猿が進化して人間になったと聞いたことがあるかもしれませんが、実はそうではないようです。
しかし、人間と猿の祖先は同じだといわれているのです。
人間と猿の祖先は同じですが、過去に分岐して違う生物になっていったということなのです。
そして、信じられないかもしれませんが、人間や他の生き物(動物、植物、菌類)地球上に存在するどんな生物も元をたどると一つの生物にたどり着くといわれているのです。
地球上の生物は、一つの生命体の誕生によって生まれ、その生物が進化して分岐していくことで、いろいろな生物が誕生したのです。
だから、地球上の生物の祖先は最終的には同じになり、二つの生物の祖先をたどって重なった生物を「最も近い共通祖先」といいます。
「最も近い共通祖先」といういい方は長いので、これから先は「共通祖先」といわせていただきます。
例えば、そこらの山にいる多くの方が恐がる存在の蛇と人間は、有羊膜類という存在として一致しており、約3億年までさかのぼると同じ祖先に行きつくといわれています。
だから、人間と蛇の共通祖先は、約3億年に存在していたのですね。
このように、すべての生物は、一つの生物から誕生したといわれているのですね。
では、共通祖先の前に地球で生命が誕生したのはいつなのかを知ってみましょう。
〇地球で生命が誕生したのは約36億年前?!
地球が誕生したのは、およそ45億年前とされ、地球に生き物が誕生したのは、およそ36億年前といわれています。
そして、最初に地球に誕生した生物は、海の中で誕生したといわれています。
この生物は全ての生物の共通祖先であり、全生物の最終共通祖先といわれることもあります。
ちなみに地球で最初に誕生した生物が誕生する確率は、かなり意味不明なのですが、プールの中に分解したアナログ時計をいれてかき混ぜたら時計が組み立てられて完成するぐらいの確率ともいわれています。
簡単にいうと超奇跡的な確立で地球に生命が誕生したということなのでしょうね。
そんな超奇跡的な確立によって誕生をした生物は、細菌のような生物だったといわれることがおおいのですが、他の物質に依存して完全な生物ではなく半分生きているような存在だったともいわれています。
そして、地球の生物は、奇跡的に海で誕生したのではなく、奇跡的に宇宙から一つの細菌のような生命体が飛来したという可能性もあるという仮説もあるようです。
つまり、地球最初の生物は地球外生命が飛来して定住したという可能性もあり、私もたち、地球に存在する生物は、実は地球外生命体なのかもしれないという可能性もあるようですよ。
どちらにしろ、地球に生命が存在するのは、超奇跡的なことが起きたからなのですね。
少し話がずれましたが、では、人間の共通祖先について少し紹介していきます。
では、人間の共通祖先を知ってみましょう。
〇人は植物よりもキノコに近い!?共通祖先を知ると何に近いか知ることができる?!
人間と近い存在である類人猿との共通祖先ですが、人間とチンパンジーの共通祖先は約600万年前、ゴリラとの共通祖先は約800万年前、オランウータンとの共通祖先は約1,700万年前に存在したといわれています。
そして、9,000万年前まで時をさかのぼると人間とゾウの共通祖先が存在しているようです。
基本、考えたことが無いと思いますが、人間は植物やキノコとの共通祖先も存在しています。
そして、人間って植物に近いの?それともキノコに近いの?って、質問された場合、あなたならどのように答えるでしょうか?
普通は、そんな質問をされることはありませんが、もしそのような質問をされたら、キノコって菌だから植物に近いと答えてしまう方もいますよね。
しかし、実はキノコの方が人に近い存在であるといわれているのです。
キノコと人間の共通祖先は、約12億年前に対して、植物との共通祖先は約15億年前といわれているので、キノコの方が人間に近い存在なのですね。
そして、キノコと人間は他の生命の栄養を得ることで成長するという所で共通しているのです。
他の生き物から養分を得る生物を「従属栄養生物」といい、植物のように光や光合成によって栄養素を作りだす生物を「独立栄養生物」といいます。
ちなみに現在では、植物の一部にも従属栄養生物の性質を持った植物も存在しています。
キノコのような従属栄養生物が誕生しなければ、人などの動物や虫などの、多くの従属栄養生物が存在しない世界になっていたかもしれないようです。
つまり、人間とキノコの共通祖先は、地球上の動物達にとって非常に重要な役割をもった存在だったのですね。
人間は生物の進化の到達点といわれることがありますが、生命の進化の一つでしかなく、さらに人間は進化する可能性もあります。
また、元あった機能を失うことを退化といいますが、退化とは、実は進化の一側面であり、不要な機能をそぎ落とした進化といえるのですよ。
退化の例を説明すると、人間のお尻には尻尾の名残になった骨が存在しますが、尻尾があっても地上生活では役に立たなく邪魔になるので退化という進化をしたのです。
共通祖先はわかったけど、地球上で最初の人類はどこから始まったのかも気になりませんか。
〇最初の人類はアフリカで生まれた?!
どこからが人間なのか?難しい部分もありますが、人類は地球上のどこから始まったのか?気になりますよね。
答えは、人類はアフリカで生まれたようです。
約20万年前のアフリカにいた女性が、人類の共通の母親だということなのです。
人間のミトコンドリアが持っている独自のDNAは、母親からのみ受け継がれ、決して父親のDNAが子に伝わることはないのです。
だから、人間のミトコンドリアDNAは、母から、その前は母方の祖母からというように受け継がれているので、人間にミトコンドリアDNAを伝えてくれた先祖は、一人の女性なのです。
そして、ミトコンドリアDNAを分析した結果、約20万年前の一人のアフリカの女性にたどりついたのです。
ちなみに、現代人にミトコンドリアDNAを残した一人のアフリカの女性のことを「ミトコンドリア・イブ」と呼ぶそうです。
だから、人類はアフリカで生まれたという結論になったのですね。
〇あくまでも可能性の高い仮説です。
ここで紹介した共通祖先などは、生物が進化するという仮説によって導き出された答えですので、絶対に間違っていないという根拠はありません。
しかし、一般論としては、生物が進化するという仮説が一番間違っていないという見解のようです。
だから、全ての生物は共通祖先を持つというのが一般論なのですね。
これから人類進化するのだろうか、それとも人類は滅亡してしまうのだろうか、人類の行く末はわかりあません。
進化には途方もない時間が必要になりますので、私たちが生きている間に進化を実感することはできなと思いますが・・。