本はどこで購入しても全く同じ値段で販売されている?!しかし電子書籍は安く販売できるのはなぜ!?

生活


誰もが本を購入したことがあると思いますが、小さな本屋さんでも、大きな本屋さんでも、基本、本の値段は同じだと気づいている方も多いと思います。

普通の本は、小さな本屋さん、大きな本屋さん、インターネットの本屋さん、どの本屋さんでも同じ値段なのですよ。

 

本以外の多くの商品は、店舗によって値段が違うのが普通ですよね。

だから、商品を購入した後に、この店の方が安かった・・高かったなどと一喜一憂・・。

ちょっと話がずれましたが、一体、本は、なぜ、どこの店舗でも同じ価格で販売しているのか気になりませんか?

 

〇本は価格を拘束することができる!?

資本主義社会の日本では、独占禁止法によって、原則として再販売価格(仕入れた商品の販売価格)を拘束することは禁止されています。

これは適正な価格の形成を妨げて、消費者の利益を損なわないようにするための制度なのです。

そのため、同じ商品で合ってもお店によって販売する価格に違いがあり、小さな店舗よりも大型店舗やインターネットで購入した方が安いことが多いのです。

しかし、本は、例外的に「再販売価格維持制度」と言われる、メーカーや卸売店が販売価格を拘束することができる制度によって、販売価格が決められているので、どの店でも同じ価格になっているのです。

 

だから、本を10%OFFや○○円値引きなどすることはできませんが、ポイントカードを採用して、ポイントを付与するのは容認されています。

そのため、書店ではポイントカードを採用していることが多いのですね。

本以外では、CDやタバコ、新聞も再販売価格維持制度により、どこで購入しても同じ値段で販売されているのです。

しかし、なぜ、本は例外的に再販売価格を設定することが認められているのでしょう。

〇再販売価格維持制度が存在する理由は!?

資本主義社会の常識では、基本は自由競争ですよね。

では、なぜ資本主義の国であり、自由競争が認められている日本で、再販売価格維持制度とよばれる制度により本の再販売価格を拘束しているのか?

それは、多くの人のためになる本の販売を保護するためなのです。

 

例えば、専門性が高い本になると必要としている人は少ないため、売れないので仕入れても利益になる可能性は少ないですよね。

だから、多くの本屋さんは、本の価格を自由に設定できるなら、大衆に読まれる本を大量に仕入れて安く販売するようになりますよね。

そのため、再販売価格維持制度がなくなると、売れにくそうな本は出版されにくくなり、本の種類が減ることになります。

 

専門的な本が欲しいと探しても、売れないから販売しないとなると、困ってしまう人が多く出ますよね。

また、価格競争が激しくなるのを見越して、出版社が販売する希望商売価格が高くなったり、田舎などの価格競争が激しくない地域では、都会に比べて本の値段が高くなったりするかもしれません。

現在でも書店の数が減少していますが、価格競争が激しくなると、大量に仕入れて安く販売できる大型店舗が生き残り、小さな店舗は潰れていくことになります。

このようなことを考慮して、資本主義社会なのに再販売価格維持制度とよばれる制度が作られたのですね。

 

しかし、本であっても、電子書籍と呼ばれるダウンロードで販売される本は、再販売価格維持制度によって販売価格を決められてないのです。

〇電子書籍は安く販売することができる!?

再販売価格維持制度は、紙の書籍の販売価格を維持することができる制度なので、電子書籍には、適応されないようです。

なぜ、電子書籍は、再販売価格維持制度が適応されないのかというと、電子書籍は本屋に在庫があるわけではなく、売れ残りの買い取り保証もないため、販売者が再販売価格を変更することができるようです。

そのため、電子書籍は10%OFFや〇〇円割引などを行うことが可能なのですね。

だから、電子書籍でも、紙の書籍でも、どっちでも問題を感じなく、少しでも初期投資を安く抑えたいという人は、電子書籍で購入するといいかもしれませんね。

では、少しだけ、普通の紙の書籍と電子書籍の違いを紹介しておきます。

○紙の書籍と電子書籍の違いをもう少し学んどく?!

最初の価格は、基本、電子書籍の方が安くなっていますが、紙の書籍の場合は、後に古本屋などで売ることができますし、逆に古い本であれば、古本屋などで中古の本を購入すれば安くなる場合があります。

しかし、著作権が消滅した作品であれば、電子書籍であれば無料で読むこともできます。

価格面では考え方によって、紙の書籍と電子書籍のお得感が変わってきますね。

 

そして、持ち運びや管理面では、電子書籍の方が便利です。

電子書籍の場合は、データで管理することができますので、たくさんの本があっても、すぐに本を探し出すことができますし、何冊も本を持ち運ばなくても良いし、本棚を用意する必要もありません。

しかし、電子書籍の場合は、電子書籍を読むためのタブレットやスマホなどの端末のトラブルによってすべての本を見ることができなくなる場合があります。

ただし、ダウンロードしなおせば、問題なく見ることができるようになります。

ちなみに、私は紙の本の方が好きです。

本をめくる感覚や持っている感覚が好きなのです。

電子書籍も読みますが、なんだか少し物足りなさを感じてしまいます。

しかし、それが当たり前の時代になれば、そんなことを感じなくなるのでしょうが・・・。

 

本は精神を落ち着かせるのにも良いですし、勉強にもなりますので、普通の本でも良いですし、電子書籍でも良いので本を読んでみてはいかがでしょう。

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