体の不調の原因はいろいろとありますが、もしかしたら家の中に潜む「ダニ」が原因かもしれませんよ。
ダニの体や死骸、糞がアレルギーの原因になるとされており、アレルギーによってクシャミや鼻水がでたり、目が痒くなったりしますし、アトピー性皮膚炎などの原因にもなります。
そして、ダニの種類によっては、人を刺してくるので、虫刺されなどの原因にもなります。
そんなダニですが、存在を感じることは難しいのです。
なぜなら、家に存在するダニは、とても小さくて種類によって大きさが変わりますが、0.2mm~1.0mm以下なので、肉眼でダニを見ることは難しいからですね。
しかし、ダニは、家の中に存在しており、様々な悪影響を及ぼしているのです。
では、家にいるダニの種類を紹介します。
☆家にいるダニの種類
一般的な家の中にいるダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)・イエダニ・ツメダニ・コナダニの4種類のダニです。
そして、その中で90%以上の割合を占めているのが、ヒョウヒダニ(チリダニ)・イエダニになります。
では、家にいる4種類のダニの特徴を知っておきましょう。
〇ヒョウヒダニ(チリダニ)
ヒョウヒダニ(チリダニ)は、じゅうたん・ソファー・寝具・家具の裏側など、家のあらゆるモノや場所に存在する家にいる一番多いダニです。
家の中で一年中どこでもいるヒョウヒダニ(チリダニ)ですが、何でも食べるとされており、人間のフケ・垢・汗などを食べて特に5~9月に多く発生します。
ヒョウヒダニ(チリダニ)が多く発生する環境としては、温度は20~30℃、湿度は60~80%程度の
高温高湿の環境で大量発生しやすくなります。
ダニに刺されたという経験をしたことがある人もいると思いますが、ヒョウヒダニ(チリダニ)は、人を刺すことはありません。
なら無害なの?と思うかもしれませんが、ヒョウヒダニ(チリダニ)の体や死骸、糞などは、アレルギーの原因になりますので、有害な存在なのですね。
〇イエダニ
イエダニは、家にいる4種類のダニの中では、大きめのダニであり、0.7mm~1.0mm程度です。
基本、イエダニは、家に住み着くネズミに寄生しているダニですが、大量発生することで、人間に害を与えます。
夜間に活動するダニで、人を刺して吸血するダニなので、ダニに刺されたときは、イエダニの可能性が高いといえます。
イエダニは、5~9月に発生して特に多い時期は6~9月になります。
〇ツメダニ
ツメダニは、梅雨の時期に大量発生するダニです。
ツメダニは、ヒョウヒダニやコナダニを捕食するダニなので、他のダニが多くなると自然と多くなるダニです。
ツメダニは、人を刺すダニであり、刺されると痒みが強く、1~2週間程度後が残ることもあります。
〇コナダニ
コナダニは、高温多湿の環境を好むダニなので、特に梅雨などの時期に大量発生します。
稀に人を刺すことのあるダニです。
基本、どのダニも死骸や糞などが、アレルギーの原因になりますので、ダニは人間に悪影響を与える存在だといえます。
さらに、人を刺すダニも存在しており、人に多くの悪影響を及ぼしているのですね。
そんなダニによる悪影響を受けないためには、ダニの発生を予防して退治する必要があるのです。
〇ダニの発生を予防&退治方法
ダニを発生させないためには、日頃から掃除をすることが最も重要です。
掃除をしてダニの餌となるゴミなどの減らすこともダニの発生予防になりますし、掃除をすることでダニを削減することもできます。
そして、ダニが好む高温多湿の環境を作らないことも大切です。
部屋を換気したり、除湿器などで湿度管理したりすればダニの繁殖を抑制できますね。
そして、じゅうたん・ソファー・寝具などのダニが多く発生するモノの管理をすることが大切です。
ダニが多く発生するモノは、掃除はもちろんですが、できれば、丸洗いしたり、外で干したりと、ダニを退治して、ダニの発生を予防することが大切なのですね。
外で干す場合ですが、外に干すだけではダニを退治することは難しいので、干した後には必ず掃除機をかけることが大切です。
そして、外に布団を干したときに布団たたきで、バシバシと布団を叩くという人がいると思いますが、その行為は逆効果なのですよ。
布団たたきで、バシバシと布団を叩くと、布団は痛みますし、布団の中のダニの死骸や糞を砕いて拡散させてしまうことになり、状況が悪くなるのですね。
そして、ダニの退治アイテムを使用するのもいいと思います。
ダニの退治アイテムとは、ダニ取りシートやダニ退治用の殺虫剤などですが、ダニの退治アイテムを使って定期的にダニ退治をすることで、ダニの繁殖を防ぐことができます。
家の中にいるダニを退治して、健康的な生活をおくっちゃいましょうってことですね。
家にいるダニについて紹介しましたが、野山に行ったときに危険なダニも存在していることを知っていますか?!
☆野山に行ったらマダニに注意!
ニュースなどで話題になっているマダニという名前を聞いたことがあるでしょうか?
動物を飼っている人であれば、動物に寄生したマダニを見たことがあるという人もいると思います。
マダニとは、山の中や公園や河川の草むらなど何処にでもいる大型のダニです。
マダニは、他のダニに比べて体が大きく、通常時でも3mm~4mm程度の大きさなので肉眼ではっきり見ることができます。
そして、マダニは吸血後には、風船のようにパンパンに膨れあがって1cmを超えるぐらいの大きさになるのです。
そんなマダニですが、とても危険な生物なのです。
マダニに咬まれることで痒い痛いだけならまだいいのですが、マダニによって媒介する感染症があるのです。
〇マダニが媒介する危険な感染症
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは、SFTSウイルスによっておこる病気です。
基本、SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染します。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の症状は、感染してから6日~2週間後に、38度以上の高熱、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れて、最悪の場合は死に至ることもある危険な感染症なのです。
・日本紅斑熱
日本紅斑熱は、日本紅斑熱リケッチアというウイルスによっておこる病気です。
基本、日本紅斑熱リケッチアというウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染します。
日本紅斑熱の症状は、感染してから2日~1週間後に、高熱と発疹などの症状が現れて、重症になれば死に至ることもあります。
・ライム病
ライム病は、ライム病ボレリアという病原体を保有しているマダニに咬まれることによって感染します。
症状ですが、発熱、筋肉痛、関節の腫れが生じて、治療をしなければ、最終的には脳や神経の機能不全に関連する症状が起こります。
マダニに咬まれることで、こんなにも危険な感染症になる可能性があるのです。
だから、野山に行くときには、マダニに咬まれないためにも、肌の露出は避けて、虫除けなどをした方がいいですよ。
そして、もしマダニに咬まれた場合は、病院に行きましょう。
なぜなら、マダニに気づいて無理に取ろうとすれば、マダニの一部が皮膚内に残ったり、マダニの体内に病原体がいる可能性があり、自分で無理矢理取ることで、感染症になるリスクが高くなるからです。
だから、吸血中のマダニに気が付いた場合は、病院で処置してもらった方がいいのですね。
ちなみに私もマダニに咬まれたことがあります。
咬まれたときには、痛くも痒くも無かったので気づいていなかったのですが、風呂場で足にイボのようなモノがあるのに気づいて、よくみてみたら、マダニだったのです。
私は感染症にはなりませんでしたが、もしあなたがマダニに咬まれたときにも、危険な感染症にかからないという補償はありませんよ。
だから、マダニがいそうなところに行くときには、十分に注意した方がいいのですね。