日本お米は美味いと海外に行かれた経験のあるかたは特に思うのではないでしょうか?
私も日本のお米が大好きです!
しかし、日本のふっくらモチモチのお米は世界的にみると主流のお米ではないのですよ。
日本の主食であるお米について少し勉強をしてみませんか?
お米とは、イネ科イネ属の植物の種子からもみ殻を取ったものです。
イネ科イネ属に分類される植物は大きく分けて、22種類に分類され、食用とされているのは2種類になります。
☆世界的のお米事情
食用とされている米はアフリカイネとアジアイネの二種類で世界的に食べられている米はアジアイネになります。
また、日本で食べられている米もアジアイネに分類されます。
アフリカイネはアフリカの一部でしか食べられていないので、日本では見ることは難しいです。
そして、世界的に食べられているアジアイネも、さらに2種類に分けることができます。
アジアイネはジャポニカ米とインディカ米の二つに分けることができます。
日本で食べられているのは、ジャポニカ米で、ジャポニカとは「日本の」という意味があります。
ちょっと話がずれますが、ジャポニカと聞けば、私はジャポニカ学習帳と思い出しますが、日本の学習帳という意味だったのです。(*^―゜)
日本ではジャポニカ米が主食ですが、世界的に見るとインディカ米のほうが多く出回っており、世界のお米の80%はインディカ米で、世界的にみるとジャポニカ米のほうがマイナーなのです。
ジャポニカ米を食べている国は少ないようです。
ジャポニカ米を食べるのは、日本、韓国、中国、などの国で、他の国では寿司などの日本食の米として使われるようですが、主食ではないようです。
インディカ米とジャポニカ米にはどのような違いがあるのでしょうか?
〇インディカ米とジャポニカ米の違い
まず、ジャポニカ米とインディカ米には見た目の違いもあります。
一般的にインディカ米はジャポニカ米に比べて、細長いです。
それに比べてジャポニカ米は短く、ふっくらしているのが特徴になります。
ジャポニカ米とインディカ米は見た目の違いからも判断することができます。
ジャポニカ米とインディカ米の違いは形だけではありません。
形だけの違いなら日本でもインディカ米をもっと多く見かけるでしょう。
インディカ米とジャポニカ米の違いはその触感にあります。
インディカ米は炊くとサラサラした触感で粘りけがなくジャポニカ米とは違い独特の香りがします。
それに対してジャポニカ米は炊くと水分を多く含み、モチモチしており、粘りけの強い触感になります。
モチモチとサラサラの違いは、米の中にあるでんぷんの違いから現れるものです。
米の中には、アミロペクチンとアミロースと呼ばれる二つのでんぷんが存在しています。
この二つのでんぷんの配合量によって米の触感が変わります。
日本の主食とされる、お米は一般にアミロペクチンが75%から85%含まれていて、アミロースが15%から25%含まれています。
これに対してインディカ米はアミロースが25%からから40%といわれてジャポニカ米に比べて、アミロースの量が多いです。
また、日本のもち米は、アミロースを含まず、すべて、アミロペクチンになります。
このように、アミロペクチンが多ければ多いほど、米がモチモチとした触感になるんです。
お米のモチモチ感は、アミロペクチンの量で変わるということです。
インディカ米がサラサラなのはアミロペクチンが少ないからなのですね。
〇日本でインディカ米が流行らない理由
世界的にみると、インディカ米のほうが多いですが日本でインディカ米を見る機会はあまりありません。
日本で食べるお米と言えばほぼ、ジャポニカ米一択です。
日本ではインディカ米が嫌われている印象があります。
タイ米といった方が思い出されるかたが多いと思いますが、日本にもインディカ米が輸入されたときはありました。
1993年の時に日本は冷夏に襲われたために日本でお米の生産がうまくいかずに、緊急でインディカ米が輸入されました。
インディカ米で米不足をしのごうとした日本ですが、インディカ米は日本では全く支持されず、緊急輸入したのにも関わらず、インディカ米が余りすぎて困ったほどです。
インディカ米が国道に捨てられることもあったとか、このため日本でのインディカ米の印象が悪いのかもしれません。
日本に輸入されたインディカ米は、世界のお米の輸入量の20%も調達したため、世界的にお米が不足してしまい、なんと世界では餓死者まで出たのです。
しかし、日本ではインディカ米は売れず破棄されると言った最悪な状況になったのです。
日本人として申し訳ないと思います。
日本でインディカ米が流行らない理由の一つとして、炊飯器で炊いたインディカ米があまり美味しくないという点にあります。
日本人はお米を炊飯器、かまどで炊いて魚やお肉、副菜、主菜などと食べることをメインとしていました。
しかし、インディカ米の本当の食べ方は炊くではなく、煮るがおいしい食べ方とされています。
インディカ米は、他の食材と混ぜて煮て食べることが基本なので、日本食との相性が悪くて好まれなかったのです。
インディカ米の独特の香りとサラサラ感が日本の料理と合わなかったようです。
今でも日本でインディカ米が受け入れられないのは、日本ではお米は他の具材と別々に食べることが多いのと、インディカ米の調理方法が日本の世間一般に広まっておらず不味という印象をもっている人も少なからずいるからだと思われます。
実際、インディカ米をきちんとした調理法で食べた人は、美味しいと言った意見も見受けられます。
口に合わない人もいるかもしれませんが、世界のお米の8割がインディカ米なのからもわかるように不味いわけではありません。
また、インディカ米の一部はジャスミンライスと呼ばれ香りが良く高級品な米として取り扱われているのです。
インディカ米にあう料理は、カレーやチャーハンなどと言われています。
日本に輸入されたときにタイ米と呼ばれるぐらいなので、タイ料理には、インディカ米があいますね。
インディカ米をきちんとした形で食べると印象が変わるかもしれません。
ぜひ一度 ジャポニカ米とインディカ米をいろいろな料理にして食べてみてください。