オオサンショウウオって一体どんな生き物なの?オオサンショウウオは触ってはいけない!?

生き物


オオサンショウウオって知っていますか?ちなみに英語ではサラマンダーと呼びますが、オオサンショウウオは大きなトカゲのような生き物です。

そんなオオサンショウウオと言えば、特定天然記念物として知られているのですが、オオサンショウウオが一体どんな動物なのか知らないという人が多いのではないでしょうか?

オオサンショウウオは、世界最大級の両生類であり、日本にしか生息していない日本の固有種になります。

 

しかし、日本の固有種であるオオサンショウウオは、日本であればどこにでも生息しているというわけではなく、主に西日本に生息しており、特別天然記念物ということもあり、詳細な生息域は公開されていません。

ちなみにオオサンショウウオを嫁の祖父母の家で見かけたことがあります。

そんな日本にしか生息していない特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオのことが気になったので学んでみることにしたのです。

 

○オオサンショウウオはどんな奴?!

オオサンショウウオは、大型の両生類であり、最大で150cmになると言われていますが、野生では大きくても全長が50~70㎝ほどであることが多いようです。

なので、オオサンショウウオと呼ばれて世界最大級の両生類なのに、野生で100㎝を超えるほどの大きさのオオサンショウウオを見かけることはほとんどないと言われているのです。

 

そして、オオサンショウウオの寿命についてですが、飼育下であれば、50年以上の生存例が存在しており、両生類の中では長く生きる生き物です。

さらに、オオサンショウウオは、3000万年前からずっと姿かたちを変えずに現代までを生き抜いてきているのです。

そして、オオサンショウウオの主に活動するのは夜間なので、昼間にはあまり姿を見せることがありません。

 

ちなみに、オオサンショウウオの卵は0.5~0.8cmと非常に小さく、一度に300~700個の卵を産むと言われています。

そんな小さな卵から生まれたオオサンショウウオは、大人になるまでには5年ほどの歳月がかかるのですが、幼生時にはエラ呼吸で空気を得ますが、4~5年をかけて変態して成体になるとエラ呼吸ではなく、肺呼吸に変わるのです。

 

そんなオオサンショウウオは、特別天然記念物で生息数が少ないですし、川の上流などの人があまりいない場所に生息することから、滅多に野生のオオサンショウウオウウオを見かけることはありません。

しかし、オオサンショウウオを もし見かけても触ってはいけませんよ。

〇オオサンショウウオは見つけても触ってはいけない?!

オオサンショウウオは、法律によって捕獲したり、傷つけたりしてはいけないとされているため、触るのは止めておいた方がいいのです。

触るだけであれば、傷つけたことはならないと思われますが、もしかすると、傷つけたと勘違いされて、問題となってしまう可能性も否定できません。

また、オオサンショウウオは、鋭い歯を持っていますし、目がそんなに良くないので、触ろうとして顔の近くに手を持っていくと、餌だと勘違いして噛まれて怪我をする可能性もあります。

オオサンショウウオを見かけたら、珍しいので触りたくなる方もいるかもしれませんが、オオサンショウウオは法律によって保護されていますし、自分の身を守るためにも触るのは止めておきましょう。

 

そして、もし、道などを歩いている時に、弱ったオオサンショウウオを偶然にも発見した場合、助けるためにどうすればいいのか?

触ると勘違いされる可能性がありますので、触らずに地方自治体に電話することをおすすめします。

そうすれば、専門の方に処置してもらえます。

 

そんな法律によって現在は保護されているオオサンショウウオですが、なんと食べられていた時代があるのです。

〇実はオオサンショウウオは食べられていた!?

現在では、特別天然記念物となり、基本的に触ってもいけない生き物となっているオオサンショウウオではありますが、実は昔は食べていたこともあったようです。

また、オオサンショウウオの名前の由来は、香辛料である山椒に似た匂いがする所からきており、調理すると山椒に近い匂いがするそうです。

だから、漢字で書くと大山椒魚なのですね。

 

オオサンショウウオは、江戸時代初期、1643年(寛永20年)頃の『料理物語』にも食材として紹介されており、実際にオオサンショウウオを食べた有名な日本の芸術家である北大路魯山人は、肉は硬いが長時間煮込む事でやわらかくなり、味はスッポンの肉の臭みを除いたようなもので非常に美味であると言っているのです。

美味しいのであれば、食べてみたいと思う方もいるかもしれませんが、現在は、特別天然記念物であるオオサンショウウオは食べることはできません。

見た目ですみませんが、私は食べたくはありませんけど・・・・。

現在では、オオサンショウウオは食べることはできませんが、中国では合法的に養殖されているチュウゴクオオサンショウウオであれば食べることができます。

中国でもチチュウゴクオオサンショウウオは、保護野生動物とされているのですが、飼育下で繁殖の3代目以降の個体のみが食用として食べることができるのです。

どうしてもオオサンショウウオを食べたいという方は、中国にチュウゴクオオサンショウウオを食べにいってみてはいかがでしょう。

また、チュウゴクオオサンショウウオは中国では食用だけでなく、美容品や皮革としても利用されていますし、漢方薬の材料としても利用されています。

 

オオサンショウウオは、見つけても触ってはいけないし、食べてもいけないが、昔は食べられていたということなのですね。

そんなオオサンショウウオを見たいという方は、西日本のきれいな川の上流に出かけてみてはいかがでしょう。

とはいえ、野生のオオサンショウウオと出会える可能性は低いので、展示させている場所で見た方がいいかもしれません。

オオサンショウウオがいる水族館

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