ご褒美と聞けば、やる気がでるという人も多いと思いますし、ご褒美によって努力して成果を上げることもできます。
だから、ご褒美は良いことだと言えますよね。
しかし、ご褒美とは、どんなことなのかをきちんと理解しているでしょうか?
ご褒美とは、目下の者や自分に対して、褒める意味を込めて金品や栄誉などを与えることですよ。
本当にご褒美の意味や効果を知って、ご褒美を与えていますか?ご褒美を貰っていますか?
ご褒美のことをきちんと理解して、ご褒美を与えることで良い効果を与えることもできますが、ご褒美のことをきちんと理解しないで、ご褒美を与えると逆効果になる可能性もあるのですよ。
まずは、ご褒美のことを理解するためにも、ご褒美のメリットについて考えてみましょう。
〇ご褒美のメリットは?!
ご褒美のメリットとしては、第一にやる気を出させる効果があります。
好きなことや楽しいことをする場合は、ご褒美が無くてもやる気が出てできますが、嫌いなことや辛いことをする場合は、やる気がでませんよね。
そんなときに、ご褒美の存在をしれば、多くの人がやる気がでるのです。
ご褒美によって、やる気を出させることで良い方向へと促すことができるということです。
そして、ご褒美によって、ストレスが解消されたり、人間関係が良くなったりなどの効果も期待できます。
頑張って疲れているときに、よく頑張ったねと、ご褒美を貰えば、嬉しいですし、スッと気持ちが楽になるということもあるのです。
これはご褒美によってストレスが解消されたということではないでしょうか?
また、上司と部下が仕事で対立することもありますし、嫌なことを上司も部下に言わなければならないこともあります。
そんなときに目標を達成した部下に上司が、ご褒美をあげることで、微妙な空気が改善されて人間関係が良好になることもありますよね。
このように、ご褒美には、やる気UP効果やストレス解消効果、人間関係を良好にする効果などの良い効果があるのですね。
しかし、ご褒美が悪い状況を生むこともあることを知っていますか?
〇逆効果になるかも?!そのご褒美
誰もがご褒美は嬉しいと思いますが、ご褒美は必ずしも良いことだとは言えないのです。
アンダーマイニング効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アンダーマイニング効果とは、内発的動機づけによって行われた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、動機づけが低減する現象のことです。
もっと簡単な言葉で説明すると、誰にも言われてないのに、進んでボランティアなどの良い行動をしている人が、その行動に対して報酬を与えられると、報酬無しで良い行動をする気が無くなってしまうということです。
だから、当たり前のことをしているだけで、ご褒美を貰ってしまうと、逆にやる気が無くなってしまうという感じになる場合があるということです。
例えば、自分の意志でお手伝いをしてくれた子どもに、「お手伝い有り難う」という言葉だけであればいいのですが、ご褒美としてお小遣いをあげると、お小遣いが貰えないならお手伝いをしない子どもになってしまう場合があるのです。
いつの間にか、自分の意志で進んでしていたことが、金銭などのご褒美が貰えないと行動する意味が無いと判断するようになってしまうのです。
ご褒美によって無意識のうちに、その行為に対して求めている価値観が変わってしまうのですね。
だから、自分の意志で頑張ったことに対してのご褒美は、逆効果になることもあるので注意が必要なのです。
そして、ご褒美の頻度も注意が必要かもしれませんよ。
〇ご褒美の頻度も注意が必要かも?!
ご褒美をいつも貰っていると当たり前になってしまいますよね。
ご褒美は、たまに貰えるから有難味があり、嬉しくてやる気がでるのですよ。
だから、ご褒美には頻度が重要になるのではないでしょうか?
ちょっと頑張っただけやあまり頑張っていないのに、ご褒美を貰えていたら、それ以上の努力をしなくなってしまうかもしれません。
ここぞというときに、ご褒美を出すことが重要なのです。
だから、ご褒美を出す側も、タイミングや頻度を考えてご褒美を出さなければダメだということですね。
そして、ご褒美と言えば、誰かから貰うものだと思っているかもしれませんが、自分へのご褒美を自分でするという人もいますよね。
〇自分へのご褒美は必要なのか?
誰かからご褒美を貰うと嬉しいですが、自分で自分にご褒美をするという人も多いと思います。
頑張った自分へ、ご褒美をあげることによって、達成感を得ることもできますし、やる気を出すこともできますね。
しかし、なぜご褒美を自分にあげようとするかというと、誰からもご褒美をもらえないという不満や日々のストレスが原因ではないでしょうか?
そのように不満やストレスが原因で、ブランドバッグや嗜好品、エステなど、自分へのご褒美を続けていると、買い物依存症や借金などに苦しむことになるかもしれませんよ。
そして、食べ物などのご褒美を続けていると、肥満になって生活習慣病の原因になるかもしれません。
だから、自分へのご褒美は、たまにであれば、良い効果を得ることができると思いますが、頻繁に自分へのご褒美をしていると、自分の首を自分で絞める行為になるかもしれません。
根本的な原因を突き止めて、自分へのご褒美よりも、原因によっては、他の方法の方がいいと思います。
他にもスポーツや趣味など、ストレスを解消する方法はいろいろとありますので、自分へのご褒美だけではなく他の方法をお試しあれ?!
〇ご褒美のまとめ
ご褒美は、タイミングによってとても良い効果がありますが、ご褒美の大盤振る舞いや自分の意志で頑張っている人へのご褒美は、逆効果になる可能性が高いのですね。
必要以上のご褒美は、ご褒美を貰えないと頑張れない人間を生んでしまうのです。
だから、ここぞというときのタイミングを見計らって、ご褒美をすることが大切だということです。
そして、自分へのご褒美も、頻度とタイミングが大切だと思います。
ご褒美をあげるときには、ご褒美のメリットとデメリットを理解して、ご褒美をしましょうってことですね。