清潔にする事は大切ですが、過度な清潔は逆に体に悪影響を及ぼす事もあるのです!
「えっ」なんで?清潔の方がいいって誰もが思うかもしれませんが、度を超えた清潔は害になる場合もあるんですね。
〇清潔の何が悪いのか?
不潔にしておくとバイ菌によって食中毒や病気になる可能性があるので、あまり不潔にしておくのもあまりよくありませんが、清潔が悪いのではなく、過度な清潔が悪いと言っているんですね。
清潔にしないとダメだから、殺菌力の強い石けんなどで手を何度も時間をかけて洗う人がいますが、実は皮膚には皮膚を守ってくれる「皮膚常在菌」という菌がいるんです。
だから 殺菌力の強い石けんなどで手を何度も洗うと、皮膚を守ってくれる皮膚常在菌まで殺菌してしまい皮膚にバイ菌が付着しやすくなるという事になるんです。
バイ菌を殺す為に、皮膚を守ってくれる皮膚常在菌まで殺してしまうと、皮膚を守るバリア機能が損なわれてしまうという事なんです。
さらに手を洗いすぎると、手から必要な油分もなくなり、手荒れの原因にもなるんです。
清潔にしていると思ってやっている事が、逆にバイ菌の付着の原因になり、皮膚をダメにしてしまうという事にもなるんですよ。
だから 過度な清潔は体に悪影響を及ぼすんですね。
〇子供の頃の過度な清潔は免疫機能の低下を招く?
人間には、バイ菌やウイルスなどに対抗する免疫細胞があり免疫機能があります。
そして 免疫機能があるからこそバイ菌やウイルスなどと戦えるんです。
しかし 免疫機能はバイ菌などと接する事で鍛えられていくので、バイ菌などと接しないと免疫機能が鍛えられないという事になります。
基礎の免疫機能は、特に子供の頃に培われるといわれており、子供の頃に泥遊びや動物などと触れてバイ菌と接する事で免疫機能が強化されるという事なんです。
だから 子供の頃に清潔にし過ぎると、バイ菌と接する事が少なくなるので免疫機能が強化されないから風邪をひきやすくなったり、病気になりやすくなるということなんです。
基礎の免疫機能は、20歳程度まで強化が可能といわれていますので、大人になってからは子供時代に培った免疫機能を元にバイ菌などと戦うという事になるんですね。
ちなみに免疫力は、大人になっても運動や食生活などで高める事は出来るんですね。
さらに 子供の頃にバイ菌に触れていないと免疫系の異常によってアレルギーを発症する可能性が高くなるといわれています。
なぜ アレルギーの発症率が高くなるかというと、バイ菌などに対抗する免疫細胞がバイ菌などと接する機会が少ないと、免疫機能が暴走して別に体に害をなさない物に対して免疫細胞が過剰な反応を起こしてしまう事でアレルギー症状が出るからなんです。
だから 清潔にし過ぎるとアレルギーの発症リスクが高くなるといえるんです。
食洗機を使っている家庭の方が手洗いで食器を洗っている家庭の子供よりもアレルギーの発症率が高いというデータもあるようです。
食洗機の方が清潔だからアレルギーの発症率が高くなるという事ですね。
そして 子供の頃に動物園などにいって動物をふれあう事で、アレルギーの発症率が低くなるといわれています。
それは、動物とふれあう事でバイ菌と接する事になり、免疫細胞が正常に働く事が出来るようになるからだと思います。
だから アレルギーの発症リスクを軽減する為にも、子供の頃は、ある程度はバイ菌と接する事が大切だという事ではないでしょうか。
清潔!除菌!殺菌より、適度な不潔の方が子供のためになるって事ですね。
〇過度な清潔が潔癖症を招く?
潔癖症とは、不潔恐怖症とも言い汚れに対して過剰に気にしてしまう、強迫性障害の一つなんですね。
潔癖症の人は、何度も手を洗っても汚れている気がしてしまい何度も手を洗ってしまったり、ドアの取っ手にバイ菌がいるから素手で触れないなど、汚れに対して敏感になり生活に支障をきたす事もあるんです。
潔癖症の人は、何度も手を洗う事で手荒れになったり、体を綺麗にする為に洗いすぎて肌がボロボロになるなどの健康被害もでる事もありますし、無駄に時間がかかってしまい生活に支障をきたす場合もあるんですね。
そして 潔癖症が過ぎると多くの人に不快感を与える事もあります。
人が触ったものを汚い物を持つように持たれると嫌な気持ちがしますよね。
一概には言えませんが、過度な清潔な環境により潔癖症になる人もいるのではないでしょうか?
だから 過度な清潔は、潔癖症を招く要因にもなりますのでオススメ出来ないという事です。
過度な清潔は、健康被害や免疫機能低下の原因になり、アレルギーの原因にもなりかねませんし、潔癖症という強迫性障害の要因にもなるんです。
だから 過度な清潔習慣は、あまり良くないのではないでしょうか?
適度な手洗い習慣などで清潔にする事も大切ですが、過度な清潔は不潔以上に体に悪影響を及ぼす可能性があるという事を理解して適度な清潔を心がけましょう。