授業中や会議中など静かな場所でおなかが「グゥー」って鳴ってしまい、恥ずかしい思いをしたことがありませんか?
私は高校時代に、授業中によくおなかが鳴って恥ずかしくて仕方ありませんでした。
どういうわけか昼食後で、空腹でないにもかかわらずおなかが鳴ってしまうこともありました。
これは、高校生にとっては結構真剣な悩みなのです。
本人が気にするほど、周りの人は気にしていないのかもしれませんが、みんなに聞こえたかな~とか、とても恥ずかしくて気になって仕方がないのです。
さらに、一度おなかが鳴ると、また鳴っちゃうんじゃないかと心配になって授業にも集中できなくなってしまいますよね。
だから、おなかが鳴るのを防ぐ方法を学んでみてはいかがですか?
〇どうしておなかが鳴るのでしょうか?
おなかが空いてきたら、「グゥー」とおなかが鳴って、おなかが空きましたよ!とサインを出してくれているのでしょうか?
実は、おなかの「グゥー」と鳴る音は、胃腸が収縮し、胃の中のものを腸へ移動させるときに圧縮された空気が一緒に移動する音です。つまり空気の音なのです。
空腹になり血中の糖濃度が低下してくると脳がエネルギー不足と感じ、脳から胃へ信号が送られます。
すると胃は、エネルギー確保のできる準備のために、胃の中のものを腸へと送り出します。
その時、空気も一緒に移動するので、おなかが「グゥー」と鳴るのです。
何となくだけど、おなかが空いたら、おなかが鳴るのは知っていますよね。
でも、昼食をしっかり食べて満腹なはずなのにおなかが「グゥー」ってなることがありますよね。
こちらは、食後に食べた物が消化される際に微量のガスが発生し、このガスが、腸を動かす過程で鳴る音になります。
どちらにしても病気ではなく、体の正常な働きによるものです。といわれても、おなかが鳴って恥ずかしいのに変わりがないのですが・・・
・病気が原因でおなかが鳴る?
しかし、正常な働きではなく、体の不調により食後におなかが鳴る場合がありますので注意が必要となります。
緊張やストレスでお腹が痛くなったり、下痢や便秘を繰り返したりする「過敏性腸症候群(IBS)」という病気があります。
ストレスフルの現代社会においては、日本人で10~20%程度の人が罹っているといわれています。
私にも思い当たることがありますが、多くの人が思い当たるのではないでしょうか。
この過敏性腸症候群の人は、食後にお腹が鳴ることが多くあります。
また、呑気症(空気嚥下症)が原因でおなかが鳴っている可能性もあります。
呑気症とは、ストレスや緊張がもたらす心身症のひとつと考えられており、多量の空気を飲みこんでしまう症状があります。この空気がおなかの鳴る原因となります。
そして、早食いは食べ物と一緒に空気を飲んでしまいがちになりますので、おなかが鳴らないためや健康のためにも、ゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。
また、炭酸飲料を多く飲む場合も、おなかに空気を多く取り入れてしまいますので、飲み過ぎには注意しましょう
おなかが鳴るメカニズムが分かったところで、体の正常な働きによって鳴るおなかの音を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
〇おなかが鳴るのを防ぐには?
・おなかが鳴りそうになったら、大きく息を吸い、おなかに力をいれておなかを膨らませると胃腸の運動を抑える効果がありますので、おなかが鳴ることを防ぐことができます。
・背筋を伸ばす。姿勢が悪いと胃が圧迫されおなかが鳴りやすくなりますので、おなかが鳴りそうになったら、背筋を伸ばして姿勢を正しましょう。
・チョコなどを食べる。ちょっとの量でもおなかに糖分を入れると血糖値が上がり、おなかが鳴るのを抑えてくれます。授業中や会議中にチョコを食べるのはおすすめできませんけど・・。
そして、おなかが鳴るのを防ぐのではなく、音をごまかすという手段もあります。
椅子を動かして音を出することにより、おなかが鳴った音をごまかすこともできますし、くしゃみをしても音をごまかすことができますね。(*^―゜)
他の音を出すことで、おなかの鳴る音をかき消せばいいのです!!
おなかが鳴りそうになったら、ぜひ試してみてください。
もし、おなかが鳴ってしまっても、おなかが鳴ることは、基本的には胃腸が正常に活動している証拠ですので、気にしないようにしましょう。
ストレスを溜め込むと「過敏性腸症候群(IBS)」になる危険もあります。
おなかが鳴るのは誰でもあることで、案外周りは気にしていませんよ!
おなかが鳴ることを気にすること自体がストレスになりかねないので、気にしすぎないようにしましょう!!