水族館といえば、ペンギン、アシカ、サメ、カメ?!!やっぱり「イルカ」でしょう!!って、多くの方が思うほどの、水族館で人気のイルカですが、頭が良いという印象がありますよね。
イルカといえば、イルカショー!!イルカショーを見ただけでも、人間の合図をきちんと理解するからイルカの頭が良いのがわかります。
このように、とても頭が良いという印象のあるイルカですが、どれぐらい頭が良いのでしょうか。
〇イルカはどれぐらい頭が良いのか!?
イルカは頭が良いといわれますが、一体どれぐらい頭が良い動物なのか気になりますよね。
結論から申しますと、イルカは、人間のようにテストをさせたりすることができないので、どれぐらい頭が良いのかを判別するのは難しいです。
また、頭の良さといっても、いろいろな判断の仕方ができるので、どれぐらい頭が良いのかという判断は簡単にはできないのです。
しかし、イルカが他の動物と比べると頭が良いと判断できる部分はあります。
人間なら誰でも、鏡に映った自分を認識できますが、人間の近くに存在して頭が良いといわれる動物である犬は、鏡に映った自分を自分だと認識することができないといわれています。
しかし、イルカは、鏡に映った自分を自分であると認識することができるようです。
だから、鏡に映った自分を自分だと認識できるイルカは、犬よりも頭が良いという判断ができるのですね。
また、イルカは、仲間と簡単に意思疎通をはかることができ、訓練することによって単語を理解することができるようになることもわかっています。
ちなみに、バンドウイルカの脳みその重さは1.6㎏もあり、人間の脳みそ(1.5kg)よりも重たいのです。
脳の構造は複雑であるため、脳の重さだけでなく、脳のどこの部分が大きいか、脳細胞の量など、いろいろな要素によって頭の良さが決まってきますので、脳みそが重くても頭が良いというわけではないようです。
そして、頭の良さ、知能の高さとは、かなり複雑なものであり、一概にイルカと人間の知能を比べるのは難しいのです。
なんと、イルカの方が人間より優れている脳の機能があるのですよ。
〇イルカの方が人間より脳の機能が高い部分もある!?
言語の分野や想像力などでいえば、人間の脳は非常に優れていますが、すべての脳の機能がイルカよりも優れているというわけではないのです。
運動処理能力や、感覚処理する能力では、イルカの脳の方が人間の脳よりも優れているのです。
例えば、イルカは音で魚や物の位置を判断することができる「エコロケーション」という能力がありますが、人はエコロケーションができるほどの感覚を処理する脳の能力が高くありません。
エコロケーションの様に、イルカの脳であれば処理できるが、人の脳では処理することができない情報があるのですね。
動物によって得意とする脳の処理能力が違うため、一概にイルカはどれぐらい頭が良いかと示すのは難しいのです。
このように部分的に見れば、イルカの脳の方が人間よりも勝っている部分があるのですね。
そして、イルカといえば、クジラやシャチを思い浮かべてしまうのは、私だけでしょうか?
〇イルカとクジラは仲間?どこが違うの?シャチも知っとく?
イルカとクジラ、シャチは似ていますので違いが判らない人もいるのではないでしょうか?
イルカもクジラ、シャチも同じ、ハクジラ亜目に属する動物であり、大きな違いは大きさなのです。
そして、クジラの場合は、ハクジラ亜目以外に、ヒゲクジラ亜目のクジラが存在していますが、ヒゲクジラ亜目にはイルカやシャチは存在していません。
ちなみに、日本でイルカと呼ばれているのは、基本的に大人(成体)になって4m以下のハクジラのことを指すことが多いようです。
なんと、イルカとクジラ、シャチでは分類学上の違いがあるわけではなく、国によってもイルカとクジラ、シャチの分け方には違いがあるようです。
イルカとクジラ、シャチには、明確な線引きはなく、大人になって3メートル,4メートルと基準は曖昧ですが、大きさによってイルカとクジラ、シャチに分けられているのです。
イルカより一回り大きいのがシャチで、それよりさらに大きいものがクジラというように分けられているようです。
意味がわからない?イルカが成長したらシャチになってクジラになるの??と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そうではありません。
大人(成体)に成長した時点での大きさで呼び分けているということなのです。
動物には個体差がありますので、標準的に大人(成体)に成長した時点での大きさという感じだと思います。
しかし、例外も存在しており、有名な「シロイルカ」の成体の最大全長は5.5m程度ありますが、イルカと呼ばれています。
イルカやクジラ、シャチは、大きさで分類していますが、かなり曖昧な感じなのですね。
そして、イルカの意外な能力や一面を知っているでしょうか?
〇イルカの意外な一面も知っとく?!
なんと、イルカは、片目で眠って脳を交互に眠らせる「半球睡眠」という眠り方ができ、開いている片目で周囲を警戒してすぐに行動できるように眠ることができるのです。
そして、多くの人間を癒してくれるイルカですが、コミュニケーション能力が高いがゆえに、人間と同様に集団での「いじめ」をすることがあるようです。
また、イルカは、知能が高いがゆえか解りませんが、息を自らしないで死んだという自殺のような行為を行ったという事例もあるようです。
可愛い癒しのイルカには、このような意外な一面があったのですね。
そして、イルカが人命を救助したという逸話があることを知っているでしょうか?
海でサメに襲われている人間をイルカが助けたという話も多くありますし、溺れている人間を助けたという話もあります。
また、ギリシャ神話でもアリオンという人間をイルカが助けたという話があるのです。
イルカは、このように知能が高く意外な一面もありますが、人間に友好的な生き物なのですね。