毎年10月頃になると、あの茶色や緑色で臭~いニオイをだす「カメムシ」が発生し、困っている人も多いのではないでしょうか?
「カメムシ」に関する一番の困りごとと言えば、洗濯物の取り込みですよね。(勝手な思い込みですが・・・)
洗濯物にくっついているカメムシを、間違って家にいれないように、取り込む際に叩かないといけないし、もう大変です。
白いものに集まる習性があるため、白いシャツ、白いタオルや白い靴下など白いものを取り込む際には、特に注意しどこかに付いていないかを確認するのですが・・・残念なことに見落としたりします。
タンスを開けたら中からカメムシの死骸が出てきたって経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
きっと洗濯物を畳む際に、見落としたカメムシを洗濯物と一緒にタンスの中に閉まってしまい、カメムシを閉じ込めてしまったのだと思います。
「あ~今日着ようと思っていたのに・・・」衣類にあのニオイが染みついてしまい、着れないなんてことになりますよね。
そんなカメムシに負けないためにも、カメムシについて知ってみてはいかがでしょう。
〇カメムシとは?
カメムシ目(はんしもく)カメムシ科に属する昆虫の総称で、世界にはおよそ9万種もいるそうです。
日本にもおよそ90種のカメムシが生息しているようですが、私がよく目にするカメムシは、洗濯物に寄ってくるまん丸い「マルカメムシ」と越冬の際に人家に入り込むことがある「クサギカメムシ」です。
クサギカメムシは、体長13~18mm茶色の五角形の体格をしており、主に果実や茎の液を吸うので農業害虫として嫌われています。
私は、小さい「マルカメムシ」がクサギカメムシの赤ちゃんで、成長すると形がすごく変わるんだな~と思っていました。
「マルカメムシ」と「クサギカメムシ」は種類の違うカメムシだったことを知らなかったのです。(恥ずかしい限りです^^;)
カメムシが大量発生した年は大雪になるって迷信もありますよね。
当たるかはわかりませんが、昔の人が経験したことを基に伝えられてきたのでしょう。
〇カメムシのニオイは臭い!?
刺激をあたえると、敵から身を守るために体内から強烈な悪臭を放つカメムシですが、あのニオイは私たち人間だけでなく、カメムシ自身にとっても有害なのです。
数匹のカメムシを一緒に瓶に入れて、密閉した瓶を振って刺激すると、彼らは自分たちを敵から守るためのニオイで自分たちが失神してしまうのです。
そればかりか、1匹のカメムシを瓶の中に入れて、刺激をあたえた後で蓋を閉めておくと、自分のニオイで死んでしまうこともあるようです。
そんな強烈なニオイが手についてしまったら、なかなかニオイが消えなくてたいへんですよね。
しかし「みかんの皮」をニオイがついた部分に擦りつけると、カメムシのニオイを簡単に消すことができます。
みかんの皮が無い場合には、柑橘系の洗剤を利用しても同様の効果が得られますよ。
カメムシを触ってしまい、ニオイがついた場合にお試しあれ!!
〇私たちの生活に役立つカメムシがいる?
嫌われ者のカメムシですが、私たちの生活に役立っているカメムシもいます。
ハナカメムシ類は、アザミウマ、ハダニなどの微小な農業害虫を効果的に捕食してくれるため、害虫の天敵として害虫駆除に利用されているようです。
農薬を極力使用せず環境にやさしい農業を目指す上で、「ハナカメムシ」は生物農薬として注目されています。
なんとカメムシによっては、直接ではありませんが、私たちの食生活を陰ながら支えてくれているのです。
でも、家に侵入したり、洗濯物にくっついたりする「カメムシ」は、寄せ付けないようにしたいですよね。
☆カメムシを駆除!撃退!対策!
洗濯物にカメムシを寄せ付けない方法はないのでしょうか?
解決方法になってないような気がしますが、大量発生の時期は、洗濯物を外に干さないことが一番です。
そして、カメムシは白色のものに集まる習性があるので、白色のものは、特に外に干さない方がいいかもしれません。
お天気が良いと洗濯物を日に当てて干したくなりますが、そこは我慢が大切ですよ。
どうしても外に洗濯物を干したい場合は、カメムシ忌避剤という洗濯物などにカメムシを寄せ付けないためのモノが販売されていますので、絶対的ではありませんが、カメムシ忌避剤を利用するという手もあります。
後は、カメムシを寄せ付けないために、ペニーロイヤルミント、ゼラニウム、シトロネラ、レモングラスなどのカメムシが嫌がる植物を家で育てるという方法もあります。
〇カメムシが室内に侵入してきたときの対処方法!
室内に入ってきたカメムシには刺激をあたえてはいけません。
ティッシュで潰すなんてもってのほかです。潰したした途端に周りに悪臭が広がってしまします。
そして、掃除機で吸うのも御法度ですよ。掃除機が臭くなり大変なことに、さらに掃除機の排気口からニオイが拡散されて部屋全体にあのニオイが充満する惨劇にみまわれます。
だから、カメムシがニオイを発生させないようにガムテープやティッシュなどで、やさしく扱い、外に逃がすか、ビニール袋などにいれて密封し、燃えるごみとして搬出する方法が一般的ですね。
そして、カメムシ専用の殺虫剤や氷殺・凍殺系の殺虫剤を使うという方法もあります。
普通の殺虫剤の場合は、カメムシを退治することができても、カメムシが死ぬまでに部屋を飛び回ったり、ニオイをまき散らすので、一撃でカメムシを退治できるカメムシ専用の殺虫剤や氷殺・凍殺系の殺虫剤で退治することが大切なのですね。
そして、カメムシ捕獲退治には、ペットボトルを使う方法もあります。
壁などにくっついているカメムシ限定ですが、ペットボトルの口をカメムシにかぶせて少し揺すると、カメムシをペットボトルに簡単に閉じ込めることができます。お試しあれ!
私の祖母はカメムシのことを「姫さん」といっており、「姫さん、姫さん」と言いながら、そっとティッシュでつまみ、外へ放していました。
「姫さん」と言うことで、カメムシが機嫌を損ねず悪臭を出さないらしいのですが、カメムシも「姫さん」なんて言われると悪い気がしないのでしょうかね。
こちらも迷信ですので、効果については保障できませんが、試してみてはいかがでしょうか?