夏から秋にかけて、最も多い自然災害といえば、台風ではないでしょうか?
そんな7月~10月にかけて雨と風を連れてやってくる台風ですが、毎年のように日本列島に上陸して多大な被害を出しています。
台風は、中心の最大風速は17.2m以上と決まっており、この風速は、取りつけの悪い看板なら飛んでしまうぐらいの風速になります。
そんな日本列島に上陸して、毎年のように被害を出している台風の危険性をどれだけ理解していますか?
台風を甘くみていると、とても大変なことになるかもしれませんよ?
だから、台風の危険性について知っておいてはいかがでしょう。
○台風の風はどのぐらい危険?
台風の報道では、基本、中心の風速や気圧などが報道されますが、一体どれぐらい危険な物であるか、理解していない人も多いと思います。
私も台風の風を甘くみているところがありましたが、台風の風を甘くみていると怪我をする可能性があります。
台風の中では、弱いとされる最大風速17.2~25mの台風でも、子どもは飛ばされかけて怪我をすることがあるのです。
そして、最大風速17.2~25mもあれば、物も飛びますので、物が飛んできて怪我をする可能性もあるのですね。
そして、並みの台風の最大風速は、25m~33mとされますが、それだけの風が吹くと瓦が飛んだり、トタン屋根が飛んだりする可能性もあるのです。
台風は、弱い物や並みの物であっても、中心では物が飛んでしまう可能性があるのです。
さらに、強い台風である風速33~45mでは、自動車や列車が横転してしまう可能性があり、小石が巻き上がり、飛んでくる危険性もあるのです。
小さめの台風であろうと中心地は、猛烈な風が吹くため、非常に危険な状態となります。
弱そうな台風だからといって、甘くみていると猛烈な風に出会い事故死することもありますので、台風を甘くみてはダメなのです。
現在では、報道で弱い・並みといった表現を聞くことはありませんが、これは、台風を甘くみて怪我をする危険性が高くなるからであって、強い、非常に強いと言った表現をされるようになったのです。
強い、非常に強い、猛烈などの表現をされた台風の中心地は、危険なので場合によっては避難するようにしましょう。
死亡事故が発生する可能性があるほどの、強い風が吹く場合もあります。
だから、どんなに小さい台風であっても、真上を通りそうなときには注意する必要があるのですね。
そして、台風が通過する場所によっても被害が違ってくることを知っているでしょうか?
○台風は右側が特に危険?!
台風は、進路の右側を危険半円、左側を可航半円といい、台風の右側は左側よりも危険だといわれています。
これは、台風の移動方向と風向が重なることで風が強くなるためで、可航半円と風速で10mほど差が出ることもあるようです。
そのため、台風の右側にあたる危険半円に入りそうな時には、特に注意して避難を考えた方が良いでしょう。
ただ、可航半円なら安全というわけではなく、可航半円でも風が強く吹いて瓦などが飛ぶこともあります。
台風の中にいる場合は、右側、左側に関係なく危険であることは変わりありませんので、注意する必要はあります。
また、台風が移動して危険半円から可航半円に移るときに、風の向きが急に変わって強く吹くこともあります。
台風の通る位置によって危険性が変わることを理解しておくことも大切なのですね。
そして、台風の強さは気圧によって変わります。
○台風の風は気圧と関係がある!
台風が報道される時にhp(ヘクトパスカル)というものが見かけますが、これはどれぐらい気圧が低いかを表しています。
hpが低いほど低い気圧であることを表しており、気圧が低い台風は風が多く流れこむので、最大風速が強くなります。
一般的に960hpを下回るぐらいから風の強い台風となり、960hpよりも小さい数字であれば危険性が高いということになるのです。
hpが小さいほど台風の危険性が高くなることが多いのですが、気圧が高い台風であったとしても、台風の雨量や地形によっては甚大な被害が出ることがあります。
hpである程度の台風の危険性がわかりますが、hpだけで台風の危険性を判断することはできないことも理解しておきましょう。
なので、避難勧告などが出されたときには、小さい台風であったとしても、台風に備えることが大切です。
台風は、毎年のように日本やってくるので、台風の危険性をきちんと理解しておくことが大切になるでしょう。
では、台風に備えるためにも、どのようなことに注意して、台風への対策や対処をするべきなのかも知っておきましょう。
☆台風への対策と対処
○台風が発生する前の準備
台風は、事前に来ることが予測できる災害ですが、対策が間に合わないこともあるので、普段から対策をしておくことも大切です。
普段からできる台風対策としては、水害に備えて側溝や排水溝の掃除をしておくことが大切です。
そして、屋根、塀、壁などの点検をして、不備があれば早めに直しておくことも大切ですね。
また、懐中電灯や携帯ラジオ、非常用の食料なども普段から用意しておくとよいでしょう。
さらに、水害や土砂災害のおそれがある場合を把握するために、ハザードマップを役所などで入手しておくことも大切です。
そして、家族で緊急連絡手段などを話し合っておくことも大切ですね。
では、台風が発生して台風が来る前にする対策を紹介します。
○台風が発生してからの対策
台風が発生して、自分の住んでいる地域に来るという予測がされた場合は、直ちに台風の対策をしましょう。
台風の強風に備えて、外で飛びそうなものは片付けたり、飛ばないように固定したりしましょう。
そして、強風に備えて窓ガラスの補強も大切です。
できれば、強化フィルムなどを利用した方がいいですが、ガラスにガムテープなどをバツに張っておくだけでも強度もアップしますし、ガラスが割れて飛び散る危険性が軽減されますので、できる範囲で窓ガラスの補強をしましょう。
また、ガラスが割れたときのことを考えて、カーテンを閉めておきましょう。
そして、台風は、強風だけではなく、雨も凄く洪水の対策も必要です。
洪水の対策としては、家財や家電などの浸水被害に備えて、家財や家電などを高所や二階に移動させておくことも大切です。
また、断水などの可能性もありますので、浴槽に水を張るなどをして生活用水の確保もしておくことも大切ですね。
さらに、避難勧告や避難指示が出たとき、危険だと判断したときには、早めに避難しましょう。
そして、台風の暴風域になったときの対処法についてです。
○台風が接近してからの対処
台風の状況が気になって、外に出て被害にあう人が多くいますので、台風が接近して暴風域にいるときには、外出を控えることが大切です。
台風の暴雨域では、強風によって物が飛んできて怪我をする場合もありますし、雨の水によって道がわからなくなって、流されてしまう危険性もあります。
だから、台風の暴風域にいる場合は、なるべく外にでないことが大切なのです。
そして、避難する場合は、なるべく早めに避難しましょう。
避難する場合には、二次被害を避けるためにも、落ち着いて、火の元、電気のブレーカーを落とし、戸締まりを確認して避難しましょう。
また、避難する場合は、持ち物を最小限にして、両手を自由に使えるようにすることも大切です。
台風の対策や対処方法を知っておくことは、自分の命や家族の命を守るために大切なのですよ。
もしものときのために、台風対策の準備と対策方法や対処方法を知っておきましょう。