子育ては大変ですが子育ては楽しい。しかし、親も忙しく子どもの変化やSOSのサインに気づかないことがあります。
そして、もし子どもの変化に気づいても、たかが子どもの悩みだと思ってしまうかもしれません。
しかし、子どものSOSのサインに気づかなければ大変なことになる場合もあるのです。
だから、お子さんのいる家庭では、子どものSOSに気づくためにも、いろいろなことに注意することが大切なのですよ。
では、子どものSOSに気づくためにも、子どもの変化に気づきましょう。
○子どもの変化を見逃すな!
親に悩みを打ち明けてくれる子どももいますが、辛いこと嫌なことがあっても子どもによっては、親に悩みを相談することができないという子も多くいます。
子どもは、親に心配をかけたくない。いじめられていることがかっこ悪い。親に相談したら逆に状況が悪くなるなど、いろいろな思いや理由によって、悩みを隠すこともあるのです。
だから「大丈夫?悩みは無いか?」などと、子どもに聞いても、たとえ悩みがあっても素直に悩みがあると言うとはかぎりません。
親に悩みを打ち明けてくれる子どもばかりであれば、問題解決も早いのですが、そんな子どもの方が少ないのです。
大人になっても相談するのが下手だという方もいるかもしれませんが、子どもはもっと相談するのが下手な子が多いのですよ。
だから、子どものために周りの大人が子どもの変化やサインに気づくようにしなければならないのですね。
☆子どものSOSのサイン
子どもが悩みを抱えているときには、様々なサインが現れるのです。
いままでと違う?いつもと違う?というような子どもの変化に、周りの大人が気づくことが大切なのですよ。
次のような変化が続くようなら、子どものSOSのサインかもしれませんので、子どもにそれとなく聞いてみたり、周りに相談したり、早めの対処が必要かもしれませんよ。
○睡眠が不安定になる。
なかなか夜、寝つけなくなり眠れないというようになる。
朝、起きるのが辛そうでなかなか起きることができなくなる。
○食欲が急に変化する。
急に食欲が無くなって食べる量が減ったり、逆に食欲が増して食べ過ぎるようになる。
○体調不良が増える。
風邪などの病気ではないのに、頭痛や腹痛、吐き気などの体調不良が増える。
体がだるい、疲れたなどの言葉が増える。
○朝のトイレの回数が多く時間が長い。
休みの日には平気なのに、平日の朝になるとお腹の調子が悪くなり、便秘や下痢になってしまう。
○家から出なくなり遊びに行かなくなる。
外に遊びに行かなくなったり、友達と遊ばなくなったり、家でジッとしていることが多くなる。
○急に性格が変化する。
よく笑っていた子どもが、あまり笑わなくなり暗くなったり、逆に、あまりしゃべらなかった子どもがよくしゃべりだしたり、冗談をいったりするようになる。
○怒りっぽく暴力的になる。
ちょっとしたことですぐ怒ったり、怒鳴ったり、物にあたったり、いつもイライラするようになる。
○目をそらすようになる。
ちゃんと目を見て挨拶をしたり、話したりしていたのに、挨拶や話すときに親の目を見ないようになる。
子どものSOSのサインは、子どもによって違いがありますが、以上のようなサインがでることが多いのですね。
このようなサインに気づいたら、特に子どもの行動を気にかけてみましょう。
しかし、サインに気づいてすぐに慌てて行動しても、逆効果になる可能性もあります。
だから、子どものSOSのサインに気づいたときには、「何かあったの?」などと話を聞いて話さなくても一週間程度は見守ってあげてください。
一週間程度で子どものSOSのサインがなくなり、元に戻って元気になったら、嫌な出来事があったけど自分なりに解決したのでしょう。
しかし、子どものSOSのサインが一向に改善されないまま続く場合は、問題が子どもだけでは解決できない可能性がありますので、きちんと話を聞いてあげて大人が対処するべきなのですね。
そして、子どもがSOSのサインを出すのは、悩んでいることがあるからなのです。
やはり子どもの悩みと言えば、「いじめ」だと思う方が多いですが、子どもの悩みはいじめだけではありません。
☆子どもの悩みはいろいろ?!
子どもの悩みと言えば、いじめが一番有名ですよね。
だから、子どもの悩みは、いじめだけだと思っている大人もいるかもしれませんが、普通に人間関係や勉強についていけないなどという悩みもあるのですよ。
○子どもの悩み「いじめ」
「たかが子どものいじめだろ」と、いじめという言葉でいじめを軽く取り扱う方もいるかもしれませんが、いじめは、傷害罪、脅迫罪、侮辱罪などの犯罪の可能性のある悪質な行為なのです。
だから、いじめは軽い問題ではなく大きな問題なのです。
そして、いじめは影で行われることが多いので教師にも気づかれないことが多く、大人が気づいたときには取り返しのつかない事態になってしまった後だということもあります。
また、あってはならないことなのですが、教師によるいじめも存在しているようです。
そんないじめに気づくためには、子どもの日々の様子や言動を気にかけてあげることが大切なのです。
そして、子どものSOSに気づいて「いじめ」の存在を感じたときには、無理に問い詰めても、賢い子、優しい子、我慢強い子ほど、いじめの事実を必死で隠そうとします。
子どもがいじめを隠そうとする理由は、いろいろあると思いますが、基本、親に心配をかけたくないという気持ちと、いじめの事実を大人に伝えると逆にいじめが酷くなると思っているからなのです。
子どもは、これ以上いじめられないためには、いじめの事実を隠した方がいいのだと思ってしまうのですね。
だから、子どものSOSに気づいたときには、無理に問い詰めるのではなくて、いったん学校を休ませるなどして、子どもの気持ちを落ち着かせてから、しっかり時間をかけて話を聞く方がいいかもしれません。
そして、いじめの場合は、子どものSOSのサインで紹介したサイン以外にもサインがありますので紹介しておきます。
まずは、あざ、傷、ケガなどをすることが増えたり、文房具などが無くなったり、教科書やノートなどに落書きなどを見かけたら、いじめのサインかもしれません。
また、お小遣いが欲しいなどとお金を要求してきたり、行き先を告げずに出かけたりすることが多くなるのも、いじめのサインの可能性があります。
もちろん。子どもがいじめを隠してもいじめから救って欲しいと思っているのです。
子どものSOSに気づいてあげることができるのは、学校の先生などもいますが、やはりご両親やご家族が一番気づいてあげることができるのではないでしょうか。
そして、子どものいじめ以外の悩みとしては、勉強についていけないなどもあります。
○授業(勉強)についていけない。
子どもによって能力に違いがありますので、学校の授業についていくことが難しくなり、授業が辛くて学校が楽しく無いと思う子もいるのです。
友達がいるから、授業中が楽しくなくても大丈夫だと思うかもしれませんが、学校の大半は授業ですので子どもは次第に学校へ行くのが嫌になってしまう場合もあるのです。
また、学習の授業だけではなく、体育などの授業が苦手で嫌だという子供もいます。
そして、親は、子どもが勉強をしないから授業についていけないと思うかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。
普通に見えていても発達障害などがあり、本人が頑張っても勉強についていけない場合もあるのですよ。
子どもが普通にできないのは発達障害かも?! 発達障害に早く気付けば苦しまなくてすむ?!
また、いじめとは違い、人間関係が上手くいかないという悩みもあります。
○人間関係が上手くいかない。
「いじめ」とは別で、友達ができない、友達と上手く付き合えない、という問題を抱えている子どもも少なくないのです。
誰しも、人間関係で悩むものですが、悩んでいるサインに気づいたら、優しく手を差し伸べて相談にのってあげましょう。
もしかしたら、人間関係が上手くいかないのも発達障害が原因の可能性もあります。
○子どもの未来のためにSOSのサインに。
子どもの未来を守ることができるのは、大人であり、大人が子どもの未来を守るために行動するべきなのです。
子どもも大人と同じように、辛いことや悲しいこと、悔しいことや腹の立つことなどが日々あります。
そういう出来事から、子どもは様々なことを学び、精神力を強くしていきますが、子どもが解決できずに大変な事態に陥る場合もあるのです。
気付いていますか?子どもが発しているSOSのサインに。
子どもの未来を守るためにも、思い当たることがあれば、子どもをよく観察してきちんと話を聞いてあげましょう。