皆さんはミトコンドリアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ミトコンドリアという言葉は聞いたことがある方も、ミトコンドリアのことを知っているでしょうか?
ミトコンドリアとは、私達人間を含むほぼ全ての生き物の細胞に存在している真核生物です。
人の細胞内に存在していますが、人とは違う生き物なので、私たちとは違う遺伝子をきちんと持っているのです。
そして、私達人間を含むほぼ全ての生き物が生きていく上で、ミトコンドリアは必ず必要な生き物でもあります。
〇なぜほぼ全ての生き物にミトコンドリアが必要なの?
私たちが、ミトコンドリアが必要である大きな理由は、ミトコンドリアがエネルギーを変換し細胞を動かすために働いてくれています。
だから、もしミトコンドリアが存在しなければ、私たちはエネルギーを使用することできずに、生きていくことができないので死んでしまうことになります。
私たちが、生きていけるのは、ミトコンドリアがエネルギーを変換してくれているためなのです。
また、体内のミトコンドリアが減少すると、エネルギーが少なくなるので、疲れやすくなると言われており、ミトコンドリアは体にとって非常に重要な物なのです。
細胞内に他の生物が住んでいると考えるとおかしな感じがしますので、ミトコンドリアは私たちの体の一部と考えても良いかもしれませんね。
〇私たちの体重の10%はミトコンドリア!
皆さんは体重が何キログラムあるでしょうか?
私の体重はだいたい60㎏になります。
そして、ミトコンドリアは、体重のおよそ10%存在していると言われており、私の場合は体の6kgがミトコンドリアで構成されていることになります。
もちろん、条件によってミトコンドリアの重量は変わってくるので、必ずしも体重の10%がミトコンドリアではありませんが、かなりの重量があることは確かなのです。
そして、細胞一つの中に存在するミトコンドリアは、数百から数千個ともいわれており、人の細胞とミトコンドリアでは、ミトコンドリアの方が多いことになります。
どれほど人体にとってミトコンドリアが重要であるかが、ミトコンドリアの重量とミトコンドリアの数でわかりますね。
そんなミトコンドリアは、なぜ人の細胞内に存在するのかと思いますよね。
〇ミトコンドリアは大昔に細胞内に取り込まれた?!
ミトコンドリアは、人の遺伝子とは違った遺伝子を持つ生物なので、人間と全く違う起源を持っている生物になります。
では、なぜ人の細胞内にミトコンドリアが存在しているのかというと、大昔にミトコンドリアが細胞の中に取り込まれてしまったからだそうです。
また、ミトコンドリアにとっても、勝手に餌を食べてエネルギーを供給してくれるので、定着したのでしょう。
結果的に、私たち人類が存在するのは、太古の昔に細胞内にミトコンドリアが取り込まれてくれたおかげなのです。
もし細胞にミトコンドリアが取り込まれていなければ、現在も地球には微生物しか存在していない世界になっていたのではないでしょうか。
ミトコンドリアが、細胞内部に取り込まれたことに感謝しなくてはいけませんね。
そんなミトコンドリアですが、生物なので細胞の外で生きていくことができるの?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、ミトコンドリアは細胞の外では生きていくことはできません。
〇ミトコンドリアは細胞の外では生きられない!
ミトコンドリアは、動物の細胞内に侵入して共存を始めた生物なので、細胞の外でも生きることができると思った人もいるかもしれません。
私も細胞の外にでたミトコンドリアはどうなるのかなと気になっていたのですが、ミトコンドリアは細胞の外にでると死んでしまいます。
私たちの祖先の生き物に侵入した当時のミトコンドリアであれば、細胞の外にでても生き残れたかもしれません。
しかし、生き物の細胞の中に住んでいる間に、動物の遺伝子を取り入れたり、遺伝子を奪われたりしたため、現在のミトコンドリアは、生き物の細胞内でしか生きていけない生物になってしまったのです。
人にとってミトコンドリアは必ず必要な存在となりますが、ミトコンドリアにとっても人の体が必要なのです。
結果、人とミトコンドリアは、両方とも生き残るために、助けあって生きているのです。
これからも、ミトコンドリアと共存して元気に楽しく生きていましょう。
ミトコンドリアは、人が生きていくために必要なのですが、健康に生きていくためにも大切な存在なのです。
○ミトコンドリアを活性化すると健康的になれる!
誰もがある程度の年齢になれば、体力がなくなったと感じると思いますし、老けたと感じることもありますよね。
もちろん。年齢による衰えもありますが、ミトコンドリアが不足しているのが原因かもしれないのです。
ミトコンドリアは、細胞を動かすためにエネルギーを変換してくれると説明しましたが、ミトコンドリアが不足すれば、エネルギー変換がうまく変換できないので疲れやすくなりますし、細胞の元気がなくなり老けてしまうのです。
そして、栄養をエネルギーに変換できずに脂肪になったりもします。
だから、若々しく健康でいたければ、ミトコンドリアを活性化させることが大切なのです。
では、ミトコンドリアを活性化させる方法を紹介しておきます。
○ミトコンドリアを活性化させる方法
・適度な運動でミトコンドリアを活性化!
運動をするとエネルギーが消費されるので、エネルギーを確保するためにミトコンドリアが活性化するのです。
そしてミトコンドリアは、筋肉に多く存在しているので、筋肉を使うことでミトコンドリアが活性化します。
また、筋肉でも持久力の筋肉である「赤筋」にミトコンドリアが多く存在するので、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動によって赤筋を鍛えた方がいいとされます。
・空腹がミトコンドリアを活性化!?
空腹になると、ミトコンドリアは体内のエネルギーが不足していると認識して活性化するのです。
だから、プチ断食などもミトコンドリアを活性化させるのにいいと言われています。
また、ミトコンドリアの活性化を助けると言われる食品も存在しており、ニラ・ニンニク・トマト・ブロッコリー・納豆・豆腐・緑茶・ブルーベリーなどを食べるとミトコンドリアが活性化されると言われています。
食事は満腹まで食べずに、腹八分目がいいのですよ。
他にも、ミトコンドリアを活性化させるためには、太陽の光を浴びる。深呼吸をする。ゆっくり入浴する。などの方法もあります。
ミトコンドリアを活性化させて、健康で若々しく生きていきましょう!