ウナギは絶滅危惧種?!天然のウナギと養殖のウナギは一体どっちが美味しいの?土用の丑の日はウナギ?!


日本の和食文化の代表格の一つにもなっている「うな重」や「うな丼」のメインになるウナギが、絶滅の危機に瀕していることを知っているでしょうか?

だから、もしかするとウナギを食べられないようになる日が来るかもしれません。

なぜ、ウナギは絶滅の危機に瀕しているのか?を知ることで、ウナギの絶滅を阻止できるかも?!

では、なぜ、ウナギが絶滅しそうなのかを知ってみましょう。

〇ウナギがなぜ絶滅しそうなのか!?

日本では、夏になると良く食べられるウナギですが、絶滅危惧種に指定されている魚でもあり、このまま減少を続けてしまうと、ウナギが絶命してウナギが食べられなくなってしまうかもしれないのです。

でも、ウナギって養殖されているから、天然のウナギがいなくなってもウナギは絶命しないのでは?

このように「ウナギは養殖されているから大丈夫じゃないの?」と思っている人もいるかもしれませんが、ウナギ養殖のほとんどは、海でウナギの稚魚を捕獲して育てているのです。

そのため、天然のウナギが絶滅してしまえば、稚魚もいなくなってしまうので、養殖のウナギも、天然ウナギも食べられなくなるのですね。

ウナギが絶滅の危機になった原因は、海洋環境の変化によってウナギの稚魚が死んでしまったり、河川環境の悪化でウナギが育つことができなかったりということもあるのですが、ウナギが減少している大きな原因は、日本人がウナギを食べすぎているためと言われているのです。

ウナギの生態系は、まだ解明されていない部分が多くあるため、完全養殖が難しく、養殖をすると、なぜかオスばかりが生まれてくるという不思議こともあるようです。

だから、まだ、ウナギの完全養殖ができていないのです。

なので、現在は、ウナギを絶滅の危機から救うためにも、ウナギを食べすぎないようにする必要性があるのですね。

しかし、ウナギを卵から育てる完全養殖の研究が進んでおり、いずれは成功して量産化されて、ウナギの絶滅を気にする必要性がなくなって食べられるようになるのではないかと言われています。

安定的なウナギの完全養殖が確立されて、安くておいしいウナギが食べられる日が来ると良いですね。

そんな美味しいウナギをもっと美味しく食べることができる旬って知っていますか?

〇ウナギは秋から冬にかけて食べるのがおすすめ!?

ウナギって、どの時期に食べるでしょうか、ウナギが好きな人は、祝い事などのときに食べる方もいると思いますが、やっぱりウナギと言えば、「土用の丑の日」に食べるという人が多いと思います。

ちなみに、私の子どもが「土曜の牛の日」だと勘違いしていました。(笑)

そして、土用の丑の日といえば、「夏」というイメージですよね。

だから、ウナギは夏に食べるというイメージが強いのではないでしょうか?

しかし、土用の丑の日の「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬・直前の約18日間を示す言葉であり、昔の十二支の数え方をつかったので、土用の丑の日という呼び方をします。

だから、土用の丑の日は、夏だけではなく、春夏秋冬にあるのです。

話は、戻りますが、夏に食べるというイメージが強いウナギですが、なんと旬は夏ではなく秋から冬にかけてなのです。

だから、ウナギを美味しく食べたいのであれば、旬の秋から冬にかけてが、おすすめなのですね。

でも、なぜ?ウナギの旬でもない夏の土用の丑の日にウナギが食べられるようになったのか?が気になりますよね。

〇ウナギが土用の丑の日に食べられるようになった理由

夏場にウナギが売れないと嘆いていたウナギ屋が、江戸時代の偉人である科学者の平賀源内さんに相談したことによって、夏の土用の丑の日にウナギが食べられるようになったのです。

当時、なぜかは知りませんが、丑の日にちなんで、「う」から始まる食べ物を食べると夏バテしないと言われており、そのことをヒントに「本日、土用の丑の日」という張り紙をウナギ屋の店前に張ったことで、ウナギ屋が大繁盛して、それを他のウナギ屋が真似して広まっていき、夏の土用の丑の日にウナギが食べられるようになったのです。

平賀源内さんの宣伝によって、夏の土用の丑の日にウナギを食べるという風習ができたのです。

そして、ウナギと言えば、養殖より天然の方が高いので美味しいと思っている方もいると思いますが、そうではないかもしれませんよ。

〇天然ウナギの方が美味しいわけではない!?

天然のウナギと養殖のウナギを比べると、天然のウナギの方が高い値段で販売されています。

高い値段で販売されているので、天然のウナギの方が美味しいと思ってしまいますが、必ずしも天然のウナギの方が美味しいわけではありません。

天然のウナギの場合には、運動するので肉が引き締まって硬くなったり、餌の量が少なく脂が養殖のウナギに比べて少なかったりすることもあります。

また、天然のウナギは、独特の風味があるため、天然のウナギの臭いが嫌いという人もいるのです。

そして、養殖されているウナギは、餌の量を調節することで、脂乗りを調節し万人受けがしやすい味となっていることが多く、天然のウナギと養殖のウナギを食べ比べた場合、養殖のウナギの方が美味しいという人の方が多いと言われています。

天然のウナギは、高価ですし自然で育ったので、美味しいと思っている方がいるかもしれませんが、好みによって違うことを覚えておくといいと思いますよ。

天然ウナギが高値で取引される理由は、美味しさというより、希少価値にあります。

機会があれば、天然と養殖のウナギを食べ比べてみるといいですね。

ウナギの美味しさも大切ですが、夏バテ防止にウナギを食べようと思っている方は、ウナギの栄養素についても知っておいた方がいいかもしれません。

〇ウナギの栄養素を知っちゃいましょう。

ウナギには、ビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンE、DHA・EPA、ミネラルなどの栄養がたくさん含まれているのです。

だから、夏バテ防止にもなりますが、他にも多くの健康効果も期待できるようです。

では、最後に少しだけ、ウナギに関する豆知識を紹介しておきます。

〇ウナギの豆知識

ウナギの食べ方と言えば「うな丼」or「うな重」だと思い浮かべると思います。

しかし、「うな丼」と「うな重」の違いって何?って思ったことがありませんか?

なんと、うな丼とうな重の違いは重箱に入っているかいないかの違いという入れ物の違いだけだったようです。

ちなみに、重箱に入っているうな重は、割高で肝吸いが付いていたりするようです。

庶民は、うな丼で十分ですね。

そして、ウナギの調理方法は、関東と関西で違いがあるのです。

関東では、江戸時代中期、「切腹」を連想する腹開きは縁起が悪いと嫌われたことから背開きをするようになったと言われています。

そして、関西では、商人文化が強かったせいか「腹を割って話せるように」いうことで腹開きになったと言われています。

また、関東では、素焼きしてから蒸し、そしてタレをつけて焼きますが、関西は蒸さずにそのままタレをつけて焼くという大きな違いがあるのです。

美味しいウナギですが、刺身など生で食べてはダメだと知っているでしょうか?

なんと、ウナギの血には、「イクチオヘモトキシン」という毒素が含まれており、生で食べると大変なことになるのです。

しかし、ウナギの毒は、熱に弱く60℃以上で5分間加熱すると問題なく美味しく食べることができるのですね。

いろいろとウナギのことを知ってウナギが食べたくなったのでは?

多くの日本人に愛されるウナギが、いつまでも美味しくいただけるように完全養殖が確立される日を望むとしましょう。

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