大きなテーマパークでも大人気のキャラクターといえば、ネズミをモチーフとしたミッキーマウスですね。だから、ネズミのことが好きな方もいると思います。
ネズミのイメージといえば、可愛いというイメージを持っている方もいると思いますが、不潔で気持ち悪いというイメージを持っている方もいますね。
そして、ネズミは英語でマウス(mouse)とラット(rat)という2つの呼び方があるのです。
マウスやラットのことは知っている方もいると思いますが、ラットってあまり使いませんよね。
マウスやラットには、どんな違いがあるのかをご存知でしょうか?知らない方は気になりませんか?
〇ネズミの英語での2つの呼び方には意味がある?!
英語では、ラットとマウスという2つの呼び方がありますが、呼び方の違いは大きさであり、マウスは小型のネズミを指しており、一般的にハツカネズミのことをマウスと呼びます。
そして、ラットというのは大型のネズミのことであり、一般的にドブネズミのことをラットと呼ぶのです。
ちなみに、ハツカネズミの頭胴長(全長から尻尾を除いた長さ)は6~9cm程度であり、ドブネズミは19~28cmほどの大きさになります。
だから、大人の片手に乗りそうな小さなサイズのネズミをマウスと呼び、両手が必要なサイズのネズミをラットと呼ぶという感じでしょう。
日本では、あまりマウスとラットの区別はありませんが、本来はサイズによってマウスとラットを使い分ければいいのですね。
そして、マウスとラットの違いは、大きさだけではなく、印象などにも違いがあります。
一体どんな違いがあるのでしょうか?
もう少し、詳しくマウスとラットの違いについて紹介していきますね。
〇マウスは可愛いネズミ?!マウスは人気者?!
マウスは、主にハツカネズミなどの小さなネズミのことです。
ハツカネズミは、10~25gほどの重さで、6~9cmほどの大きさです。
マウスとは、非常に小さなネズミのことであり、どちらかというと可愛いイメージのネズミがマウスなのです。
世界で一番有名なネズミだと思われるミッキーマウスも名前にマウスがついているので、マウスは可愛いイメージがあるのだと思います。
しかし、ミッキーマウスの大きさからいうと、マウスではなくラットな気がしないでもないのですが・・。(笑)
そして、ハツカネズミは、愛玩動物として飼育されることもあり、ペットショップなどでハツカネズミや、ハツカネズミの一種のパンダマウスとして見かけることがあるのです。
このようにマウスにはあまり悪いイメージは無いのですが、ラットは違うのです。
〇ラットは嫌われている?!汚い不潔なネズミ
日本人であれば、マウスもラットも、どちらもネズミでしょっていう感じで、大差は無いように思うかもしれませんが、英語圏ではラットの方が嫌われているようです。
ラットは大型のネズミのことを指し、主にドブネズミのことをラットと呼びます。
だから、ラットは、不潔、汚いという悪いイメージなので、嫌われているのですね。
そして、ラットは、和名のドブネズミという呼び名の通り、ドブや下水道、河川といった湿った場所に住んでいるのです。
マウスもラットもどちらも日本では、ネズミですが、マウスとラットではイメージに大きな違いがあったのですね。
しかし、マウスとラットどちらのネズミも育っている環境によっては、不衛生で危険な存在なのです。
〇マウスもラットもどちらのネズミも危険?!
マウスのように小さいネズミは可愛いと思う方もいるかもしれませんが、マウスの方がラットよりも気性が荒く噛むことが多いそうです。
だから、見た目は小さく可愛いマウスの方がラットよりも危険だともいえるのですね。
しかし、ネズミの危険性は、それだけではないのです。
ネズミに付着している菌や寄生したダニやノミなどによる感染症などが危険なのです。
不衛生な場所に住んでいるネズミは、全身に病原菌をまとっていますし、フンや尿にも病原菌が含まれていますので、ネズミは病原菌をまき散らしながら動き回っているのです。
だから、ネズミに付着している病原菌によって感染症になる危険があるのです。
さらに、直接ではなくても、ネズミに寄生しているダニやノミなどを通じて、菌やウイルスを人間に感染させる危険もあるのですよ。
そして、ネズミが原因の病原菌によって、深刻な症状をもたらす病気になることもあるのです。
ネズミが原因になる代表的な感染症は、サルモネラ菌による食中毒をはじめ、E型肝炎、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群、鼠咬症、レプトスピラ症など危険な病気の原因になるのです。
また、ネズミはこのような危険性以外にも、多くの害をもたらしています。
ネズミは、なんと停電や火災の原因にもなるのです。
配線ケーブルをネズミがかじることで停電になることもありますし、かじられたケーブルはむき出し状態になるので漏電が起こり、ショートによる火花が原因で、火災が起きてしまうこともあるのです。
そして、ネズミが食品などの商品をかじることで、商品として売れなくなりますし、モノをかじることで恐れるという経済的な被害もあるのです。
このように、ネズミは危険な部分や多くの害をもたらしている部分があるのですね。
ネズミのことをいろいろと紹介しましたが、ネズミって曖昧な呼び名だと知っていますか?
〇ネズミは曖昧な呼び名?!
日本でネズミといえば、ハツカネズミやクマネズミ、ドブネズミですが、その日本代表のネズミが所属するネズミ目(齧歯類)には、たくさんの科がありますし、さら科の下に亜科が存在しており、様々な種類があるのです。
そして、動物分類学では、単にネズミという動物はいないので、ネズミは日本独自の曖昧な呼び名ともいえるのです。
ちなみに、ネズミ目(齧歯類)には、大きさや尾の形状からはネズミに見えませんが、なんと体長が1メートルを超えるカピバラも属しています。
そして、ネズミといえば、ハムスターやモルモットを思い浮かべる方もいると思いますが、ハムスターは、ネズミ目(齧歯類)に属していますが、モルモットは微妙な存在のようです。
モルモットなのですが、テンジクネズミ科テンジクネズミ属に属しています。
そして、テンジクネズミは、ネズミ目ヤマアラシ亜目に分類されることが多いのですが、テンジクネズミは他の齧歯類とは別に進化してきた生物であり、新しい哺乳類の目として分類されるべきであるとの説もあるようです。
だから、モルモットは、ネズミと呼ぶには微妙な存在なのですね。
このように一概にネズミといっても、とても曖昧で多くの種類が存在しているのです。
そして、ネズミという名前が付いているけど、ネズミとは違う生き物もいます。
〇ネズミという名が付いていてもネズミの仲間でない?!
ネズミといえば、ハリネズミを思い浮かべる方もいると思います。
そして、ハリネズミは、「ネズミ」と名前が付いていることから、ネズミの仲間だと思う方も多いかと思いますが、実はハリネズミはネズミではないのです。
ハリネズミは、「ハリネズミ目」に属しており、ネズミではなくモグラに近しい生き物なのです。
見た目がネズミに似ているということから、ハリネズミという名前が付けられたのですが、ネズミの仲間ではなかったのですね。