鹿と触れ合いたければどこ?奈良?宮島?鹿は神様の使い?!鹿は可愛いけど恐いし害獣?!


鹿って誰もが知っていますよね。そして鹿といえば、どんなイメージを持っているでしょうか?

あの虚ろな可愛い瞳や華奢なフォルム・・。ぬいぐるみなどにもなる鹿なので、可愛いというイメージを持つ方が多いと思います。

そして、鹿は、サンタクロースのそりを引っ張る赤鼻の動物だと思っている方もいるかもしれませんが、それはトナカイですが、トナカイも鹿の一種なので鹿と言っても問題ないのですね。

しかし、日本で鹿と言うと、日本に生息する二ホンジカを思い浮かべる方が多いので、やっぱりサンタクロースのそりを引っ張るのはトナカイだと覚えておいた方がいいと思います。

そんな多くの方が知っている鹿ですが、実際はどんな動物なのかを知っているでしょうか?

○鹿ってどんな動物?!

そもそも鹿とは、鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称であり、日本に生息する二ホンジカだけではなく、トナカイ、ヘラジカ、キョンなども鹿なのです。

そして、鹿の大きさなのですが、体長70~180cm、体重6~825kgとかなりの幅があります。

一番小さい鹿は、チリの固有種のプーズーで体長70~90cm・体重6~13kgほどです。

一番大きい鹿は、ヘラジカで体長240~310cm・体重200~825kgほどになります。

そして、カモシカも鹿なの?と思う方もいると思います。

カモシカは、名前にシカが入っているのですが、鹿の属するシカ科ではなく、ウシやヤギと同じウシ科に属するので、カモシカは鹿ではないのですね。

そして、鹿といえば、ツノを思い浮かべる方が多いと思いますが、オスの鹿は枝分かれしたツノを持っていますが、多くの鹿のメスはツノを持っていないのです。

しかし、鹿に属するクリスマスによって有名になったトナカイは、オス・メス共にツノがあります。

また、シカのツノは、基本、毎年生え替わるのです。

ちなみに、ウシ科の動物もツノがあるのですが、ツノは、生え替わらずに一生伸び続けるようです。

鹿は、世界中の森林に生息していますが、日本に生息する鹿は、主に二ホンジカと呼ばれる種類です。

そのニホンジカは、名前に「ニホン」とついていますが日本の固有種ではなく、極東ロシアや中国東北部、朝鮮半島、台湾からベトナムなどに至る東アジアに広く分布している鹿なのです。

そんな二ホンジカは、日本の北海道から九州まで広く分布しており、二ホンジカの亜種としてエゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ヤクシカが存在しています。

二ホンジカは、体長100~170cm・体重40~100kg程度の大きさになります。

そして、二ホンジカの天敵は、クマや狼などですが、日本国内に生息する狼は絶滅していますし、クマは雑食性なので別に好んで二ホンジカを捕食するわけではありません。

だから、事実上、日本のニホンジカには天敵はいないともいわれています。

鹿のことをいろいろ知っていただけたと思いますが、そんな鹿と触れ合いたいと思っている方は、鹿に会いに行っちゃいましょう。

○鹿と会える場所を知っとく?!

鹿といえば、どこで会えるの?鹿の生息する場所といえば森林のある山の中ですが、広い山の中で鹿に会うのは簡単ではありませんし、もし鹿を見かけても鹿は臆病なのですぐに逃げてしまうと思われます。

だから、山の中を散策すれば、運よく鹿と出会える可能性はありますが、触れ合うことはできないのですね。

そして、動物といえば、動物園!だから、鹿がいる動物園に行くことで鹿に会うことができますね。

動物園の鹿もいいかもしれませんが、もっと近くで鹿と触れ合うことができる場所が存在しているのですよ。

それは、奈良県の奈良公園、広島県の宮島です。

奈良県の奈良公園、広島県の宮島には、多くの鹿が生息しており、簡単に会えますし、触れ合うこともできるのですね。

鹿は可愛いというイメージがあるので、触れ合いたいと思うかもしれませんが、実際に大きな鹿が近づいてくると地味に怖い・・・。

鹿が近寄ってくると怖いから急いで逃げてしまう方もいるかもしれませんが、その行動は逆効果といわれています。

奈良や広島にいる人間に慣れている鹿は、餌を持っている方に近づいていきますし、餌をもらえると思って追っかけてくる場合があるようです。

だから、鹿が近づいてきたときには、焦らず、餌を持っていれば、すぐに餌をあげてしまい。焦らずにゆっくりとその場から離れるといいらしいですよ。

しかし、なぜ?奈良の奈良公園や広島の宮島には鹿がいるのか?って、気になりますよね。

そんな方のために鹿がいる理由について紹介しておきます。

理由としては、奈良の奈良公園の場合、奈良公園の近くには春日大社という神社があり、その神社に祀られている神様が鹿に乗ってやってきたという伝説から鹿が神様の使とされているのです。

だから、春日大社の周りには、多くの鹿がいるということです。

また、奈良のマスコットキャラのセント君も神様っぽいですし、鹿の角が生えているのは、鹿が神様の使いだと言われているからではないでしょうか。

そして、広島の宮島に鹿が多くいるのは、同じような理由かと思えば、宮島にある厳島神社の神の使いは、鴉(カラス)なので、鹿は神様の使いではありません。

そんな鹿は昔から宮島に生息していたのです。

しかし、いろいろな理由で鹿が激減したのですが、鹿が観光のマスコット的な存在になるということで奈良から数匹宮島に連れてきて増えて現在は、鹿が多くいるということらしいです。

そして、鹿は、なんと厄介な動物でもあるのです。

○鹿は神の使いだけど害獣?!

鹿は、神の使いという側面があり、イメージで言うと可愛い動物だと思っている方も多いですが、厄介な動物でもあるのです。

鹿は、草食動物なので普通に生えている雑草を食べますが、どんな植物も食べますので、酪農に必要な牧草や人間が育てている農作物も食べるのです。

なので、酪農家や農家にとっては、厄介な動物であり、その被害額は数億円にもなる自治体もあるようです。

また、鹿は、草などを主に食べるのですが、エサが少ない場合は、樹木の皮をはがして食べることもあり、林業への被害もあるのです。

さらに、鹿による車や列車への衝突事故などの被害もあるのです。

だから、鹿は、人間に害を与える獣である害獣という側面も持っているのですね。

そんな鹿の肉は、昔から人間に食べられてきた。

○鹿肉はどんな味?!

鹿肉は、高タンパクで低脂肪なので、ダイエットに向いていますし、鉄分が多いので特に女性におすすめのお肉なのです。

鹿肉は、普段多くの方が食べる鶏肉や豚肉、牛肉にくらべると、硬くて臭いも少し気になりますが、血抜きなどの処理方法をきちんと適切にしている鹿肉であれば、多くの方は美味しく食べることができます。

しかし、鹿肉は、希少なため手に入りにくいですし、値段が少々高いという問題点もあります。

そして、鹿肉のことを紅葉と呼ぶことを知っているでしょうか?

仏教上、肉を食べてはいけない時代に隠れてお肉を食べるために、お肉のことを植物に例えて、隠語で呼んでいたのですね。

鹿のことを紅葉と呼ぶ理由は、花札の紅葉(10月札)に鹿がでてくるからです。

鹿以外にも隠語が存在していますので、肉の隠語が気になる方はこちら

昔から食べられてきたお肉の隠語を知っていますか?牡丹・紅葉・桜・柏はお肉の隠語?!

そして、鹿という漢字から、なぜか想像してしまうのは「馬鹿?!」という言葉なのは私だけ?!

趣旨が変わってしまうのですが、ちょっとだけ最後に脱線しちゃいますね。

○なぜ?鹿は「馬鹿」に使われているのか?

鹿という漢字といえば、なぜか悪い言葉である馬鹿という言葉を思いつくのは私だけでしょうか?

なぜ?馬鹿という言葉に「鹿」という文字が使われているのか?って、気になりませんか?

江戸時代には、「馬鹿」と書くようになったようなのですが、はっきりした語源の由来はわかっていないようですが、馬鹿の語源については、いくつかの説が存在していますので紹介しておきますね。

・中国の古い歴史書の『史記』説

中国の古い歴史書の「史記」に鹿を指して馬という故事があります。
その故事の中には、秦という時代に権力のあった趙高という人が、皇帝に「これは馬でございます」と鹿を献上したところ、皇帝は驚いて「これは鹿ではないか」と尋ねました。
しかし、他の家来たちは、趙高のことを恐れていたので皇帝に鹿を指して馬だと言った、という話があり、それが語源となって馬鹿と書くようになったという説です。

・サンスクリット語説

サンスクリット語で無知や迷妄、愚かを意味する「baka」「moha」が転じたという説です。
馬も鹿も関係ないのですが音として馬鹿という漢字が使われたという感じですね。

・破家説

禅宗の仏典などに出てくる破産するという意味の「破家」と「者」をくっつけて、「破産するほど愚かな者」という意味から「馬鹿者」という言葉が生まれたという説です。
こちらも馬も鹿も関係ないのですが音として馬鹿という漢字が使われたという感じです。

・馬家説

中国にいた馬という姓の富裕な一族が、散財して荒れ放題となったという白居易の白氏文集にある詩の一節から生まれたとする説です。
ダメな馬の一族が「馬家の者」から「馬鹿者」となったという感じでしょうか。
こちらは馬は関係していますが、鹿は音で使われたという感じですね。

鹿が馬鹿だから、馬鹿という漢字に使われたというわけではないのですね。

鹿は、意味的には全然馬鹿と関係が無いということですね。

いろいろと鹿について紹介しましたが、鹿に会いたいと思った方は、奈良や広島に出かけてみてはいかがでしょう。

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