日本では少子高齢化が叫ばれており、高齢者が増加して子どもが少なくなってきているといわれています。
そのため、少しずつではありますが、日本の人口が減少していることがわかっています。
日本は人口が1億人以上いる大規模な経済大国の一つになりますが、それが続くのは2040年ぐらいだといわれており、2050年には、日本人の人口は1億人を下回るといわれているのです。
そして、日本は人口減少により、いろいろな問題が発生するといわれているのです。
日本の人口減少には、どのような問題点があるのでしょうか?
○人口の減少は国家の弱体化に繋がる?!
国は、国民が仕事をして経済を動かすことによって、成り立っているものであり国民が減るということは労働力が減少して、国の経済力が低下することを示しています。
経済力が低下することで、国の税収が少なくなり国が弱体化し公共サービスや設備などが悪くなるのです。
今は、平和で住みやすい日本ですが、数十年後には、公共サービスの低下により生活が大変になり、公共施設はボロボロで厳しい生活を強いられる国になり変わるかもしれません。
そうならないためには、日本を子供を生みやすく育てやすい国にして、少子化を食い止めるしかないようです。
○人口は減っても高齢者は減らない?!
日本は、現在少しずつ人口が減っていますが、主に減少しているのは若年層であり、高齢者層の人口はあまり変動していません。
これは、医学の進歩によって寿命が長くなったことと、子供を産まないという少子化が進んでいるからだといわれています。
そのため、人口が減った比率以上に労働者の人口の比率が減少することになります。
また、労働比率が減っても高齢者は減っていませんから、年金の支給は減りませんし、高齢者を介護するための費用が増えることになり、若い人の負担が今まで以上に多くなります。
2060年には、1人の労働者で1人の高齢者を支える社会になると考えられており、人口の2.5人に1人が高齢者になるといわれています。
2040年以降では、高齢者の人口も減少すると考えられますが、それ以上に若年層の人口が減ることになりますので、高齢者の人口比率が高くなっていくのです。
これは、かなり危機的な状況といえるのではないでしょうか?
若者が減り負担が増え、高齢者ばかりの国になってしまえば、国が豊かでいられると思いますか?
○出生率と人口の増減
人口を増やすためには、亡くなる人の数よりも多くの子供が生まれてくる必要があり、現在は生まれてくる子どもの方が少ないのです。
単純に女性が一生のうちに2人の子どもを産めば、子どもの数が減ることはないといわれていますが、子どもでも不慮の事故や病気などで亡くなることはありますので、2人ぴったりでは減少することになります。
また、現在では、若年層の人口が減っているので、出生率が上昇しても人口が増えることが難しくなっているのです。
だから、早い段階で子供を産みやすい、子育てのしやすい国作りをして行かなければいけないでしょう。
○収入が低い人ほど配偶者がいない?!
年収が高い人ほど結婚できる可能性が高く、子供が生まれやすいといわれています。
しかし、近年では、フリーターやニートなどが増えているために、晩婚化や未婚化が進んでおり、より少子化が進んでいるといわれています。
また、好景気の時ほど、出生率が高いといわれており経済が安定すると出生率が高くなるので、人口減少を抑制するためにも日本の経済を良くして国を豊かにすることも大切になります。
ただ、少子化の影響は、経済によるものだけではありませんので、経済が良くなったからといって必ず少子化が止まるわけではありません。
日本人の収入が増えて景気がよくなり、子供を産みやすく子育てのしやすい国になることが少子化を食い止めることに繋がるということですね。
○人口減少は良いこともしれない?
少子化は悪いことのようにいわれていますが、地球上は人間の数が多くなりすぎているといわれており、少しぐらいは人口が減少したほうが良いともいわれています。
人口が減少することで、エネルギーの消費量が減少し、産業の効率化が進み、一人当たりの土地が広くなって住みやすくなると考えられているのです。
実際、もっと人口減少が進んでみないと、どのようなメリットとデメリットがあるのか分かりませんが、絶対にデメリットだけというわけではないのですね。
少子高齢化は問題ですが、人口減少は地球全体で考えるとデメリットだとはいえないのですね。
日本が豊かな国であるためにも、少子高齢化の対策は急務であると思いますが、人口減少ではなく人口のバランスが大切だということだと思います。
結婚に興味が無いという方も、国のためにも結婚を考えてみてはいかがでしょう?!