく、吸血するのは、産卵が可能の時期のみになります。
蚊が人を刺して吸血する理由は、動物の血は栄養価が高く、産卵に必要な栄養を摂るのに適しているためなのです。
だから、産卵をするメスの蚊しか人を刺すことがないのですね。
そして、メスの蚊は、一生うちに3~4回の吸血しか行わないとされており、人間以外の動物の血を吸血することも多いのです。
蚊のオスとメスでは個体差があるようですが、素人の私たちでは基本的に見分けることができませんので、蚊を見つけたら自分を守る行動をとるしかありません。
そして、基本、蚊は、1度に何度も刺させないので、同時に何か所も蚊に刺された場合は、蚊が複数いると疑いましょう。
○蚊の種類によって特徴がある?!
私たちが見かけることが多い人を刺して血を吸うのは、ヤブカ(ヒトスジシマカ)とイエカ(アカイエカ・チイエカ)ですが、それぞれに特徴があります。
まず、イエカよりもヤブカの方が刺されたときの痒みが強いので、痒くなりたくない場合は、特にヤブカに注意しましょう。
そして、ヤブカは、森や林に生息していることが多いので、山などに行く際に特に注意する必要があります。
イエカは、家に潜んでおり、人が寝静まってから刺してくることが多いので、朝起きて蚊に刺にさされていれば、イエカに刺された可能性が高いでしょう。
イエカは、夜に活動することが多いので、ヤブカよりも目にする機会が少ないかもしれません。
見た目の違いは、ヤブカが黒色で、イエカが茶色や赤色です。
また、ヤブカであるヒトスジシマカは、伝染病(デング熱、ジカ熱など)を媒介することで知られていますので、外に出た時には、蚊に刺されないように、虫よけスプレーなどで対策した方がいいと思います。
○見た目で勘違いされるユスリカとガガンボ
蚊は、人を刺す種類よりも人を刺さない種類の方が多いのですが、人を刺すと勘違いされて殺されてしまう蚊もいます。
日本で勘違いされて殺されてしまうのが、ユスリカとガガンボという蚊になります。
ユスリカは、緑色でまとまって飛んでいる所を良く見かける蚊であり、見た目は蚊ですが、人を刺すことはありません。
また、ユスリカは、川の水質を改善するといわれている益虫でもあり、ユスリカの幼虫が汚染物質を摂取して成虫になることで、微量ですが水質改善につながっているようです。
しかし、ユスリカは、見た目が不快ですし、死骸にアレルギーを起こしてしまう人もいるので、害虫でもあります。
ガガンボは、公衆トイレなので見かけることがある、非常に大きな蚊の仲間になります。
ガガンボは、見た目が非常に大きくて血を吸われたら、かなり腫れそうですが、人を刺すことはないので、そのまま放置してもいい蚊になります。
サイズが大きいと怖いですが、サイズの大きな蚊は、基本、人を刺しませんので、刺されることを気にする必要性はありません。
蚊の種類について少し説明しましたが、蚊に刺されると痒くなりますし、最悪、蚊にさされることでマラリア・デング熱・ジカウィルスなどに感染して大変なことになるかもしれません。
だから、蚊にさされないように対策方法を知って対策をしましょう。
☆蚊に刺されないようにしっかり対策をしよう!
このように、人を刺さない蚊も多く存在していますが、私たちに周りに飛んでくる蚊は、人を刺してくる可能性がありますので、痒くならないためや病気にならないためにも、きちんと対策する必要があります。
○蚊に刺されないための対策
蚊にさされないためには、蚊取り線香などの蚊を退治するグッズは効果的です。
そして、外出時は、虫よけスプレーなどを利用すれば、蚊に刺される可能性を低くすることができますね。
また。蚊の習性を知ることで、蚊に刺される可能性を低くすることができます。
蚊が好む色は、黒色であり、黒色の衣服を着ていると蚊にさされやすくなるのです。
そして、運動後や飲酒後などの呼気に含まれる二酸化炭素に集まる習性があるので、気を付けてくださいね。
そして、家の周りに蚊を発生させないことも蚊にさされないための対策になります。
小さな水たまりでも、蚊の発生源になってしまうので、家の周りにそのような環境を無くせばいいのです。
外のバケツの水や鉢の皿などに水がたまっていると、蚊の発生源になっているかもしれませんよ。
蚊にさされたにためには、なるべく蚊を発生させない環境を作ることも大切なのですね。