日本人がノーベル賞を受賞!!テレビで授賞式や晩餐会などが放送されることがあります。
ノーベル賞の取材ですが、外国人の記者では日本人が一番多いといわれており、日本人はノーベル賞が大好きなのです。
ノーベル賞といえば、凄い賞を受賞したことはわかると思いますが、どんな賞なのかを知っているでしょうか?
そして、ノーベル賞がどのように成立されたかを知っていますか?
○ノーベル賞はノーベルさんの遺言によって作られた賞?!
ノーベル賞のノーベルとは、アルフレッド・ノーベルという人の名前から取ったモノです。
アルフレッド・ノーベルが残した財産を社会のために貢献した人に分配して欲しいという遺言を残したことにより生まれた賞になります。
そんなアルフレッド・ノーベルは、発明家と企業家であり、あの有名なダイナマイトを発明した人物でもあり、ダイナマイトを売って巨万の富を得た人物でもあります。
ノーベル賞には平和賞もありますが、ノーベルが発明したダイナマイトによって、戦争などで亡くなった人が沢山います。
そのため、当時、アルフレッド・ノーベルは一部の人から批判を受けていたようで、ノーベルの兄が死んだ際には、ノーベルが死んだと勘違いされて一部の報道で「死の商人が死んだ」と書かれたようです。
そのことにショックを受けたノーベルは、遺言に財産を社会のために貢献した人に分配してくれと書いたようです。
だから、ノーベル賞はノーベルの贖罪によって生まれた賞なのではないでしょうか?
ノーベルはダイナマイトを発明しましたが、戦争を望んでいたわけではなく発明家と企業家としての仕事を全うしようしていただけなのだと思います。
また、ノーベル賞の授賞式や晩餐会の開催地は、スウェーデンとノルウェーであり、現在では分かれています。
なぜかというと、ノーベルが生まれた当初のスウェーデンとノルウェーはスウェーデン=ノルウェー連合王国だったため、両国で開催されることになっているのです。
ちなみに、ノーベルが生まれたのはスウェーデンのストックホルムになります。
○ノーベル賞はどんな賞があるの?
ノーベル賞は、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6個の分野に分かれており、この分野で功績をのこした人に贈られる賞になります。
ノーベル賞は、凄い発明をしたら、すぐに受賞できるというわけではなく功績が認められて長い年月がたってから贈られることが多い賞です。
ちなみにiPS細胞で受賞した山仲教授は、2006年にiPS細胞の論文を書いていますが、ノーベル賞を受賞したのは2012年になります。
また、経済学賞は、ノーベル賞に含まれないこともあります。
これは、経済学賞が銀行の勧めによって後から作られたものであり、正式名称が「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」になるためです。
正式名称を見るとノーベル賞というよりも、銀行から贈られる賞であることがわかりますね。
ちなみに、報道でもノーベル経済学賞と報道されますので、一般的にはノーベル賞の一つとしてとらえられることの方が多いようです。
○ノーベル賞には賞金がある!?
ノーベル賞を受賞すると名誉を得ることができますが、それだけではなく賞金もあるのです。
為替変動によって変わりますが、ノーベル賞の賞金は日本円で1億円以上になるといわれています。
年によって変動はありますが、それでもかなりの賞金をもらうことができるのですね。
また、ノーベル賞は、日本の法律で課税対象にならないので、税金を取られる心配もありません。
しかし、ノーベル経済学賞だけは、ノーベル財団から賞金をもらうのではなく、銀行から賞金をもらうので、課税に対象になる可能性があり税金がかかるかもしれないようです。
また、経済学賞のメダルは、他の賞のメダルと形が少し違うことも知られています。
現在、日本人で経済学賞を受賞した人がいないので、議論されていませんが、日本人が経済学賞をとれば、賞金に対しての税金が議論されるかもしれません。
ノーベル賞は知らない人がいないというほどに良く知られていますが、ノーベル賞に名前が似ているイグノーベル賞と呼ばれる賞があるのを知っているでしょうか?
○イグノーベル賞を知っていますか?
ノーベル賞は、社会のために貢献した人に贈られる賞であり非常にまじめな賞になります。
しかし、イグノーベル賞は、ノーベル賞とは全く違い人々を笑わせる賞になります。
そのため、イグノーベル賞には賞金はなく、逆に旅費も自己負担になるので受賞者の負担が大きな賞なのです。
また、分野もノーベル賞よりも多く10個もあり、風変わりな研究や事件を起こした人に贈られる賞なのです。
そして、イグノーベル賞は、皮肉が込められることも多く、授賞式に出席しない人も多いのですね。
ノーベル賞とイグノーベル賞どちらとも注目ですね。