不慮の事故や病気によって、体が機能しなくなることがあります。
体が動かなくなってしまえば、寝たきりになるしかありません。
進行していく病気であれば、治療ができずに亡くなることもあります。
人間が生きているうえで、当たり前のことであり、仕方のないことなのかもしれませんが、そんな方を救うことができるようになるかもしれません。
移植手術という言葉を聞いたことがあると思いますが、なんと頭部を移植する手術が動物で実験されているのです。
世にも恐ろしい手術のように思うかもしれませんが、心臓の移植などを考えると、もしかしたら、頭部移植も普通の移植手術として行われるようになるかもしれませんね。
気分が悪くなったらごめんなさいm(_ _)m
○頭部移植手術とは
頭部移植手術とは、そのままで頭部を他の体に移植する手術になります。
脳を摘出し、脳をほかの体に入れることを想像する方もいるかもしれませんが、脳を体から出すほどの時間的な余裕がなく、手術が難しくなるので、頭部移植手術では、脳だけではなく、首から上すべてをとってほかの体に移植することになるようです。
アニメならジョジョのDIOが頭部移植状態ですね。
アニメや映画の世界だけだと思っているかもしれませんが、頭部移植手術によって、新しい体を持った人間が、誕生する可能性は否定できないのです。
例えば、この体のままでは余命半年ですね。じゃあ頭部移植をしましょう。なんて日がくるかもしれないということです。
○頭部移植の実験
頭部移植の実験は、今現在も進められており、動物により頭部移植を行った例は報告されています。
つまり、頭部移植は夢物語ではなく、現実に本当に進められているのです。
今現在もっとも行われている頭部移植手術は、実験用のマウスによるもので、黒色のマウスと白色のマウスの頭部を移植する手術が行われています。
頭部移植手術の実験は、成功しており、体が白く頭が黒いマスクが動いているところがカメラにも収められているのです。
つまり、頭部を入れ替えても動物は活動することができるということになります。
しかし、頭部を交換されたマウスは、動いたものの拒絶反応を起こして、一日で死亡したと言われており、それが成功したと言えるどうかは疑問が残るところです。
また、一部の実験施設では、1000件の頭部移植手術の実験を行ったと言っている所もあり、次の段階に移行するとも言われています。
次の段階としてあげられるのが、サルの頭部移植手術になります。
1970年の段階で、一度だけサルの頭部移植手術は行われたとされおり、そのときは8日間生き延びたとされています。
映像が残っていないために本当のところはわかりませんが、40年以上前に頭部移植手術がサルで成功していたとしたら驚きです。
サルで頭部移植の実験を行っていき、成功率を上げていけば、人間でも頭部移植をする日がくるかもしれません。
○人間の頭部移植手術
サルの実験が成功したら、次に勧められるのが人間の頭部移植手術になります。
人間の頭部移植手術は、脳死の人の体と病気などによって意識はあるものの体が動かない人によって行われます。
第一弾は、筋萎縮症の男性で行われると言われており、筋萎縮症の患者が頭部移植によって健常な体を手にいれる可能性があります。
手術をしてすぐに体が動かせるわけではありませんが、リハビリなどを経て歩くこともできるようになると言われています。
全身の筋肉が萎縮する難病に苦しむ30歳のロシア人男性が、世界初となる頭部の移植手術を計画しているようです。下記のサイトで紹介されています。
→ 「人間の頭部移植」が計画される 医学の進歩か暴走か
このように、頭部移植をすることによって、体の動かない人が新しい体を手に入れることができる、頭部移植手術が現実味を帯びてきました。
コスト的な問題もあり、頭部移植手術には10億円以上のお金がかかると言われています。しかし、最初の段階だからであってしだいに値段も下がるとは思いますが、とはいっても手術費用は、かなり高い値段になると思いますし、新しい体を見つけるのも大変だと言われています。
また、医学の進歩により、多くの命が救われることになるかもしれませんが、頭部移植手術は、倫理的な問題もあると言われており、いろいろな意見があり賛否両論です。
どこまで医学が進歩するのか?不老不死が可能になるの?と思うような感じですね。
頭部移植手術が可能になれば、そろそろ体がくたびれてきたから、頭部移植をしようというお金持ちが現れるかもしれません。