楽A

楽しくをモットーに気になる事や学んだ事を紹介する異種雑学サイト

気持ち悪いけど治療になるマゴットセラピー!?蛆は壊死した細胞を食べて殺菌もしてくれる!?

マゴットセラピー
蛆(ウジ)あるいは蛆虫といれる虫は、ハエの幼虫で、汚いというイメージが強く見た目も気持ち悪いので嫌われる生き物ですよね。

蛆といえば、腐ったモノにたかり、害虫だ!!しかし益虫という良い部分もあるのです。

蛆は意外にも傷の治療に使われることもある生き物であり、マゴットセラピーと呼ばれる治療法があるのですよ。

 

蛆が傷口についているとどうしても、傷が悪化しそうな気がしますが・・。(゜Д゜)

では、マゴットセラピーと呼ばれる蛆を使った治療法を紹介します。

 

○蛆によって感染症になりそうだけど大丈夫なのか?

ハエは腐敗した食べ物を食べる生きものなので、幼虫も非常に汚いとイメージが強いと思います。

私も蛆は汚いというイメージを持っていますが、蛆が住む環境が汚いだけであって、マゴットセラピーに使用される蛆の場合は、感染症にならないように、きちんと管理された状態で飼育されているので汚くないのです。

汚い環境で育った蛆もキレイな環境で育った蛆も見た目は、同じですけど・・・。

だからマゴットセラピーに使用される蛆は感染症の危険性はなく、感染症の心配はありません。

治療に使うので、感染症になる危険性のある蛆を使うような危険な行為はしませんよね。

 

また、蛆が分泌する液体には、殺菌作用がありますので、感染症になるどころか感染症になりにくくなるのです!!

日本では蛆を使った治療について聞くことは少ないですが、世界では昔から行われていた治療方法なのですよ。

なんと数千年前のオーストラリアの先住民であるアボリジニやミャンマーなどで、蛆を利用して傷を治療するという記録が残っているようです。

マゴットセラピーは、先人達の知恵が作り出した治療方法なのですね。

マゴットセラピーの治療目的は、壊死組織の除去であり、蛆を使用することで安全に壊死した細胞を取り除くことができるのです。

 

○なぜ傷口に蛆を使用すると良いの?

ハエや蛆は腐敗した物を食べる性質をもっており、腐敗していない新鮮な物は食べません。

そのため、蛆は壊死して腐敗した細胞は食べますが、正常な細胞を傷つけることがないのです。

だから、蛆はダメな細胞だけを除去して、正常な細胞を傷つけない生き物なのです。

また、蛆は、腐敗した細胞に分泌液をかけて溶かして食べるので、正常な細胞が傷つく心配もありません。

このように、蛆は悪い物と良い物を選別して食べてくれるため、治療として使えるのです。

 

通常の治療法であれば、壊死した細胞の周辺の正常な細胞もそのまま除去してしまいます。

そのため、壊死した部分が大きくなると、最悪切断してしまうこともありますが、蛆の場合は壊死した部分しか食べないので、正常な部分を残すことが可能で、切断を防ぐことも可能となっています。

さらに、蛆は体から、殺菌作用がある分泌液を出してくれるので、傷口の感染症を予防するとともに、壊死の進行を抑えてくれる性質もあるようです。

蛆は、一見すると気持ち悪い害虫ではありますが、とても人間に役立つ益虫としても利用されているのですね。

 

○蛆はどんな病気に使用されるの?

蛆は、糖尿病性壊疽、床ずれ、潰瘍などの受傷部が壊死している場合に使用される治療方法で、放置すれば手足の切断の可能性があるときなどに使用されることがあります。

蛆を使用して治療することで、壊死した細胞が取り除かれて切断を防げることもあるので、海外では多くの人が、マゴットセラピーを行っていますが、日本では保険適用外であり、気持ち悪いなどの理由で、あまり普及はしていません。

 

マゴットセラピーは、日本では保険適用外で専用の蛆を使用することから、治療に20万円程度かかるとされており、結構な治療費がかかります。

ただし、手足を切断しないといけないと考えると値段はそれほど高くないかもしれません。

 

○蛆を使用することのメリットとデメリット

蛆を使用することのメリットは、正常な細胞を傷つけないで壊死した細胞の除去ができる、麻酔をする必要性が無い、入院をする必要がない、副作用が少ないなどの多くのメリットがあります。

ただし、デメリットも存在し、最も大きなデメリットは蛆が気持ち悪いことになります。

蛆を使用するので、受傷部に違和感がありますし、患者に精神的なダメージを与えることがあります。

これは、マゴットセラピーに同意していても起こるもので、抑うつ状態になった人も多いようです。

その他には、発熱、痛み、出血などが起こる場合もありますが、これは他の治療法でも起こる副作用です。

 

蛆を使用することに対して全く抵抗が無い方であれば、デメリットが少ないと言えるのですが、やっぱり蛆は気持ち悪いので大きなデメリットだと言えます。

マゴットセラピーは、虫嫌いでなく蛆が気にならないという人におすすめな治療方法になります。

 

また、蛆の遺伝子を組み替えることで、殺菌作用のある体液を治療効果のある体液に変えることができるのではないかといわれて研究されています。

だから、もっと強い効果のあるマゴットセラピーが可能になるかもしれません。

これから、蛆による治療方法マゴットセラピーが注目される日が来るかもしれませんね。

 - 病気, 雑学