お腹に寄生虫が住んでいると食べた栄養素が寄生虫に奪われると聞いたことがありませんか?
日本は、豊かになり食べすぎて肥満になってしまう人が多く、そこで寄生虫のサナダムシに栄養素を取ってもらってダイエットしようという「サナダムシダイエット」が、有効ではないかといわれていることを知っていますか?
寄生虫のサナダムシを使ったダイエットの場合、運動も食事制限も必要なく、ダイエット効果が望める????本当なのでしょうか?
サナダムシダイエットは、お腹に寄生虫であるサナダムシを飼うという感じで気持ち悪いですが、ダイエットできるならやってみたいと思う方もいるかもしれません。
では、サナダムシをお腹に飼う「サナダムシダイエット」の危険性や効果について紹介しまいきますね。
〇1匹のサナダムシが奪う栄養素はごく微量
サナダムシがお腹にいれば、栄養素を奪うのは間違いありませんが、実は1匹サナダムシが奪っていく栄養素はごく微量であり、1匹が腸内にいてもそれほどダイエット効果は期待できないと言われているのです。
だから、サナダムシに栄養素を奪ってもらう「サナダムシダイエット」では、ある程度の数のサナダムシを腸内で飼う必要があるのです。
しかし、サナダムシの数が腸内に増えれば増えるほど、病原体としてサナダムシが体に与える悪影響が大きくなります。
無鉤条虫や広節裂頭条虫といったサナダムシは、数が少なければ無症状であることも多く、寄生されていても気づかないことも在ります。
しかし、数が多くなるほど下痢や腹痛、頭痛、めまい、便秘、食欲不振などの症状が出るので、痩せる効果も見込めますが、人体に与える悪影響の方が多いのです。
それ以外にも、多くのサナダムシを腸内で飼うと危険なのですよ。
〇複数のサナダムシを腸内で飼うと腸が詰まることがある
サナダムシを腸内で複数飼育すると、下痢や消化不良、栄養素を奪われることによって体重が減少するでしょう。
ただし、複数のサナダムシが腸内に生息していると、腸の通りが悪くなってしまい、便秘を起こす原因にもなりますし、便秘が悪化すれば最悪腸閉塞になる場合があり、緊急手術ってことにもなりかねません。
個人差がありますが、人によっては、数匹のサナダムシで重篤な症状が出ることも在りますので、サナダムシを使用したダイエットはお勧めできません。
そもそも、サナダムシを体内に取り入れるのは簡単ではありませんし、それなりの危険性がありますよ。
〇サナダムシを体内に取り入れることは難しい
サナダムシダイエットのためのサナダムシは、簡単に手に入れることはできません。
最も人体に与える影響が少ないと言われているサナダムシは、無鉤条虫と言われるサナダムシです。
このサナダムシは、牛の体内に存在するサナダムシで、加熱が不十分な牛肉を食べることが主な感染源と言われており、輸入牛肉に含まれていることが多いとされています。
だから、サナダムシダイエットを始めるためには、生の牛肉からサナダムシを探しだして食べたり、加熱が不十分な牛肉を食べたりしないといけないのです。
しかし、加熱が不十分な牛肉を食べると、サナダムシだけでなく、他の重篤な寄生虫や細菌感染症にかかる危険性もあります。
最悪、腸管出血性大腸菌に感染して亡くなってしまう可能性もありますね。
また、サナダムシダイエットにつかえる他の淡水魚に寄生している広節裂頭条虫というサナダムシもいますが、こちらも加熱を不十分な状態で食べないといけません。
牛肉よりは、危険性が低いですがやはり食中毒などの危険性はあります。
さらに、サナダムシの種類によっては失明、脳への障害などもありますし、最悪の場合は死亡することもあるようです。
○サナダムシダイエットの効果の理由を考察
サナダムシダイエットは、腸内のサナダムシが栄養を奪うからダイエット効果がある?!
実は、サナダムシダイエットは、サナダムシが栄養を奪って痩せるのではなく、サナダムシの悪影響による下痢や食欲不振、消化不良といった要因によって痩せる可能性の方が高いと思われます。
サナダムシダイエットは、好きなモノを食べて、運動もせずにダイエットできるということで魅力的ではありますが、かなり危険性が高いので、やめた方が良さそうです。
健康のためにダイエットしようとしている方は、不健康になりますのでサナダムシダイエットは辞めましょう。
また、キレイにかっこよくなるためにダイエットしたい方も、病的に痩せるサナダムシダイエットはオススメできません。
健康的にキレイにかっこよくなるためにダイエットするのであれば、やはり、適度な運動をしてバランスのとれた食事をしてダイエットをしましょう!!