誰もが一度は遊んだことのあると思う「かるた」ですが、最近、かるたをしたという方はいますか?
私には、正月に家族でかるたをしたという子どもの頃の思い出や、我が子がかなり小さな(幼児)頃にかるたで一緒に遊んだという思い出がありますが、最近、かるたをした覚えがありません。
小さなお子さんがいる家庭では、かるたをすることがあるかもしれませんが、子どもが大きくなるとかるたをする機会が減りますよね。
そんな「かるた」には、良い効果があるのですよ。
では、そんな良い効果を秘めている「かるた」について紹介していきますね。
○かるたとは?!
かるたとは、読み札に合った絵札をみんなで取り合って、その枚数を競うというシンプルな遊びなので、老若男女を問わずに誰でも一緒に遊ぶことができる凄れモノなのです。
かるたは、子どももお爺ちゃんお婆ちゃんも、いろいろな方が一緒に楽しく遊ぶことができるのですね。
そんなかるたの始まりには、いろいろな説があるのですが、有力な説が二つあります。
1.かるたの始まり説一つ目
かるたの始まりの説の一つ目は、「貝覆い」という平安時代に貴族の中で流行っていた遊びです。
貝覆いは、貝の殻を雄貝と雌貝に分けて模様から片方を探すという現在のトランプを使った神経衰弱に近い遊びです。
その後、貝覆いが進化して貝の片方に上の句を書き、片方に下の句を書いて「歌貝」という現在のかるたの様なものになったという説があるのですね。
1.かるたの始まり説二つ目
そして、かるたの始まりの説の二つ目は、16世紀半ばに渡来してきたポルトガルの宣教師によって日本に持ち込まれたという説です。
だから、かるたと言う名称はポルトガル語が由来でカードが変化してかるたになったと言われているのです。
どちらの説が本当なのかは定かではありませんが、天正(1572~1592年)頃には、「天正かるた」という日本の「かるた」が作られるようになったといわれており、最初は貴族や武士の遊びとしてかるたは流行して、次
第に庶民の間にもかるたが広まっていったようです。
ちなみに、かるたを漢字では「歌留多」「加留多」「骨牌」などと書くようです。
そんなかるたには、いろいろな種類が存在しているのです。
○かるたの種類
昔から存在するかるたと言えば、百人一首の「百人一首かるた」、いろは歌の「いろはかるた」です。
そして、現在では、ひらがなかるた、漢字かるた、ことわざかるた、動物かるた、都道府県かるた、絵本かるた、国旗かるたなど様々な種類のかるたがあります。
・いろはかるた
定番のかるたと言えば、「いろはにほへと・・・」からなる「いろはかるた」ですよね。
そんな「いろはかるた」 は、「いろは歌」 47文字と、「京」 を合わせた 48文字を、頭において作ったかるたです。
「いろはかるた」は、江戸時代の後期に京都で始まり、大阪、東京(江戸)に広がっていったといわれています。
そして「いろはかるた」の最初の「い」で始まるものと言えば「犬も歩けば棒に当たる」という東京(江戸)のかるたが最も有名ですが、京都では「一寸先は闇」大阪では「一を聞いて十を知る」というように東京(江戸)・京都・大阪など地方によって「いろはかるた」の内容が違うのです。
また「いろはかるた」は、時代の変化に合わせて、一部の内容が変わっていっているようです。
・百人一首かるた
そして、昔から存在するかるたである百人一首を用いた「百人一首かるた」を知っていますよね。
漫画の「ちはやふる」(アニメ、映画にもなった)をきっかけにして、競技かるたを知る人が増えました。
その「ちはやふる」の競技かるたで使われるのが、「百人一首かるた」なのです。
そして、百人一首とは、厳選した一人一首の和歌を集めたモノであり、その百人一首を用いて百枚の読み札と同数の取り札の計二百枚から成るかるたのことを「百人一首かるた」というのですね。
現在は、様々な種類の百人一首がありますが、一般的に「百人一首」といわれているモノは、歌人である藤原定家が選んだ「小倉百人一首」のことを指します。
では、やっとですが、多くの方が知りたいはずの「かるた」の効果について触れていきますね。
○かるたの良い効果?!
かるたは、楽しいだけじゃないのですよ。なんと楽しみながら多くの良い効果を得ることができるのです。
かるたをする場合、読み札をきちんと聞いて記憶をたどり、できるだけ速くその対となる札を探し出して取る
・かるたをすれば語彙力アップ!
いろいろなかるたがありますが、ことわざや慣用句をテーマにしていることが多いので、かるたをすれば自然に言葉を覚えることができるので、語彙力がアップするのですね。
だから、お子様にオススメですね。
・かるたをすれば記憶力アップ!?
かるたで勝つためには、言葉と文字と絵などを記憶することが重要になります。
だから、かるたをすると記憶力を鍛えることができるのです。
・かるたで集中力アップ!
かるたは、札が読まれるたびに集中して聞いて探す必要があります。
だから、かるたをすれば、知らず知らずのうちに集中力が身に付くのですね。
・かるたは判断力や反射神経を鍛えることができる!
かるたは、読み札を聞いて判断してすぐに行動する必要がありますので、判断力や反射神経を鍛えることができるのです。
・コミュニケーション力がつく?!
かるたをすれば、ルールを守る、人の話を聞く、そして、自分もみんなも気持ちよく遊ぶためにはどうすればいいか?などコミュニケーションの基礎を身につけることができるのです。
かるたは、小さな子どもからお年寄りまで一緒に楽しむことができるので、多くの方とコミュニケーションを深める道具にもなるのですね。
そして、同じ札を取り合うかるたをすることで、小さな子どもに勝たせてあげるなど、譲り合いの精神を育てることもできるのではないでしょうか。
このように、かるたには、いろいろと良い効果があり、さまざまな能力が磨かれるのです。
○かるたの効果まとめ
かるたの効果をまとめてみると、読み上げる札を聞いて記憶し、関連する語句や絵などの札を探して、できるだけ速く取るから、語彙力・記憶力・集中力・判断力・反射神経などを鍛えることができるのです。
さらに多くの方と一緒にかるたをすることでコミュニケーション力まで身に付けることができるのですね。
かるたと言えば、お正月にするモノだと思っている方もいるかもしれませんが、別にいつやってもいいので、家族などと一緒にかるたをしてみてはいかがでしょう。
特にお子さんのいる家庭にかるたはオススメですよ。
また、かるたは、認知症の予防にも適していると言われているので、お爺ちゃんやお婆ちゃんとかるたをするのもいいですね。