昔から食べられてきたお肉の隠語を知っていますか?牡丹・紅葉・桜・柏はお肉の隠語?!

雑学

お肉の隠語
牡丹(ぼたん)、紅葉(もみじ)、桜(さくら)、柏(かしわ)と聞いたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

多くの人は、季節の植物を思い浮かべると思いますが、一部の人はお肉のことを思い浮かべるかもしれません。

ちなみに、私はお肉が大好きなので、お肉のことを思い浮かべてしまいました。(*^▽^*)

 

この、牡丹、紅葉、桜、柏は、それぞれ違う動物の隠語で、桜は馬肉、牡丹は猪肉、紅葉は鹿肉、柏は鶏肉になります。

隠語(いんご)とは、ある特定の人だけが通じる言葉や言い回しのことで、秘密にしたい場合や仲間意識を高めるために使われる言葉です。

 

現在でも、これらの隠語でお肉を呼ぶこともあります。

ちなみに、私の祖母も鶏肉を柏ということがあります。

肉

なぜこのようにお肉を植物に例えて呼ばれるようになったのでしょうか?

☆お肉を植物の名前で呼ぶ理由

今でこそ、お肉は日常的に食べられる時代になりましたが、宗教などの関係でお肉が食べられない僧侶や食肉を禁止された時代に、お肉を普通に呼ぶことができなかったので、植物に例えて、隠語をつくりお肉のことを呼んでいたのです。

その名残として、今でもお肉の隠語が使われることがあるのですね。

そのため、獣肉が禁止されていたときになかった牛や豚には隠語がないのです。

 

☆お肉の隠語の由来

それぞれのお肉には、隠語の由来がありますが知っているでしょうか?

隠語の由来について知るとお肉に興味がもっと美味くなる?!わけではありませんが、知っていると、ちょっとしたときに雑学として使えるので覚えておいてはいかが!

猪

○猪と牡丹

猪肉を牡丹というのは、猪肉を切って盛り付けるときにボタンの花のように飾って盛り付けたところからきており、今でも猪鍋(ボタン鍋)を食べる時は、猪肉をボタンの花のように盛り付けることが多いのです。

私は、猪肉は食べたことがありますが、きちんとしたボタン鍋は食べたことがありません。

 

ちなみに、猪肉は衛生対策などの法的な基準がないため、衛生面に少なからず問題がある場合があり、食べる時はしっかりと加熱処理する必要性があります。

もし加熱処理をおこたるとE型肝炎ウイルスに侵される可能性があるようです。

そして、新鮮だからと言ってレアで食べるのは危険なのでやめましょう。

また、猪は野生の動物なので、罠や猟でとるので味が一定ではなく、美味い不味いなどの当たりはずれがあるといわれています。

鹿

○鹿と紅葉

鹿に紅葉という隠語を付けた理由は、花札の紅葉(10月札)に鹿がでてくるためです。

ちなみに、この花札の紅葉(10月札)に出てくる鹿が、そっぽを向いてところから、シカトという言葉ができたといわれています。

鹿肉ですが、タンパク質が多くて脂質が少ないため、低カロリーでダイエットに向いていますし、鉄分が多いので女性におすすめのお肉です。

しかし、鹿肉は供給も需要も少ないため、値段が少々高いという点が問題です。

馬

○馬と桜

桜ですが、牡丹や紅葉の方が先に決められており植物で続いているので、何にしようかと考えた末に、殺した直後の馬肉の色が桜色だったところからきているといわれています。

しかし、馬肉は、短時間で変色するので、調理して食卓にでるころには、すでに色が変化しており桜色ではない場合があります。

 

現在では、牛肉でユッケが食べられることが少なくなってきたので、馬肉が代わりにユッケに使用されることが多くなってきました。

馬は、腸内に大腸菌がいないために、牛に比べて安全性が高いといわれていますが、稀に食中毒になることがありますので注意が必要です。

馬刺しのユッケは、牛と比べると安全性が高いのですが、衛生面が整っていなければ食中毒になることもあるということですね。

鶏

○鶏と柏

鶏が柏といわれる理由ですが、日本で食用にされていた鶏の色が柏の葉っぱの色に似ていたところから付いたといわれていいます。

そのため、柏とは日本に昔からいたら、茶色の鶏のことをいい、多くの人がイメージする白色の鶏ではありません。

しかしながら、現在では柏といえば鶏肉の全般を指すようになっているため、鶏のお肉を柏と呼んでも何の問題もありません。

 

このように動物のお肉には、植物を元にした隠語があり、昔から日本で食べられてきました。

私は、まだ、鹿肉である紅葉を食べたことがないので、一度 食べてみたいと思います。

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