鬼は本当は良い奴かも?でもやっぱり悪い奴なのか?逸話によって鬼の扱いはかなり違う!?

皆さんは鬼とはどんなイメージでしょうか?

鬼は、鬼のような奴と揶揄されることも多い。悪い・怖いモノというイメージ。

怖い!悪い!野蛮!だから鬼は嫌い!!って、方が多いですよね。

そして、一般的にイメージされることが多い鬼の姿は体色が赤く、2本の角、巨大にトラ柄のパンツ、棍棒をもった悪い妖怪と印象を持っている人が多いですよね。

 

昔話の桃太郎でも悪い鬼を桃太郎が退治しに鬼が島へ行きます。

節分の豆まきでも、鬼は悪者として扱われ、鬼は外と言いながら、豆を投げつけられますが、本当に鬼は悪い奴なのでしょうか?そして全ての鬼が悪い奴なのでしょうか?

多くのお話の中でも、鬼が悪さをして退治されるという逸話が多いのですが、鬼が良い奴だった話や、鬼が悪い人を懲らしめたりすることもあるのです。

だから、全ての鬼が悪い奴ではないのかもしれませんよ。

 

では、鬼に良い奴がいる説を証明するために、鬼の逸話を検証しながら、鬼達についてもっと知っていこうと思います。

 

〇人を懲らしめる役割がある鬼?!

まず、鬼を語るときによく出てくるのが地獄の鬼であり、彼らは悪いことをした人を地獄で責めるという役割があります。

この鬼は獄卒と呼ばれ、地獄の役人であり人を懲らしめることが仕事なのです。

そういった意味では仕事を全うにする良い奴であり良い鬼といえるのではないでしょうか。

 

ただし、地獄絵図などを見ると、針山やら血の池やらと、地獄の獄卒はやりすぎ感があるので、悪い奴なのかもしれません。

本当は良い鬼なのに仕方なく仕事として割り切っているかもしれませんが・・・。

もし、地獄での所業を楽しんでいるのなら、地獄に落ちた人よりも獄卒の方が悪い奴な様な気がしますが・・・。

 

また、人を懲らしめる鬼的存在としては、秋田の「なまはげ」が有名だと思います。

そんな「なまはげ」は本来、とは無縁の来訪神と呼ばれる神であったようですが、時代の経過によって鬼文化の一角に組み込まれ、あのような見た目は完全に鬼のような容姿となっていったようです。

「なまはげ」ですが、怠け者を懲らしめる鬼的存在であり、怠け者やいうことを聞かない子供を懲らしめたりしますので、獄卒と同様に人を懲らしめる鬼的存在なのですね。

桃太郎のように人が悪いことをする鬼を懲らしめることも在れば、悪いことをする人が鬼に懲らしめられることもあるのですね。

だから、全ての鬼が悪い奴ではないのかもしれませんよ。

 

そして、鬼は、なんと神様になることもあるのです。

〇鬼が神様になることもある?!

先ほども説明しましたが、鬼的存在である「なまはげ」は、来訪神と呼ばれる神様ですが、鬼が神様として崇められることもあり、最も有名な鬼の神様は「鬼子母神」と呼ばれる神ではないでしょうか?

鬼子母神には、1000人の子供がいましたが、よく人の子供を食べるという恐ろしい鬼でした。そこで釈迦が一人の子供の隠すと、悲しみ人の心を理解して改心し守護神になるのです。

ちょっと無理やりな感じですが、悪い鬼でも、改心して神のようになるのですね。

また、鳥取や青森には守り神として、鬼を祀っている神社もあり、鬼なのに神様として崇められている例は複数あるのです。

もちろん。鬼は崇められることよりも退治される方がはるかに多いですが、良い鬼が存在して、守り神のように人に崇められていることもあるのです。

 

でも、多くの崇められている鬼は、悪いことをして退治されてから改心して、守り神になったという話が多く、最初から優しい良い鬼は少ないようです。

最初から、いい鬼といえば童話に出てくる「泣いた赤鬼」でしょうか?

良い話なのでぜひ皆さんも読んでみてください。

 

そして、鬼のような奴という喩がありますが、私たち人間から鬼になることもあるようですよ。

〇人から鬼になることもある???

鬼は神様になることがありますが、人が鬼になってしまうこともあるようです。

鬼の面として、よく知られている般若の面ですが、この面は一般的に嫉妬にくるった女性が鬼になったことを表している面なのです。

だから、般若は、嫉妬にくるって鬼になった人間の女性だったということです。

嫉妬にくるってしまうと鬼になるかもしれませんよ。

 

鬼が神様になっ、人が鬼になる?良い鬼もいれば、やっぱり悪い鬼もいる?!いったい鬼ってどんな存在なのか?

○鬼っていったい何ナノ?

そもそも鬼とは、人には見えない存在である「隠(おぬ)・陰(おん)」が元になったとされ、人の力を超えた存在のことを鬼と呼ぶそうです。

そのため、現在のように人のような姿の鬼は、誰かが後から人のような姿をした怪物というイメージを表現しただけなのですね。

ちなみに、中国語での鬼は「死霊」のことを指し、日本語では幽霊に近い言葉だそうです。なので、中国では死んで幽霊になれば、鬼という感じのようです。

○鬼は良い奴?悪い奴?

結局、鬼は人の都合で良い奴である場合もあるし、悪い奴にもなるといった感じです。

誰かにとって、鬼のような奴でも、他の人にとっては神様ってこともありますよね。

また、私たち人間でも悪い奴もいれば、良い奴もいます。

だから、鬼も本当に存在していたとしても、やはり、良い奴(鬼)もいれば、悪い奴(鬼)もいるのではないでしょうか。

鬼が悪い奴なのではなく、悪いことをする奴が鬼ってことなのかもしれませんね。

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