生きた化石カブトガニは青色の血液を持つ生き物!カブトガニの青色の血液が人類を救っている?!

生き物

カブトガニ
人間の血液といえば赤色ですが、なんと、カブトガニの血液は人間とは違い青色をしています。

青色の血液といえば、宇宙生物?!エイリアンと想像する人もいるかもしれませんが、歴とした地球生物です。

カブトガニの見た目と血液の色から、宇宙生物やエイリアンのようにも感じるかもしれませんが、世界に生息する生き物なのですね。

 

そして、意外と身近にいる生き物でも、血液の色が青色の生き物はいるのですよ。

血液の色が青色の印象はありませんが、身近にいる生き物では、イカ、タコ、エビ、カニなどの生き物も、血液の色は青色なのです。

ちょっと話がずれてしまいましたが、そんな見た目や血液の色で、宇宙生物やエイリアンを想像させるカブトガニについて知ってみませんか?

 

○カブトガニって一体どんな生物なの?

カブトガニは、カニという名前がついていますが、カニやエビの仲間ではありません。

エビやカニよりも、クモやサソリに近い生き物だとされ、硬い殻がありますが、甲殻類では無いのですね。

どちらという、クモやサソリに近いだけで、クモにもサソリとも違うので、カブトガニはカブトガニだと思うのが一番ですね。

化石

カブトガニは、4億年以上も前からほとんど姿を変えていない生物なのです。

なぜ、カブトガニがほとんど姿を変えないで存在し続けているのかというと、カブトガニは周りの環境が変化しても、自らの姿かたちは変えずに、新しい環境に適応してしまうという、ずば抜けた適応能力の持ち主だからだと言われています。

そのため、カブトガニは生きた化石ともいわれており、貴重な生き物なのです。

ちなみに、聞いたことがあると思いますが、シーラカンスも生きた化石と呼ばれています。

生きた化石シーラカンスの希少性は凄い?!生きた化石と呼ばれる生き物は他にもいる?!
生きた化石とも言われるシーラカンスを聞いたことがあると思います。 シーラカンスが生きた化石と言われている理由は、太古の昔から存在しており、太古の化石とほぼ同じ骨格をもった生き物だからです。 そのため、シーラカンスはほぼ進化も退化もしていない

そして、貴重なカブトガニは、日本にも生息しているので、探せばカブトガニを発見することができますが、もしカブトガニを見つけても絶滅危惧されていますので大切に扱ってください。

一部の地域では、カブトガニは、天然記念物に指定さているので、捕獲すると捕まる可能性もあります。

カブトガニ

○カブトガニは何で血液が青色なの?

私たちの血液が赤色なのは、ヘモグロビンの中に含まれる鉄(ヘム)が赤色であるためです。

血中のヘモグロビンの役割は、酸素と二酸化炭素を運ぶことで、ヘモグロビンは赤血球の中に存在しています。

つまり、ヘモグロビンは、体中の細胞に酸素を運ぶためにあるのです。

 

赤色の血を持っている生き物のほとんどは、ヘモグロビンを保有しているのですが、カブトガニは、ヘモグロビンを持っていないので血液が青色なのです。

カブトガニは、ヘモグロビンの代わりに、ヘモシアニンという物質が酸素を運んでいます。

ヘモシアニンは、鉄と酸素を結合させるのではなく、銅と酸素を結合させているので、赤い色ではないのです。

人間もヘモグロビンではなく、ヘモシアニン由来の血液なら、青色の血液になっていたということですね。

 

○酸素と結合する前のヘモシアニンは無色!

ヘモシニアニンは、鉄ではなく銅を使用しているから血液が青いわけですが、銅は酸素と結合することによって青くなります。

つまり、酸素と結合していない状態のヘモシアニンは、無色であり酸素を放出するほど血液の色が薄くなっていきます。

人間の血液がヘモシアニンであったら、採血は酸素の少ない静脈でおこなうので半透明な青い血液になりますね。

 

私たちの血管は静脈の血管が青く見えますが、ヘモシアニンなら、酸素の多い動脈の方が青く見えるかもしれません。

とはいっても、ヘモシアニン由来の血液になることは、遺伝子操作でも行わないと起きませんので、あくまでも予想の話でしかありません。

宇宙人の血液の色が青色だった場合は、銅ベースの血液ということなのでしょうか?

カブトガニの血液

○カブトガニの血液は人間の役に立つ!!

カブトガニの青色の血液は、なんと人間の役に立っているのです。

カブトガニの血液は、ワクチン開発など医療の現場でとても役だっているのですよ。

カブトガニの血液は、有害物質が混ざるとゲル状になり囲んで対処する性質があります。

ワクチンをカブトガニの血液に混ぜてから、非常に早く反応するので、ワクチンの安全性の検査には非常に役だっているのです。

他の生物でも可能ではありますが、時間がかかるので向いていないとされています。

 

カブトガニは青色の血液が有名ではありますが、青色の血液だから早く反応するのではなく、カブトガニに含まれる変形細胞が素早く反応するために役だっているのです。

ヘモグロビンを保有している赤い血の動物であっても、カブトガニと同じ性質を持った変形細胞を持っていれば、活用することができるようです。

ただし、カブトガニの代わりになる生物が見つかっていないので、カブトガニに頼っているのですね。

カブトガニは役だっている

人間の役に立ってくれているカブトガニですが、現在、数がとても減少しています。

人間の役に血液を採取するのも、減少している原因とされており、カブトガニの代わりになる変形細胞も開発中のようです。

カブトガニって、とても人間の役に立っている凄い生物だったのですね。

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