キャンプの楽しみは焚き火や料理、自然とのふれあいだけではありません。夜が更けて火を囲んでいると、ちょっとした雑学や豆知識を披露するだけで場が和み、笑いが起きたり「へぇ〜!」と盛り上がったりします。アウトドアの雰囲気にぴったりな雑学をいくつか知っておけば、キャンプ仲間との会話がより楽しくなるはずです。ここでは、思わず誰かに話したくなる面白ネタをまとめてみました。
焚き火は科学で楽しむ
焚き火の音が「パチパチ」と心地よいのは、薪の中に残った水分や樹液が一気に蒸発する音です。しっかり乾燥させた薪を使えば炎は静かに、湿った薪を使えばにぎやかに音を立てて燃えます。火を長持ちさせたいなら、薪を「井桁型」に組んで空気の通り道を作るのがポイント。さらに松ぼっくりを使えば天然の着火剤となり、ライターひとつでも簡単に火がつきます。焚き火はロマンだけでなく、ちょっとした科学の実験でもあるのです。
テント設営に役立つ知恵
テントを張るとき、朝日が昇る東向きに入り口を向けると、結露が乾きやすく快適に過ごせます。下に敷くブルーシート(グランドシート)はテントより少し小さめにすると雨水が溜まらず浸水を防げます。また、寝袋はきっちり丸めて収納するよりも、袋に押し込むように入れた方が中の繊維が潰れず長持ちする。設営や撤収のちょっとしたコツを知っているだけで、翌日の快適さが大きく変わってくるのです。
料理はアイデア次第で格段に便利に
アウトドア料理は特別感がありますが、同時に工夫が求められます。例えばご飯は、ペットボトルを使って湯せんすれば焦げつかずふっくら炊けますし、非常時にはカップ麺も水だけで作れることをご存じでしょうか。時間は15分ほどかかりますが、登山や災害時にはありがたい方法です。また、焼き肉の網にレモンをこすっておくと焦げ付きにくくなるなど、身近な食材が調理器具の補助役になってくれることもあります。
自然のサインを読み取る
キャンプでは道具だけでなく、自然そのものが頼りになります。例えば、木の幹に生えるコケは北側に多い傾向があり、方角を知る手がかりにできます。また、夜空に目を向ければ北極星が「ほぼ北」を示してくれるため、星座観察をしながら自然のコンパスを使うことも可能です。そして厄介な蚊には、ハッカ油のスプレーが有効。化学的な防虫剤に頼らなくても、自然由来の方法で快適に過ごせるのです。
いざというときの便利ワザ
寒い夜には、ジップロックにお湯を入れてタオルで包めば簡易湯たんぽが完成します。乾電池が足りないときも、単4電池とアルミホイルで単3の代用が可能です。さらには缶切りを忘れた場合でも、缶のフタをコンクリートにこすり続けると摩擦で縁が削れて自然に開けられます。これらの小技は、トラブルを「ピンチ」から「楽しい体験」へと変えてくれるでしょう。
キャンプで話したくなる面白雑学!
キャンプの夜、焚き火を囲んで話したくなる“へぇ〜”な雑学をいくつかご紹介します。
-
焼きマシュマロの文化はアメリカからやってきた
今では日本でも定番になった焼きマシュマロですが、戦後にアメリカ文化とともに広まったもので、昔の日本人からすると「なんで甘いお菓子をわざわざ焦がすの?」と不思議に見えたそうです。実際、焼くことで表面の糖がカラメル化して香ばしくなるという科学的な理由があります。 -
バーベキューの語源は“丸ごと焼く”
BBQの由来はカリブ海の言葉「バルバコア」で、“丸ごと火であぶる”という意味。もともとは網焼き料理というより、獣を丸ごと火で焼いていたスタイルから来ているんです。 -
ランタンはもともと鉄道や鉱山の合図灯だった
キャンプの象徴ともいえるランタンですが、もともとは鉄道や鉱山で使われていた実用的な灯り。色付きのガラスを使って「出発!」「停止!」の合図にしていたそうです。いまのキャンプギアに歴史の名残を感じるとちょっとロマンがありますね。 -
蚊が大好物なのは“靴下のにおい”
ハッカやシトロネラの香りを嫌う蚊ですが、逆に大好きなのが人の足のにおい。実験でも、履き古した靴下に蚊が群がる様子が観察されています。つまり靴下を焚き火にくべれば蚊よけになる…かもしれませんが、仲間からは嫌われるリスク大です(笑)。